<転勤>
| 高校のとき、社会科授業の一環として、当事者見学なるもの |
| がありました。社会問題と関連のある人に生徒が実際に会いに |
| いってインタビューするという課外授業みたいなもんです。 |
| 私のいた班は、会社にたびたび転勤を命じられた |
| 結果“まともな”生活ができなくなったとして会社を起訴している |
| 中年男性を伺いました。 |
| 「中学生の息子が不登校になってしまった。」 |
| 「なかには、大丈夫な子もいるけど・・」 |
| 確かに私も社交的な性格はしていないから、言い分は |
| わからないでもないけど |
| 新聞にこの方が裁判に敗訴した記事が載ったのはそれから4年後 |
| のことでした。高校生の時の私ならやっぱりと思ったかもしれませんが |
| その間就職活動があったせいかそうは感じなくなっていました。 |
| 定住したくて、電力会社に就職したやつ。逆に |
| 様々な土地に住みたくてIT革命の吹き荒れるなか商社に就職したやつ。 |
| 色々でした。こんなに色んな人がいるのに子供だとその選択権が |
| ないのはつらいのではないかと思うようになったからです。 |
| 昔の自分の発言の失礼さを棚にあげつつ、こんな点が裁判で |
| 十分酌量された事を願うばかりです。 |