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夢人島がありました。そこに住むのは夢の人。 夢人島へたどり着くための道標。それは心の奥底の夢の記憶

「見る」
「見る」とは なんて曖昧で
不思議なことば
光が無ければ 意味をもたない
光がつくる 一瞬の幻想
なのになぜ
瞳を閉じた暗闇のなかで
人は夢を「見る」のだろう
2001年10月17日

「みずいろ」
真っ白なバスタブに 水を溜める
トポトポ トポトポ
スプラッシュした水滴たちも
深い水溜りのなかに 同化していく
トポトポ トポトポ
やがて透明なはずの水が 青みを帯びてくる
ああ 『みずいろ』って本当だったんだ
2001年10月18日

アンスラックス
それはちいさな ちいさな 生命
その生命たちが 世界中の人間を 震撼させる
誰のために 何のために
まさに吹けば飛ぶほどにちいさな生命
その姿が小さくなるなればなるほど
人の認識のなかで 生命は物質化する
世界中に撒き散らされ 敵視される
彼らの気持ちなど 誰が考えるだろう
もしその生命が 意志を持ったら
人間など ヒトタマリモナイノニ
2001年10月18日

「呼吸」
15年間飼っていた犬が死んだ
老衰だった
死んでいくとき何を思った?
おまえに残された時間を知りながら
仕事に出掛けた私を 冷たいと思っただろうか
母に看取られて死ぬ自分を 幸せと思っただろうか
鎖で繋がれて過ごした15年間は 辛くはなかっただろうか
やっと鎖から解き放たれると 歓んだだろうか
呼吸が止まる瞬間に 最後に発するあの声に
どんな思いを込めたのだろうか
新たな記憶が甦る
思えばおまえの名付け親は私だった
「そうだムクにしよう。毛がムクムクしてるから」
確か私はそう言った
日のあたる庭先で まだ小さかったおまえを抱きしめながら
2001年11月14日

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