赤とんぼ              平成15年8.24  山根光正
   「好きな童謡の一位は『赤とんぼ』という記事(6月28日付朝刊)が出ていた。「日本童謡の会」が実施したアンケート調査の結果ら しい。選曲理由は「よく母が歌ってくれたから」とのこと。子どものころ、たそがれていく空を眺めながら歌ったことを思い出した。私の 一番好きな歌は「故郷の空」だった。小学校の高学年のころ、好きな子のことを思いながら、「夕空晴れて秋風吹き 月影落ちて鈴虫なく ・・」と口ずさんだり、横笛で吹いたりしたものだった。
 好きな童謡も最近では歌わなくなった。孫が赤ちゃん時分に「ぞうさん」や「さっちゃん」を歌ったきりである。これではいけない、以 前のように親しまなければと思う。ところがである、童謡を歌わなくなったのはどうも私だけでもなさそうだ。若いお母さんたちが歌って いる姿を見かけなくなった。みずみずしい感性の幼児時代に母の懐で童謡を聞く。そのようにして育った子どもは、きっと心優しい(親孝 行な)大人に成人するに違いない。その意味でも若いママさんたちに、どうか童謡をいっぱい歌ってあげてくださいとお願いしたい。
 冒頭のアンケート、好きな童謡二位は「ふるさと」、三位は「赤い靴」とある。「ふるさと」と言えば、茨城在住の兄の教授就任を祝っ て2年前に宴を催したことがあった。その時、合唱したのは小中高校の校歌と「ふるさと」と「汗水節」だった。
 「汗水節」は宮良長包の作品で、去年91歳で他界した父の一番好きな歌だった。今年生誕百二十年を迎えた宮良長包。長包作品を含む 日本の名曲を、これからも愛唱し続けていきたいと思う。