リボン(常習盗賊改め方ひなぎく見参)
「剣、剣〜〜!!!どこよ〜〜?!」ひなぎくは、大声で剣を呼んでいる。
「ここですよ。ここ。」またまた、屋根の上にいる剣。
「何でしょうか?ひなぎくさん?」用事は何かと聞く剣。
「あたしのリボン、知らない?」よほど大切なのか、泣きそうな顔で聞いている。
「? 知りませんよ。」あっさりと答える剣。ひなぎくが、
「あたしの大事なリボンが無い〜〜〜!!!」と泣き出した。
「ひなぎくお姉ちゃん?」
「あらあらひなぎくちゃん?どうしたの?」ひなぎくが泣いているのが、よっぽどめずらしいらしく、2人が出てきた。
「ひなぎくさん。そのリボンって、そんなに大切なんですか?」こくりとうなずくひなぎく。
「そのリボンはね、ひなぎくちゃんの幼なじみからの、プレゼントなの。1ヶ月に1回、必ずつけるんだけど、そのリボンは、決まった日時と時間にしか
つけないって、ゆう約束があるのよ。」と、説明する椿。
「で、それがこの時間なんですか?」と、剣。
「そうなのよ。」と答える椿。
「そのリボンがないのよう。」と、なきじゃくるひなぎく。
「とにかく、中に入りましょう。ここで泣いてたら目立つわ。」という椿の一言に、うなずくひなぎく。
「とにかく、最初から説明するわね。剣君。ひなぎくちゃん。」
「はい」
「うん」
「ひなぎくちゃんが6歳、私が14歳の時よ。私達には、七歳の幼なじみがいたのよ。名前は『哉途 雁羅(かなみちかりら)』っていうの。ひなぎくちゃん
は、いつも雁羅君と遊んでいたわ。毎日一緒にいて、楽しそうにしていたわ。数ヶ月後、ひなぎくちゃんは、いつものように遊びにいったの。すると…」
そこで剣がいった。
「引越しの準備をしていたとこだったんですね?」こくりとうなずき、さらに続けた。
「その時ね『ひなぎくちゃん。僕もう今日で、ひなぎくちゃんとお別れなんだ。』って言われたんですって。ひなぎくちゃんは『いっちゃやだ〜!』っていっ
て大泣きしたのよ。雁羅君は『これ、あげる。』っていいながら、顔を真っ赤にしてリボンを差し出したの。それからこういったわ『これは、僕がお金を
貯めて、ひなぎくちゃんのために買ったんだ。そのリボン、大切に使ってね。それと、はい、これ。』何を差し出したのかと思えば一枚の紙。」
「??」剣は首をかしげている。椿はさらに続けてこういった。
「そのかみにはね、『1ヶ月に1回つけて下さい。毎月20日につけてください。子の刻につけてね。 雁羅』って書いてあったの。」
「今日は10月20日もうすぐ子の刻…。」
「あっ!!それ知ってるかもしれない!!お姉ちゃんそのリボン、何色?」
「赤色・・・」
「やっぱり。あたしそれどこにあるかしってるよ!」
「ほ、ほんと!!!?」
「うん。」
リボンは、妹の部屋から見つかった。どうやら、ひなぎくが先月の20日に置き忘れたらしい。
その後、ひなぎくは、とっても嬉しそうに、リボンをつけていた
THE END