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何となく熱ぽっい、
頭がぼうっとしてスッキリしない、
こんな時、なにか清涼感のあるものが食べたい。
そう思ったことはないですか?
病気のときもあれば、ぼくの場合などは仕事ガラ、
徹夜明けにひと段落したとき、この気持がむくむくと。
疲れていて、なにかちょっとつまみたい。
こういう時は、甘味が恋しくなるのですよね。
それでいて、さっぱりめのモノが好ましい。
ぼくの仕事場には、ガラスの大きなビンに、
いろんな種類のキャンディがギッシリと常駐している。
「小梅ちゃん」「サクマの懐かしドロップ」
「ぶどうビー玉ドッロプ」「無印良品アロエキャンディ」
その他いろいろが、大きなガラス瓶の中にギッシリ。
考え事をしている時に、口の中にコロンと放り込むと
何も意識をしていなかった口の中が、
酸っぱさや甘さで次第に充満してくる。
頭の中がホッとするのですよ。
冷凍庫の中には、
エスキモーのチョコチップコーンカップ、
赤城の「ガリガリ君」、ハーゲンダッツ「バニラ」カップ、
などなど、その時々のお気に入りのアイスが、
いつでもぞうぞ、とニカニカ笑っている。
さてさてと冷凍庫を開ける時、
わくわくしながら選ぶのが楽しいのですね。
よって、たまたまアイスがない時はがっかり。
パカッとフタを開けた時、
もしくは、ラッピングをビリリとやぶった瞬間から、
どの辺りから歯形を付けてやろうか、
どこからカリカリと突き崩そうか、
って下らないことに一瞬悩む。
シアワセですね。この下らないことに悩むっていうのは。
で、ときたま、ケーキ系、粉もの系がある時も。
ミスタードーナツのフレンチクルーラーや、
ハニーディップ、オルードファッション、
バターの香りが丸い甘さを漂わす。いいねぇ。
なんか、迷子になってやっと家に辿りつた安心感じがする。
セブンイレブンのロールシュウなんて、
「160円でこんなに旨くて、ホントにイインすかあ」
っていうくらい、濃いめのコーヒーにあうし。
あ、なんかこう書いていると、
とてもテイスティな生活をエンジョイしている、
ハイソサイティなエグゼクティブみたい。
(ははは、カタカナしんどいわ)
ずばり、ちゃうねん。
そんなええもんちゃうねん。ほんま。
これらの殆どは、仕事が忙しくて、
まともに昼食がとれない時の保存食。
で、今日はまだまだ病み上がりのうえ、
休んでいた分の仕事がたまっていて、
ドカッと津波のように仕事が襲ってきて、
お昼を食べるヒマもない。
でもなあ、なんか違うんだよなあ、なのである。
そうなんか、新鮮でスッキリするものが欲しい。
お、そうじゃ、そうじゃ、寝込んでいる時に
お見舞いに買ってきてくれた伊予柑がある。
ぼくは柑橘系が好きで、
ミカン、オレンジ、夏ミカン、グレープフルーツ・・
その中でも伊予柑は大好き!!イノチ!!なのだ。
だからこの時期になると、スーパーや八百屋の前に
ごろごろと伊予柑が積まれ出すと、
「お、なんとかせねば」とワケもなく焦り出す。
で、身体が弱っているのをいいことに、
オネダリをして「なんとかしてもらった」というワケ。
さてさて、伊予柑を食べる。
まず、タオルを準備。
手が果汁でべとべとになるからね。
あのブツブツと無骨な皮が丸く、ごろんとしている様は
まるで「風呂上がりのケーシー高峰」みたいで、
親しみ感もあるが、なんだかエラソーでもある。
そう、店先にはケーシー高峰の生首が並んでいるのだ。
そのエラソーなヤツのお尻の部分に、
ザクッと親指を突っ込む。
この時、プシッとした抵抗感とともに皮の汁が飛び散る。
柑橘系特有の甘酸っぱさと清涼感がシュワッと飛び出す。
これが伊予柑の最後の抵抗、イタチの最後ッペ、
そうやっても、オレはお前を喰ってしまうんだよう、
と意味もなく高揚してきて、鼻息も荒くなる。ガルル
さくさくとヘタの方を目指して皮をむいていく。
意外な抵抗感を感じながら、一旦ヘタまで辿り着くと、
今度はヘタの側から、注意深くまた反対側へむいていく。
これはフクロに付いているイトを、
皮にくっつけてキレイにツルンとむくためで、
この作業が成功するかどうかで、
食べる時の手間と楽しみ度が違う。
で、今回はうまくツルンとむけた。
ごつごつしてエラソーだった伊予柑は、
ひと皮むけば、素っ裸のケーシー高峰ではなく、
色白のとってもいいヤツになって、ころん。
もうこのころには、
「柑橘系の爽やかなお部屋」になっている。
さてさて、それを真ん中あたりでパカンと割る。
この時、中央のフクロの結合部分を点検。
フクロいくつかは、すでに口を開けて待っているヤツがいて
ぼくはこいつから攻めることにしている。
フクロの皮がむきやすいうえに、
すでに空気に触れてい多分、
むいても表面がパリッとしているので、
とても食べやすく、食べ出しとては具合がいい。
で、フクロをむいて、オレンジ色の果実だけにする。
このとき口の中が無意識に
「さあくるぞ、準備はイイかあ」と唾液待機が始まる。
こくんとツバを飲み込み、半分ほどをサク。
ほどよい酸味と柑橘系特有の甘味、
続いて口の中にジュワアァァッと広がる清涼感・・・・
想像以上に、後味に残るみずみずしい甘味が、
先ほどの唾液待機が無駄だったことを知り、
なんだか「スマン、疑ったりして」という思いに。
ああ、今までがんばってきてよかったと思う瞬間。
もうこうなったら止まらない。
次々にフクロを裂き、中の果実をむき出しにしては、
ジュル、サクサク、ジュル、の繰り返しが始まる。
それはもう、一心不乱、なにかに取り付かれたように・・
そうやってひと作業を終えて、
皮とフクロの残骸をボウッと見ながら、
用意しておいたタオルで手を拭いていると、
もうひとつ食べるかどうか悩み出す。
決断がつかないんですねぇ、
面倒な作業をもう一度繰り返すのか感と
あの爽やかな甘味と清涼感をもう一度感
とのせめぎあいが、タオルでふきふきしながら、
暫くのあいだ続く。
で、たいがいは、
「ベフ」とゲップをひとつして、
その残骸をゴミ箱に捨てて、
黄色くなった手を見る午後3時、になるのだ。
ごめんね、伊予柑ひとつで、こんな長文書いて。
だって、これしか喰ってないんだもの。
でもね、実はこれにはワケがあって、
この夜、ある寿司屋さんの招待で(全部タダ)、
鯛や平目の踊り食いが待っていたのだよ、実は。ふふふ
そのことは、こには書かないからね。
あ、でもちょっとだけ。
トロのアブリの握り・・・・ジュル
表面が白く焼け、少し焦げ目が付いていて、湯気がホワ。
醤油につけると、脂がブワアッと広がる。
口に入れると・・・・・・・・・・・・・とろける。
なにが? トロもお口も脳みそも、
そこにあるもの、ぜぇ〜〜んぶ、とろけるのよ。
てなものを、タダで踊り食いしてきたワケ。
だから、忙しいのもあったけど、
伊予柑一つで我慢してしのいだのさ。いひひひ
ではでは、ゴッツアンでぇーす。
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