スノウ・ドロップス


貴方うさぎの耳をつけたまんま立ちすくんでいる しんと降る雪

寂しさは埋めるのではなく埋まるよう粉雪に手を合わせて祈る

雪の日に餅をつくのは美しい 水をつけずに済むのも素敵

セーターに貼り付いていた芋虫が雪の白さに身震いをする

雪の日は唾液も少し凍るので最後のキスは7倍痛い

「どうしたの、橇にのりたい顔をして。寒いの?仕事はやはり辛いの?」

燃えさかる炎のように性格を変えて君待つ雪原へ行く

スノウ・ドロップス痛みが皮膚を歪めても君はおそらく白銀のまま

いつの日か雪に埋もれて脳内の言葉を全部ココアにしたい

良い子には熊をあげよう雪の上で泣いてる子にも熊をあげよう



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2007年1月作成 初出「ぺんてか 言葉の処方箋」(http://homepage3.nifty.com/penteka/)