泣いた話
ここで紹介するのは、絵本だけでなく、私が読んでいる途中から涙が止まらなくなり、ページが見えなくなってしまった..というお話です。
選んでみたら戦争関係が多かったのに、自分でもびっくりしました。

このページに載せたものはどれも思い入れがありますので、ご意見ご感想あれば、是非お聞かせください

絵本
「風が吹いたら」
レイモンド・ブリックス作
これは核兵器のお話です。テーマは重いのですが、 絵はコマ割りになって優しい顔のおじいちゃんとおばあちゃんが主人公で読みやすいです。ただ、読みやすいが故に読み終えた時のショックも大きいです。

舞台はロンドン郊外、主人公は純朴な老夫婦です。核兵器が発射されるとニュースで知り、政府発行の手引きに基づいてあまりにも簡易すぎる簡易シェルターを作るだんなさん、 荒野と化した土地を見ても「郵便来ないわね?」と悠長な奥さん。しかし二人は次第に核に体を蝕まれていきます・・・
核兵器の恐ろしさと、二人のほかを疑わない温和な人格の両極端さ。 日ごとに核兵器の影響が出てきて結末が想像ついてくるため、、心に怒りと悲しみが湧いてくる・・そういう種類のお話です。皮肉が含まれながらも淡々と描かれるストーリーに、色んなことを考えてしまいます。
小説
「人間の條件」
全6巻
五味川純平
文春文庫
太平洋戦争時代のお話ですが、 始めは結婚間近の若い二人の話から始まるので取っ掛かりやすいです。私が読んだのは19歳の時で、正直難しい言葉も多く、 読めない漢字をいくつも飛ばして読みました。はじめは石ノ森章太郎先生が漫画化したものを読んでそれから原作を読んだので、 内容を把握できたのかも知れません・・

あらすじは難しくて私の言葉ではきちんと紹介できませんが、戦争に疑問をもちながら戦争に巻き込まれ、その中でいつも人間らしく生きようとする梶と言う男の人の話です。戦争と言うテーマもも難しいが、この、人間らしく、というのが難しい。婚約者とのデートシーンから雪の最終巻まで、 読んで10年以上経ってもいろんな場面を覚えています。

6巻の途中からあまりに辛い主人公の人生に涙でページが進まなくなってしまいました。
小説
「月光の夏」
毛利恒之
講談社
小学校の体育館に置かれ廃棄処分になるグランドピアノにはかつて音楽教師だった公子の大事な思い出がありました。昔、明日特攻に発つと言う若い特攻隊の2人が最後に思いっきりピアノを引かせて欲しいと学校に来た・・とそんな45年前の出来事を話し、ピアノを譲って欲しい、と申し出たところから事態は思わぬ展開になります。

人には誰にも話したくは無い、心にしまっておくだけのそんな種類の思い出や痛みがあって、戦争と言うのはまさにそれなのだろうかと考えました。戦争を語りついでいく事は多分大切なことで、実際に体験もなく何の実感も無いのに何かを感じている私がいる事を、物語に出てくる風間さんに知って欲しい。

一度読んで終盤のほうを知っているせいか、始めの方のページを読み返しただけで、もう目頭が熱くなってしまい、何度もページをめくる手が止まってしまいます。
マンガ
「ファミリー!」 
全11巻 
 渡辺多恵子
小学館
アメリカのひとつの家族のお話です。能天気でお茶目なキャラクターで家族の全員を好きになってしまいます内容はアメリカンホームコメディーの筈なのに、どの巻でも思わず涙を誘われ、最終巻の涙といったら号泣、といった感じです。初めて読んでからかれこれ15年は経ちますが、今でも時々引っ張り出して読んでいます。

物語はL.Aに住む5人一家のアンダーソン家が舞台です。人が良すぎる優しいフレディーパパ。天然ボケで地上のマリア様と異名を持つかわいいシェレンママ。美人でゲイの優しいお兄ちゃん、ケイ。男の子にしか見えないフィー。かなりおませなトレーシー。ある日パパの隠し子と名乗る5歳の男の子ジョナサンと大きな犬アダムがやって来たから大騒ぎ!という所から物語は始まります。

中でも私のお気に入りはなんと言ってもレイフです。面白すぎるし、格好良すぎです。あなたのお気に入りがいればメールでご一報を。