「だからあなたも生きぬいて」               平成13年3.11 山根光正
   大平光代著『だから、あなたも生き抜いて』を読んだ。読後感を 記してみたい。
 いじめについて。私の中学時代のそれとは構造的に違うと感じた。 私の時代だと学校にとけこめない一部の”不良”がいて彼らが善良な 普通の子をいじめる、というのが一般的構図だった。それも男の子の 世界だけであって、女子生徒間ではいじめはなかったと理解している。
しかるに大平さんの時代には級友が組織的に一人の生徒をいじめる 陰湿な構図になっている。そのような構図になっていることを家庭も学校も 認識していない。
 親友と思っていた子に裏切られる。暴走族の仲間に入る。
 しかしながら、以前割腹自殺を図ったことが暴走族にバレ、暴走族の 仲間にさえ入れてもらえない。暴力団の奥さんになる。刺青をする。
 そんな大平さんが、一人の人と出会い、改心する。
 やがて司法試験を目指し、勉強を始める。試験に合格し、弁護士になる。
 大平さんの本を読み、また、昨今の”親の子殺し””子の親殺し”といった殺伐とした 事件を見るとき、目標を持ち続けられる社会がいかに大切であるかを痛感させられる。