「素晴らしき人」
平成14年3.31 山根光正
いつかのテレビで、画家の小林淳作さんが次のような話をされていた。人間の資質は一流は一流として、また二流は二流として生まれ落
ちる時に既に決まっている、と。二流がどんなに努力しても一流にはかなわない。だから二流は二流として一所懸命に生きなさい、とおっ
しゃった。ナルホド、と思う。同じように努力しても、誰もが長嶋茂雄やイチロー選手になれるわけではない。
以上のことを書いた後に登場させるのは失礼だと思うが、この人の生き様は見習いたい。東映京都撮影所の大部屋俳優に福本清三さん
(五十八歳)がいる。斬られ役が専門。最近テレビや新聞等でも紹介されていたのでご存じの方も多いと思う。これまでの役者人生で何回
死んだかおぼえていない、とおっしゃる。斬られた時「自分が痛くないと観客は感動しません」。福本さんの哲学である。本も出版された
とのこと。さっそく購読したい。