砂漠の話

                        

 

砂漠・・・。人が向かって歩いてくる。よく見ると人の影に猫がもう一匹いる。

「クオ・・どうやらここがゴミの山らしい。」猫が言った。

「・・・。」

「クオ君は私の話を聞いているの?」

「ああ。聞いてるよシーバ。て、何?」

猫はシーバというらしい。

「だから、ここがゴミの山だって! 地図もここであってるよ。」

 一人と一匹はかつて大きな国だった場所に立っていた。今はただのゴミ捨て場で、国があったとわからないほどだ。

「・・・ねぇ、シーバ。人間はビルのようだ。」

「?・・どういうこと?」

「人間はあっという間に自分たちの世界を築き上げて、崩れるときはダイナマイト一個ですんでしまう。そして・・。それはその場でとどまることを知らない。周りの物や人や生き物を飲み込んでいってしまうだろう。だから・・・人間はビルなのさ。」

「へ〜哲学者にでもなったら?」

シーバがとぼけた感じで言うとクオはそれを無視し、ゴミの山へと歩き始めた。

 

 

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