1956/06/09 アメリカ、フロリダ州マイアミ生まれ
大学卒業後、地元警察担当記者として活躍。
退職後、バージニア州リッチモンド検屍局でコンピューターアナリストとして勤務。
1990/01にデビュー作「検屍官」を出版

14;神の手上・下 相原真理子訳 講談社 2005/12/15

今回もサイコパスを扱っています
前回の「痕跡」は序の口でしょうか
展開がサスペンスタッチで、次回作に繋がるようなラストでした。
事件の内容が凄惨で読みたくない場面もあります。
アメリカの犯罪の現実がどうなのかわかりませんが、事件の惨さがエスカレートしているのが気になります。

ケイ、ベントン、マリーノ、ルーシー、それぞれの生き様をかきながら、事件の謎を解明していくのがこのシリーズの魅力ですから
最先端のハイテクを駆使して活動するアカデミー内の模様は、一気読みさせる面白さ充分です。
現在では、指紋採取からDNAも判明するそうです。
コーンウェルさんは、コンピューターはプロですから、ITを使った捜査や犯罪などの書きっぷりは、見事なものを感じると同時に
面白く、引き込まれてしまいます。

穿った見方かもしれないが、アメリカ南部の大金持ちの退廃に、ゾクリとする怖さを感じてしまう。
黒人に家畜以下の扱いを平気でしていた白人の末裔にそのDNAは、受け継がれているのだろうか
考えすぎかな・・・・。
ルーシーが立ち上げたアカデミーでの捜査活動は、公的な機関での捜査活動と緊張感が違うような気がする
自由な捜査活動ができるようで、法的な権限のない部分で頼りない気がする。
枠が外れて、新しい枠が出来たような・・・。


番外:パトリシア・コーンウェルの食卓 相原真理子訳 講談社 2003/02/25

検屍官シリーズは、ほとんど読んでいます。が、謎解きが先で作中のお料理にあまり気が行きませんでした。
改めて、一冊の本になったのを読んでみると、ケイの人となりがさらに好きになりました。
美味しいと評判のレストランのお料理も紹介されていますが、ほとんどは、パトリシアさんのオリジナルのようです。
パトリシアさんは、お料理をプレゼントするのがお好きなようで、もちろん腕前は、玄人はだしのようです。
お料理が上手というのは、変えがたい魅力が有りますよね。
作中の設定では、ケイのキッチンは、レストランの厨房のような設備だそうです。
まあ、お料理がストレス解消ということも有るのでしょうが、ものぐさでは勤まらない職業人ケイの、労を惜しまない性格が出てますね。納得しました。


13:痕跡上・下 相原真理子 講談社 2004/12/15

やっと読み終えました。この先ケイ・スカーペッタはどうなっていくのでしょう
前作からなぜか暗い雰囲気で、重たいものを感じていましたが、
ラストのベントンとケイの再会に吹っ切れました
まだまだコーンウェルさん、この先は、試行錯誤という感じを受けましたが
今回は、ちょっとサイコサスペンスタッチの作品です
周りに居る普通の人が、実は、心を病んでいるかもしれない
気づかないうちに些細なことで恨まれているかもしれない
精神をコントロールできない心に弄ばれ
恨みや満たされない気持ちをエネルギーにして、破滅させようとする
そんな、防ぎようの無い事態を招いたとしたら
戦慄が走ります。
古巣のバージニア検屍局からの要請で、ケイは、検屍をやる羽目になる
新しい局長マーカスは、無能でパニック障害を持つ哀れな男だった
ひどい状況を見て、スカーペッタの悪戦苦闘が始まった
マリーノに手を焼きながら、しかし、助けられながら
14歳の少女の死の謎を調べていく二人
ルーシーは別件で、自分が招いた事件に係わっていた
いつもの事ながら、天才ルーシーの人を見る目のなさに呆れ果てる
結局、ルーシーは自分の落とし前はきっちりつけるのだが、
しなくても良い苦労をしてしまう、そこがルーシーのウィークポイントかもしれない

閉鎖された状況の中から、毅然として突破口を開いていくケイ
いつもながら、優しくて強い、意思の人ケイに魅せられた

2005/03/12


12:黒蠅〈FLOW FLAY〉 相原真理子 講談社 2003/12/15

検屍官シリーズ11作目〈審問〉から3年、シリーズは終了かと思っていた頃、12作目〈黒蠅〉の発売
4作目〈真犯人〉からずっと年末に出版されてきたこのシリーズ。私にとって、待ち遠しいクリスマスプレゼントでした。
毎年末が楽しみで、コーンウェルと冬は、マイ・ベストマッチです。
その楽しみが復活して欲しいので、期待してしまいます。

ベントン・ウェズリーが亡くなってから、ケイは、検屍局長の職を追われ、マリーノとルーシーは警察をやめている。
ルーシーは、私的捜査機関を立ち上げて、ケイもローズを秘書に迎え個人事務所を作って仕事をしている。
それぞれに濃い影が漂い、それぞれが、それぞれの苦悩に沈みそうな暗い雰囲気。
シャンドン一族との命を懸けた戦いが、フロリダの湿地帯を舞台に繰り広げられる。
シャンドン一族は、穢れた血の血族、おぞましい一族である。

ひそかに進められていたプログラムが、ケイ・ルーシー・マリーノを巻き込み
奔流になり、一気加勢にラストへ向かう。
ネタバラシになるので、かけないが、あっと驚くラストになっている。

大きな捜査の場合、プログラムも周到に組まれている。
そのプログラムの全容がおざなりが感じがしたが・・・・。
これだけの展開を、同続けていくのか、お手並み拝見します。

改めて、アメリカは広い
州ごとに違う法律が、一つの国で、死刑を執行する州と、死刑廃止の州に分かれる
FBIの受け入れ方も州によって違う、法律がおざなりになる州もあるようだ。



11:審問上・下 相原真理子訳 講談社 2000/12/15






10:警告 相原真理子訳 講談社 1999/12/15






09:業火 相原真理子訳 講談社 1998/12/15








08:接触 相原真理子訳 講談社 1997/12/15





07:死因 相原真理子訳 講談社 1996/12/15








06:私刑 相原真理子訳 講談社 1995/12/15







05:死体農場 相原真理子訳 講談社 1994/12/15







04:真犯人 相原真理子訳 講談社 1993/12/15








03:遺留品 相原真理子訳 講談社 1993/01/15

全米麻薬対策委員長の娘パットとその恋人が殺された。なかなか決め手となる手がかりはつかめない。
DNA鑑定が重要な決め手となるが、それは意外な結果でもあった。
結末に殺人鬼テンプル・ゴールトの恐ろしい片鱗がちらつく。






02:証拠死体 相原真理子訳 講談社 1992/01/15

売れっ子上流作家が殺された。トラブルに巻き込まれキィ・ウエストに逃れていた。
キィ・ウエストはフロリダ半島の先、フロリダ海峡に浮かぶ小さな島。
女流作家は、何のためにリッチモンドへ戻ってきたのか・・犯人のいるリッチモンドへ・・。
唯一の手がかりである被害者の死体を、先端技術の科学捜査で、綿密に明らかにしていく過程が描かれている。
其れは、本当に忍耐の要る作業である。いくつもの要素を一つ一つ解明しながら、真犯人に辿り着いていく。
シリーズにふくらみが出来、ケイの昔の恋人マークが登場し、ケイの過去も少しずつ浮かび上がり、読み手を次に移行させていく
・・・上手いものだと思う


1:検屍官 相原真理子訳 講談社 1992/01/15

P・コーンウェルが、バージニア州リッチモンド検屍局でコンピューターアナリストとして勤務していた経験を生かして書き上げた、シリーズ一作目。アメリカのMWAの最優秀ミステリー賞・イギリスのCWAの新人賞をダブル受賞。これは、初めての快挙だそうだ。
シリーズ中、一番面白いと思う。このシリーズは、回を重ねるごとにFBIの最先端捜査の紹介など、目新しい情報が盛りだくさんである。
興味をそそられて面白いのだけど、だんだんエスカレートするのが、ちょっと・・・
一作目は、人物の描き方など上手いなーとおもうし、押さえ気味な表現で私は好き。
何より、検屍局と検屍官という設定が良かったのかな。



シリーズ登場人物MEMO

ケイ・スカーペッタ

医者で弁護士の法医学者
現在はバージニア州検屍局長
イタリア系移民・フロリダマイアミ生まれ
父親は亡くなり、母と妹が1人
離婚歴があり、子どもはいない。
ピート・マリーノ

検屍官シリーズのもう1人の主人公
1作目は部長刑事で登場。
2作目では、警部補へ昇進している。
インテリ女嫌いだが、仕事が出来るケイを
認めている。
ルーシー

ケイの姪(妹ドロシーの娘)
自分中心で奔放な母親より、伯母のケイ
を慕っている。
コンピューターに天才的な才能を持つ
ケイが娘以上に大事にしている。
ベントン・ウェズリー

1巻〜4巻までは、FBIの容疑者性格
分析官
5巻では、捜査支援課の責任者
6巻からは、FBI心理分析官として登場
ケイの友人。マークとは、古い友人。
ケイが頼りにしている切れ者捜査官。
シリーズのレギュラーメンバー
マーク・ジェイムス

FBI捜査官
ケイのロースクール時代の恋人
2作目の〈証拠死体〉で登場
4作目の〈真犯人〉では、ロンドンのビク
トリア駅テロの巻き添えを食い爆死する。
縁りを戻していたケイは、マークとの
思い出を清算する意味で、セキュリティ
万全の家を買い引っ越す。
ローズ

ケイの有能な秘書
穏やかな人柄できちんと仕事をこなす
目立たないが、大事な脇役。
アナ・ゼナー博士

フィールディング

テンプル・ゴールト

キャリー・グレセン

シャンドン一族