対人恐怖症とは
対人恐怖症のプロセスは、症状の軽い順から、赤面恐怖→表情恐怖→視線恐怖 となります。
赤面恐怖
人前で赤面するのを恐れる状態。赤面そのものが問題なのではなく、赤面するのを苦にして
なんとかこれをなくそうとアレコレ思索し、思い悩む。「恥」の意識が強く出る時です。
赤面しても、それが自分の特徴だ、と割り切っている人にはこの後の対人恐怖の発展は
ありません。
表情恐怖
自分の表情がこわばって、皆から変な目で見られているのではないか、という病。いわゆる
自然な表情の変化がなくなり、仮面をかぶったような顔になる。または、実際そうなって
なくても、自分の表情が変だと思って苦しんでいる人があてはまる。人が自分を見る目が
怖くなり、目を合わせて話ができなくなってくる。目のやり場に困惑する。
この時、赤面恐怖はあまり問題でなくなり、表情全体に注意が行く。
思考が表情にとらわれて、そのことばかり考えるようになる。面目丸つぶれという意識が
働いてくる。ここで、色々と考えて日々思い悩んでいると、次の視線恐怖に移行する
可能性が高くなる。
視線恐怖
自分の視線が、人に攻撃しているのではないか、と思えてくる。
自分が人を見るとその人は何かイヤな顔をして目をそらす、相手が自分を見る目も仮面の
ようなへんてこな表情になっている、などと感じる。被害者意識と同時に今度は加害者の
意識も出てくる。人をまともに正視できない、変化のない表情とは裏腹に内面ではすごく
恐怖している。そんなことではいけない、と思ってなんとかしようとする強力性と、もろい
無力性の両面を持ち合わせる。ちなみに僕はこの状態の時にすごく目が痛くなり、
顔をよく洗っていました。
この目さえなんとかなれば、と思っていました。が、本質は恐怖そのものにあるので、目が
やわらなくなればなんとかなるという問題ではなかったのです。それはクリニック通いで
状態が良くなるまでわかりませんでした。
なんとかしよう、と思って色々と試してみても、それはすべてはからいごとに過ぎず、
悪循環にはまっていきました。この視線恐怖までくると、仕事などの日常生活がすごく
苦痛で、疲れ果てるようになります。考えることはと言えば自分の目、表情のことばかり。
完全に対人恐怖に支配されてしまいました。
他には対人恐怖に伴うものとして憂鬱、脱力感、イライラなどが恐怖と絡んできて、堂々巡り
となってしまいます。
このように症状が段落的に悪化していくのが対人恐怖です。
さらには、赤面恐怖の前段階として「人見知り」があります。人見知りが強い人がやはり
対人恐怖の素質を持っているということです。
しかし、対人恐怖は25を過ぎると半減し、30を過ぎると激減するという統計が
あります。人格の成熟とともに消失していく傾向にあります。
なので軽症の人は、30歳まで待ってみるということも有効ですが、ある程度悪化して
しまったら、医師による診断が必要だと言えるでしょう。
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