追い着きたくて この道を選んだ

逢いたくて この道を辿った


あの丘の向こうには 貴方がいて

いつか その裾を 掴めると思った


音が響く度に 胸が震えて

もうすぐ触れられるんだと 駆け足になった



息が切れても

刺さった棘が 痛んでも

朝露で 頬が濡れても

足を止めることなんて 出来なかった




やっと 見えた景色に

ただ 立ち竦んだ

求める者は 影さえなかった


ひたすら たくさんの道があるだけ


どの道を行けば 辿り着けるのか

今の自分には分からなくて…




   ……もう歩けないよ



この丘を越えれば 貴方がいると思ってた






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