僕なら×××に隠して
森へ逃げた。隠れるところはない。
焼け出されたら元も子もない、一巻の終わり。
迷いを乗せた汽車は引き返す。
地図をすり減らす往復運動−責任は誰もとらないよ。
空と大地は十分すぎるくらいに汚れて
余計な存在の息つく隙間なんて許されない。
産まれた場所へはかえれない。
そこがどこだかもう思い当たるヒントは残ってない。
どうしてる?何処かにいる仲間達、未分化の子供達
流浪が定めならどこへ焦がれる必要もない。
そこにいて、待つ。同じことだよ。
月へ逃げた。一面の光に照らされた。
ふと気づけばこれは夢だった−始まりは記憶にない。
どこへ行こうか。
一緒に逃げようか。
(1998/04)