キーワードは「平和」
平成16年1.17 山根光正
2004(平成16)年が明けた。小学校の校庭で少年たちが野球に興じている。ヒット性の当たりが三遊間に飛んで行った。軽快に補
給し素早く一塁へ送球する。往年の長嶋選手を見る思いだ。両チームから歓声が上がる。歓声を聞きながらなぜか平和はありがたいと思っ
た。平和であればこそ子供たちの歓声も聞けるのだ。明るい21世紀を祈念し、今年のキーワードは”平和”としたい。
まずイラク情勢について。イラクに硝煙の消えることはない。自衛隊派遣について閣議決定された時、小泉総理は記者会見で「米国にと
って信頼に足る同盟国でなければならない」と米国との協同歩調を強調した。
テレビの討論会等を聞きながら気になることがある。コメントされる方々が一様に「日本だけが取り残されている」とか、「テロを恐れ
てはならない、日本の姿勢が問われている」とかの勇ましいコメントに変わってきたことだ。このままでいくと、やがて、「自衛隊の派遣
は当然だ」といった論調に変わっていくかもしれない。国民の思潮が、かつての第二次世界大戦前の雰囲気に似てきたように思われる。
「目には目を歯には歯を」式の考えでは決して平和は求められない。相手を攻撃したらそれと同じ分量で仕返しされる。その意味で自衛
隊派遣には反対だ。日本が貢献できることを話し合いで模索してほしい。平和憲法の下、平和を維持してきた日本だからこそ平和の尊さに
ついてもっと声高に叫ぶべきである。
国民の間にも暴力がまん延している。最近の凶悪犯罪を見ると、日本の将来が危惧されてならない。夫婦間の暴力や肉親間の殺し合い、
果ては幼児虐待等々、以前では考えられないような「家庭」を取り巻く暴力が多発している。特に心を痛めるのが中学生の集団暴行事件だ。
県内でも茶飯事的に発生している。由々しきことだ。被害者は心身共に傷つくし、加害者も良心の呵責で一生苦しむことになる。それと、
報道されているのはもしかして氷山の一角ではないかということ。現実にはもっと多くの事件が発生しているのではないだろうか。事件撲
滅に際し大事なことは、ささいなことも見逃さず公表することだと考える。その点で沖縄タイムスの記事は充実していると思う。今年こそ
中学生の集団暴行事件ゼロの平和な社会にしたいと思う。
新年だ。明るい話題をさがしてみたい。石川文洋さんが徒歩で日本縦断を果たした。健康そうな笑顔が新聞に躍っている。「65歳は高
齢者ではない」の言葉に意を強くした。同時に「日本は平和な国だが、平和を守る努力をしているか」との報道カメラマンとしての気概も
コメントされている。私事だが今年還暦を迎える。健康に感謝している。3歳10カ月の孫が「ジイジイは歩く人」と言った。リュックを背
に毎日歩く姿を見ての感想だと思う。石川さんを見習い、65歳になっても70歳になっても平和な日本を歩き続けたい