一行詩群
PJのポエムバーに投稿しているものをまとめたものです。
04/02/08
街中の夜が逃げられなくなっている
04/01/16
僕の一人の体温が湿って航海
03/12/28
漢字の間違いを許す東京の静かさ
03/12/05
船が沈み土から土が産まれる
03/11/27
幸せにならざるをえなくて吐く月の中
03/11/24
黒いコートを着た僕ら二歳の妊婦です
03/11/21
僕兎の眼で声で叫ぶ
03/11/18
半分以下の低い月
03/10/29
ふくらはぎ音がしない
03/10/27
火曜日の君と水曜日の僕が擦れる
03/09/26
肩にはりついたピアノから盲目
03/09/24
本当の傘が欲しくって、雨の忘れ物
03/09/22
ペットボトル砂場に一人
03/07/23
空です、という名前の定規
03/07/11
命題前、次は真実
03/06/21
朝の裏側は夜ではないよ
03/06/16
髪の黒から闇の黒へと移ろう目玉
03/06/08
身体に船が無くてプリンはさみしい
03/05/29
感情はなくてただ切ない
03/05/28
緑色の声 鶏肉の足
03/05/17
服を着たまま寝込む朝です
03/05/14
親指の腫れた蝶が
03/04/28
猫橇走る 法律用語に守られて
03/04/16
趣味と実益の点眼薬
03/04/13
真昼の風邪に飲み込まれて追憶
03/04/05
車に轢かれるように僕は塩水
03/03/26
食前に名前をなぞる
03/03/13
震えましょう犬を石を抱えながら
03/03/07
苦い唇を書きたい
03/03/06
人は幸せにならざるをえなくて
03/03/02
二ヶ月を三ヶ月にして売る
03/02/21
眠る醤油が土を鳴らした労働争議
03/02/16
壜を踏む犬が降る
03/02/12
静かに煮詰まる名前を頂く
03/02/06
お腹がすいたので本日は土曜だ
03/02/02
それでも君は猫だと言った
03/01/23
シベリヤの歯磨き粉に足跡
03/01/09
町中の靴屋が毛糸売りになった
03/01/08
電気量のかかる部屋で夜明け
03/01/07
セーターから熱がにじむ
03/01/06
まち針の外に白い灰
02/12/31
僕のひざの上にご飯を残さないで
02/12/30
子供の笛を吹いている
02/12/28
アルコール添加して静かに生きる
02/12/27
眠りが起きても恥ずかしく
02/12/23
変な歴史を見るため電車の中で立つ
02/12/22
再生は嘔吐です
02/12/20
真夜中が眠たくないよラベル売り
02/12/09
ほら寒空に花火落ちて来年は悪い年だ
02/12/08
四つ足の星は十字架
02/11/25
ペンキが集まってマーガリンみたい
02/11/24
祝われぬ事を決めた日を祝う歌
02/11/22
家中が匂いキャップが自然と開く
02/11/18
塩鮭が白いまま白い卵を吐く
02/11/13
犬の羽簡単に手に入る
02/10/22
青い空の青い色の汚れ
02/10/12
父親にうちこむ秋の夕暮れ
02/10/10
洋服中に日本のカタチした味醂のしみ
02/10/07
悪いからだに肌色のネジ生える
02/10/02
小さい言葉の右肩痛
02/09/30
ばかみたいとからだなげだしてねむい
02/09/27
僕黒い種飲んで葡萄になる
02/09/26
声色団子
02/09/17
ほろほろした口あたりの虹叩こう
02/09/14
さようならまぶたのなかのアーモンド
02/09/09
うにずきと耳もとでささやく
02/09/04
ほめられたい目がこげている
02/09/03
言葉は縮む二千年後の奇跡のために
02/09/02
君は背をのばせ僕は沼からいかを噛む
02/09/01
頭痛が腹痛なのは水次第だ
02/08/30
サバの目で見る食事のめまい
02/08/28
偶然さわったクチビルのカクメイ
02/08/27
太陽に黒いクレヨンぶつける
02/08/26
水の夢もお湯の夢も君
02/08/25
生まれなおそうとする猫を見つける
02/08/24
二本足のひき肉の人懐っこさ
02/08/22
めんつゆの上に星屑の夏だよ
02/08/21
魚を飲む躾
02/08/20
ハミガキハブラシまでもオマージュ
02/08/19
昨日から添加物を食べはじめました