『 貴方へ・・・』
何故、貴方は僕に対してこんなにも優しいのだろう
貴方の微笑みはまるで痛いほどに
僕の身体を温めてくれる
痛みを伴う貴方の言葉も
真実であるがゆえに僕はそれを受け入れる
他人である貴方が僕に与えてくれる愛情に
僕は時々泣きたくなる
たぶん,貴方は僕の事を知らないから
優しくできるのかもしれない
そうでなければ、僕は自分が思うよりも
いいやつなのかもしれない
昨日、貴方と話しながら僕は祈った
どうか、どうか、僕がいい人間であるように
貴方の愛情を受け止める資格があるほどに
僕がいい人間であるように
他の人のことなどどうでもいいから
貴方に対してだけはいい人間であるように
『後 悔』
夕暮れの朱に溶けてゆく君の後ろ姿が好きだった
僕はいつも 君の姿が小さくなるまで
ずっとその後ろ姿を見送っていた
もしも、あの日が最後だと分かっていたら
君の背中に微笑みかけたりしなかったのに
だけど、僕はそれを知らなかったから
暖かな色彩に彩られながら小さくなる君の後ろ姿を
夢見るようにiいつまでも眺め続けた
もしも、最後だと知っていたら
僕は君の後ろ姿に息を止めたりしなかったのに
『僕は君を・・・』
積み木細工をこわすように君は
簡単に僕らの愛を終わらせた
まるでスイッチをオフに切り替えられたように
消滅してゆく僕たちの愛
嫌いになったわけじゃないの
だから友達でいましょう
君の最後の言葉
僕にどれほどの意味を持つというのか
君の僕への愛は終わった
僕は君への愛を終わらせるため
君に手紙を書いた
出来上がった長い文章を僕は少しずつ削る
削除された気持ちは静かに無に還ってゆく
そして最後に残った言葉
僕は君を愛していた
ゆっくりとその言葉を読み上げてみる
ボ・ク・ハ・キ・ミ・ヲ・ア・イ・シ・テ・イ・タ
そして、君への手紙を破り捨てた
僕たちが出会った偶然――--
―――僕たちが別れた必然
笑ったのはおかしかったからじゃない
もう、どうしていいか分からなかったんだ
詩 VOL.T
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