「若鶏の梅明太味噌焼」は「キュウ」と「キリリ」


 去年の暮れ、地下鉄のプリペイドカードを2枚もらった。
「メトロカード」というやつで、1000円分ある。
ぼくは普段、あまり電車には乗らないので、
ふう〜ん程度で、パスケースに入れていた。

 あ、電車に乗らず、車で移動、ではなくて、
自転車で近所をチャリチャリするだけで、
誤解のないヨーニ。
だから最近、寒さがコタエルのよ。

 使わないだろうと思っていた理由はもう一つあって、
ぼくの行動パターンの殆どが、JRなんですね。
もともと地下鉄が嫌いなのもあって、
極力JR経由を利用していたのですよ。

 ところが年が明けてから、以外と電車利用が増えた。

 で、よくよく調べてみると、
JR以外にも、地下鉄で行ける経路があることに気がつた。
ではでは、折角だから使おうではないか、
と今はせっせとメトロカードを使っている。

 そんなワケで、今日はお仕事で飯田橋へ。
 いつもはJRで行くのだが、
今日はやはり、メトロカードでスルル〜ンと地下鉄で。

 ここは小さな出版社やデザイン、印刷関係が入っている
大小新旧、様々な雑居ビルがひしめいていて、
普通のビジネス街とはひと味違う雰囲気が漂う。
そのすぐ横は、花柳界のあった粋な飲み屋街、神楽坂。

 ここにお昼チョイ過ぎに辿り着き、
トットと用事を済ませ、いそいそとお昼の街へ。

 飯田橋はちょくちょく来るのだが、お昼どきは始めて。
さてさてどこに狙いを定めるか、イッパツ勝負。

 ランチボードが出されていて、どこも700〜900円。
うーむ悩む・・・値段では比較できない。
店の構えもそんなに大差がない、
「コレハ」と思うものが見つからず、ぐるぐるうろうろ。

 ここでもない、あれももう一つと悩んでいるうちに
時計を見るとランチタイムぎりぎりに。
これはいかん、またランチ流人になってしまう、
と焦りつつ決めたお店はイタリアン。

 決定打はメニューと値段。基本ですね。

 白壁の雰囲気のある店内、広いテーブルに通されて、
席に着くなり注文したのが
「若鶏の梅明太味噌焼」ライス・スープ付き680円也。

 はたして正解だったか、向いの焼肉定食の方が・・・
とチト不安になりながら待っていると、
きましたきました、しずしずと。

 結果から言うと、まあ正解かな。

 白い大きな皿の真ん中には、手の平大の若鶏のもも肉。
こんがりとキツネ色に焼かれたもも肉の上には、
梅肉と明太子を練りこんだ味噌がぬられていて、
それを調理用バーナーであぶった焦げ目が波をうっている。

 その横に付け合せのホワイトソースで煮込んだ
じゃがいも・インゲン・ブロッコリー・玉ねぎが。
これがあとで、意外な意力を発揮するのだ。

 スープはベーコン・玉ねぎ・トキ玉のコンソメスープで、アサツキをパッパとふってあり、アッサリめのお味。

 ご飯はイタリアンのお店にしては、
艶ややかでプリプリして、少し驚いたくらい旨い!!

 で、メインディッシュ。

 肝心の鶏肉は事前に焼いてあったものを
温め直したようで、少し硬くなっている。
それはもう、ナイフを入れた段階で判ってしまうくらい。
ああ、ヤッパ、焼肉定食の方が、と思いつつ一口パクリ。

 やはり、もも肉は思った通りだったが、
口に入れた途端に広がる、梅肉の爽やかな酸味がキュウ、
続いて少ししてから、明太子の辛さがキリリ。

 この「キュウ」と「キリリ」が交互にきて、新鮮な旨さ!
しかも、味噌の効果でその刺激を、全体的にマイルドに。
ううーん、もも肉の硬さを補って余りある。

 ただ、「キュウ」と「キリリ」を繰り返していると
口の中がアグアグになって飽きてくる。
そこで横にある付け合せの煮込みをパクり。

 んんんーー、アグアグの口直しにはぴったりの
コクのあるホワイトソース。
それも野菜の煮込み具合がよく、ブロッコリーはシャク、
じゃがいもなどホックリ、さっくり。
このソースといい、煮込み具合といい、なかなかのもの。
どちらかというと、これをお代わりしたくなるほど。


 梅・キュウ、明太子・キリリ、ブロッコリーはシャク、
じゃがいも・ホックリ、ソース・トロリ、ご飯・プリリ・・
ふうぅぅぅぅ、これの繰り返しで、ひとまず満足。

 周りを見ると、殆どが女性客だったが、
んなこたあ、気にもせず、じっくりと交互摂取に勤しんだ。

 うむ、飯田橋もなかなかやりおる、
とメトロカードでスルル〜ンと、地下鉄の人となったのだ。



 ではでは、ゴッツアンでぇーす。

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