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【主婦は八百屋に娘は水に】 奥寺佐渡子著/新風舎(モダン詩ニューコレクション) 脚本家の奥寺佐渡子さんが学生時代に出版した詩集。 詩というものにまるで興味のないわたしですが、頭をガツンとやられてしまいました。 表現力もさることながら、ものを感じとる力がモノスゴイ。 この詩集を読むと、奥寺さんは脚本家としてほんとは他にもっとやりたい世界があるんじゃないかな・・・と思ってしまいます・・・。 ちなみに彼女が脚本の作品でわたしのお気に入りは、映画が「お引越し」ドラマが「虚無への供物」です。 |
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【夏と花火と私の死体】 乙一著/集英社(Jump books) とある夏の日、少女が木から落ちて死ぬ・・・。 この本は、その死んだ少女の一人称で書かれています。 幽霊の一人称なら読んだことあるけど、死体の一人称なんて、どうやったら考えつくんだろう・・・というところでまずびっくり。 死体の行方について、死体自身が淡々と語っていくわけです。 あまりにも淡々としていて、それゆえ奇妙なコワさが醸し出されるというか・・・。 内容は邦版アンファンテリブルといったところ。 この本を読むと、こどもって、そしらぬ顔をしてみんなおそろしいことをやっていそうな気がしてきてコワイ。 構成もきちんとしていてうまいです。 同時収録の「優子」も秀作。 ところで、その後似たような名前の映画が作られたので、この本からとったのかなと思いましたが、特にそんな論争も起こらなかったようなので、もしかしたらこの本ってあんまり売れなかったのかな・・・。 Jump booksってところがダメなんじゃないかと思うんですが・・・。 |
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【異文化としての子ども】 本田和子著/筑摩書房(ちくま学芸文庫) 著者はお茶の水女子大学家政学部教授。 大学の先生というのは不思議だ。なんだかよくわからない研究をしている。 この本が言わんとしているところも、よく、わからない・・・。 「子ども」に対する新しい定義づけ?・・・にしてはとっても偏っているような・・・。 見出しからして変だ。「べとべと」の巻、「もじゃもじゃ」の系譜、「ひらひら」の系譜・・・ほんとうに、著者はまじめにこの本を書いたのだろうか。疑いたくなる。 「こんなことを掘り下げてなんの役にたつんだろう」と思いながらも、読み物として非常におもしろい本。 ところで、お茶大といえば「棚から哲学」(週刊文春に連載中)の土屋賢二もお茶大教授だ。 うらやましい。わたしもこの二人の講義を受けてみたい・・・。 |