ある日の出来事
うーん・・・。自分でもよく分からないままはじまりよく分からないまま終わったもの。
あまりできはよくないかも。でも嫌いではない。
変な作品です・・・?!
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とある所に住むとある家族のお話・・・。

「お兄ちゃんがあたしの大事なブローチとったぁ」
「違うよ、理恵が自分で無くしたんだよ。おれあんなのいらないもん」
いつものように行われる兄妹げんか。母親に自分の言い分を認めてもらおうと必死である。母親は息子達にかまわずにザクザクと野菜を刻みつづけていた。兄妹はしまいに母親が相手をしてくれないのでけんかをやめた。
いつものことである。
それから二人はけんかしていたことも忘れたようにらくがき帳に絵をかきはじめた。それを横目で見ながらコトコトと煮える鍋の中にルーを落とす、カレーのにおいが部屋いっぱいに広がった。
おたまで味を見ようとしたその時に二人のワーンと泣く声が聞こえてきた。

「あのね・・・ヒック・・・理恵のね・・・ヒック・・・お洋服汚しちゃったのぉ」
目の中に大きな水たまりを作りながら佑哉は答えた。隣の理恵はお気に入りが汚れたとあって
泣きっぱなしだ。母親は優しく笑った。
「大丈夫よ。ちゃんとキレイになるわ」
そうすると二人は泣くのをやめてちまっとした小指を差し出した。
「おやくそくっ」
大きな目がもう笑っていた。
「うん。お約束」
母親はその後ふと思い出したようにタンスに向かった。そして理恵のために買っておいた澄んだ海色のワンピースを取り出した。
「理恵、これなーんだ」
「ねぇこれ理恵がもらっていいのぉ」
母親の差し出したワンピースをしっかり握り締め、取られないようにしながら理恵は尋ねた。
「それ着てもう少しおとなしく遊んでいてね」
母親は二人の頭を軽くなぜた。

「ただいまぁー」
元気のいい声と共に壊れるかと思うくらいに開けられたドアが閉まる音がした。
母親は驚いて、手にもっていたボールを落としてしまった。出て行った音は一切しなかったはずだ。
そのうちにパタパタと走る音が聞こえてきて二人の姿が現れた。
「お母さん、今日カレーなの」
胸につけたブローチが光る。コスモス色のワンピースが理恵に良く似合っていた。
佑哉は鍋のふたをあけ、あっあたったと言っている。二人ともよく日に焼けている。
母親はその二人を見ながらボーっと立っていた。
「お母さん早くご飯食べよう」
母親はその声を聞き笑顔で答えた。
「えぇ、さぁ二人とも手伝って」
母親は先ほどのことをもう忘れていた。

夕暮れの屋根の上。子供が二人そこにいた。だが、誰も気づいてはいなかった。
二人はクスクスと笑いがこらえきれないようだった。
「今回の母親は面白かったね、お兄ちゃん」
「バカだな。自分の子供の区別もつかないんだからな」
「母親失格よね」
「ああ」
「お兄ちゃん早く次のターゲット決めよう」
「だな、そろそろ行くか」
バサッと飛び立つ音が聞こえ、二人の姿はいつの間にか漆黒の闇へと消えていた。

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