天使からの招待状まもって守護月天より
12月20日「寒いな〜」少しだけ積もった雪を見て、乎一朗が言った。「そうだな〜」とたかし。
だが、たかしは、ぼうぜんとし、楽な顔をしている。「たかしくん…さむくないの?」たかしは言った。
「今日こそ、シャオちゃんのハートをゲットするっていうのに、そんなこといってられるかよ!あ〜〜〜〜〜〜あ〜〜〜おれのあついたまし〜〜い。
も〜えて〜〜!!!!!!!」
こんな会話をしながら、靴箱に行った。乎一浪の靴箱に何か入っている。
「あれ?」乎一朗は、首をかしげた。
「!!!!」声にならない言葉。乎一朗は、口を大きく、そして、ぱくぱくさせている。たかしがのぞきにくる。
「どうしたんだ乎一朗?あっ!!!!」たかしがおどろくのは、むりもない。乎一朗の手に、小さな封筒があったからだ。
「ラ、ラ、ラブレター!!!!!!!」とたかし。
そう。靴箱に、『天使からの招待状』とかいてあるラブレターがあったのだ。
乎一朗は、{ルーアン先生以外の人なんて、やだな〜〜。ことわろっと。}そうおもい、破ろうとした瞬間!!
「おい。それどうする気だ?」と聞くたかし。
「捨てるよ。たかしくん。」
「うえっ。もったいねーぜ、乎一朗。破るのなんて、会ってからでも遅くないだろ。なっ!!」強引に破るのをやめさせた、たかし。
その後、手紙を読むために、男子トイレに向かった乎一朗。
{花織ちゃんのとか、不幸の手紙じゃありません様に…}と願いながら、そっと封筒を開けた。
「前略、乎一朗様。私は、3年4組の『河衣真野香』(かわぎぬまやか)といいます。はっきり言います。好きです。あなたのいろんないいところを、
私は知っています。影から見ているだけでも、とっても、いい気分になります。あなたの優しさにひかれた私。わたしを、ガールフレンドにしてくださ
い!!お願いします!YES・NOは、放課後、屋上で、お話しましょう。」
乎一朗は、リンゴ病にかかったみたいに、真っ赤になった。{ど、どどどどどどどどどうしよう。}乎一朗は、動揺を隠せずにいた。
お昼休み
「どうしたんですか?乎一朗さん?」シャオが問う。
「ルーアン先生いる?」乎一朗が聞く。「いいえ。職員室で、おごってもらうっていっちゃいました。」
「そう。」といって、乎一朗は、職員室へ向かった。
「あら、なあに、乎一朗君?」
おごってもらって、上機嫌のルーアンだった。
「先生」
うりゅうりゅうりゅうりゅ。泣き出した乎一朗。
「ど、どうしたっていうのよぅ」
乎一朗は、事情を説明した。
「そうだったの。ラブレターをね。もてるのね〜〜〜乎一朗君。」
「もてな…くてい…いん…です……。」涙声で、そういった。
「どうして?」
「だって、僕。…僕」
「わかってるわよ。あたしは、シャオリンみたいな、ポケポケの、鈍感じゃ、無いんだからね。
……でも、その子に会って、話をして、ちゃんとした、まあまあ可愛い子なら、OKしなさい。」(あたしより可愛い子なんていないと思うけど…)
「!!!」予想もしない一言だった。
「私は、精霊。あなたは人間なのよ。精霊は、いつまでも生き続けるの。でも、人間はそうじゃないの。」
「じゃあ何で先生は、太助君に使えているの?」
「主様には、ちゃんとお仕えするのが、日天達すべての役目なのよ。」
「そ、そんな〜〜〜〜………」
「あまったれるんじゃないわよ!!」
「!!」
「あんたはあんたでしょ?!あたしじゃないし、主様でもないの!!」
「せ、せんせ〜〜〜〜〜〜」うりゅうりゅ泣きそうになる乎一朗にルーアンはさらに続けた。
「あんたは、1度だけだけど、あたしの心を動かしたでしょう?!」(こくりとうなずく)
「それで十分じゃない!!」
「でも僕…」
「知ってる?たー様、中国へ引っ越すのよ!!」
「!!!」
「あたし達も、もちろん行くの。だから、遠藤君につめたいのよ!!あたしを好んでくれた、遠藤君が大好きだったわ。」
「さよなら。遠藤君」
「先生…むにゃ。ふえ?」
目覚めると、きれいな朝日があった。
「夢だったのかぁ。ちょっとおしかったなぁ。あっ!じゃあ、あのラブレターも…」
悲しみの混じった笑い顔で、学校に行く。先生が来た。
「え〜。突然だが、七梨太助、ルーアン先生、シャオリンは、中国に行った。」
教室全体がざわめく。乎一朗は、ドッキリした。
(そ、そんな。さっきのは、夢のはずなのに、…ど、どうして…)
「七梨 せんぱ〜い。」
花織がやってきた。
「あれ?七梨先輩。どこですか?」
「太助ならいないぜ。」というたかし。
「どうしてですか?」
「中国に、転校したんだってさ。」
「え〜〜!!!」
「ほんとだよ。僕にも、信じられないけど…」
教室の中のざわめきは、すぐに泣き声に変わった。
「太助…君」大泣きしている乎一朗。自分のせいだと責めている。
「お〜い。太助〜〜〜。」
ガラッ!と、教室のドアが開く。ななとさゆりだ。
「あれ?太助は?」
「えっ?中国いったって今聞きましたよ。」と、単純に説明する、花織。
「中国だぁ〜〜?母さん、どうする?」
「太郎助さんので行ったのね。私達も行きましょう。」
「おう!」
「え?」と、驚く3人。
「親父がさあ、中国行きの切符渡してさあ、『みんなで中国で、一緒に住もう!!』とか言う手紙送ってきやがってよう。」
「そうだったのか!!」
「で、七梨先輩には、会えるんですか?」
「1ヶ月に、2,3回、だけ、帰ってくるよ。」
教室中が、急に、明るくなった。そのとき、またもや事件が起こった。
「遠藤君、いるかしら?」3年生ぐらいのきれいな女性がやってきた。
「河衣真野香先輩!!」3年生1の、美人とうわさされる河衣真野香が来たのだ。誰でも驚くだろう。
「遠藤君。先輩が来てるよ。」
「え?」乎一朗は、あんまり解っていない。
「遠藤君、ちょっと…」
「え?あ、はあ。」驚きのあまり、戸惑っている。
「屋上。行きましょう」
屋上についた。
「私と…」
「知っています。」
「え?」
「答え…でしょう?」
「…そうよ。YES?それともNO?どっち?」
「YES」
「ええっ!!!」
顔が真っ赤な乎一朗。涙ぐんでいる、真野香。
「ありがとう」
(ルーアン先生が、人間になって、生まれ変わったような、優しい人。僕は、そんな、ルーアン先生みたいな人と、……)
乎一朗はまさに、(これこそが、『天使からの招待状』なんだよね。)と思った。
THE END