鳥府志超訳序

 「鳥府志」は文政年間に岡嶋正義(天明四年〜安政五年)が著した鳥取の地誌である。精密な考証は他の追随を許さず、流麗な筆致は、往時、三十二万石の城下町「鳥府(鳥取)」の姿を眼前に彷彿とさせる。まさに、鳥取の郷土史文献上の白眉といえよう。

 さりながら、またそれ故に、「鳥府志」の現代語訳はWEB上には勿論、県立図書館の蔵書中にも見あたらない。恐らく、好学の士の筐中に蔵され、世に出る日を待っているのだろうが、残念ながら探し当てることができない。あるいは、歴史研究者は言うまでもなく歴史に関心を持つ者であれば、原文のまま読めて当然であるとされているのかも知れない。しかし、単なる、市井の一歴史ファンにすぎない私にとっては、一頁読むにも一時間を要し、二・三頁読むと疲れて眠気を催すのである。そして、次に、巻を開く時は、前回読んだ内容を忘れてしまっている有様である。そこで、「鳥府志」を読み進むにあたって、自らの覚えも兼ねて、現代語訳を試みようと思った訳である。

  訳出にあたっては、中学生程度でも読めることを目標に、重複をおそれず、語句を補うようにしたため、原文の流麗な美文を損なっている。また、現代文に近づけるため、語順を入れ替えたり、言い回しを替えたりしている、このため、「超訳」と称することにした。 もとより、浅学非才の門外漢であり、誤りも多かろう、訳しかねたり、曖昧な部分には「?」を付して、先に進んだ。疑義を感じられる方は、原文にあたっていただきたい。訳出には「鳥取県史 6 近世資料」を使い、頁数を記している。

  原文を掲げ、詳細な注釈を付けるべきという批判もあろうが、それは、来るべき専門家に任せる事としたい。

 それでは、想像力の翼をひろげ、江石梁(岡嶋正義)の紡ぎ出す「鳥府」絵巻の世界へ踏み入ってみよう。

目   次 

首 巻 (下線のない項目は未訳)

図  合  符 引用之書並図説 因  幡  国 邑 美 郡 鳥  取
御   城


上の天 一 御城内                 

 

山上の丸

天守櫓

著見櫓

車井戸

中坂口御門

兜松

御旛櫓

四ツ辻

枳(けんぽなし)

御番人廠

山椒

御馬場

単門

古松

御役所

下段の御櫓

山伏井戸

御旗竿の藪

卵塔寺

古御番所

平地

御箱井戸

太鼓ヶ平

鐘ヶ平

千人がえり

宮内口の城戸

口の水道

那須ヶ屋敷地

真教寺之旧蹟

沢市場が古墳

焔硝蔵

台ヶ鼻

寺坂

ほてほり松

せんじょガ藪

外神

切立坂

中坂稲荷の社

おさごの墓

御本丸

三階櫓

走り櫓

稜櫓

鉄御門

御櫓

遠見の番所

見越の番所

番人廠

天球丸

風呂屋御門

同所三階櫓

旧井

御番人廠

坂中の腰掛

冠木御門

大筒廠

御楯蔵

二の御丸

走り櫓

御式台前の門

坂下御門

大腰掛

御児姓長屋

御宝蔵

向局

太鼓御門

旧御城代屋敷

柳地蔵

於万様

御城代屋敷

右膳丸

松の丸

稲荷社

 

 

上の天 二  丸之内

(承前)

中の御門

南の御門

北の御門

大腰掛の背

兵庫櫓

旧樹

青木御馬場

御前井

下乗石

車井戸

大下馬

御首途の場

新御番所

御内馬場

下局

御米廩

馬場御殿

馬場

上御厩

喰違

瓦長屋 壱州公之御館

池田勝左衛門殿屋敷

壱州公御隠居所

新蔵君御屋敷

づへとの蔵

飛騨殿屋敷

小細工

加藤十兵衛殿幽居の処

宅間八太夫仮宅

上の地 三  御曲輪内 大名小路より東      

桜の馬場 山下御堀 塵防の土手 葱宝珠橋 十字街番廠
北の御門の橋 大井津 鳥取堀 御火除地 沢市場
水道谷 野間彦兵衛居趾 三田家の御館 辰之助君御居趾 青木某居趾
都築氏謫居之蹟 江崎上惣門 宮内 旧御宮所 天王の尾
鉄砲州家新御館 佐藤の古松 中沢屋敷 弁之助君御屋敷 唐人屋舗

       

      

首巻 (一)御城内 (二)丸の内
鳥府志(p425−429) 鳥府志(P430〜) 鳥府志(p459−463)
鳥府志(p434〜) 鳥府志(P463−466)
鳥府志(p439−442) 鳥府志(p466−472)
鳥府志(p442−) (三)御曲輪内 大名小路より東
鳥府志(P445〜 ) 鳥府志(p472−p478)
鳥府志(p455〜).
鳥府志(p457〜) 


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