暗いなぁ〜
小川の
せせらぎが聞える部屋
少女は灯りをともす
小さなランプは
黒い炎に焼かれて更に暗い
暗いなぁ〜
少女の呟きは
そのまま少女にかえる
寂しそうだね
私は遠くから声を掛ける
振り返る少女の顔は
かげろうの様に消えた
おさない
わたし?
残された私
|
ある夜の夢・・・4 バスは観光地の山道をのんびりと走っている 良く太ったおばさん 緑の風は心地よく揺れるバスの振動に うつらうつらと ごとんと言う車の振動にふと目が醒めた すべてが恐ろしい動物たち バスはいよいよ深い森に入り バスは辛うじて 崖に半分落ちかけて止った
|
|
ある夜の夢・・花嫁」
2002/01/08
灰色の空間に滲んだような人の群れ
知ってる顔 知らない人
車座になっている
私はその真ん中にいて
花嫁に仕立てられていた
身体が透き通って
意識だけが 其処にあった
白いベールをかぶされ
裾の長いウェディングドレス
私は新調の下着を付けたかった
待ってください
先に着るものがあります
しかし
黙々と作業は進められ
ウェディングのファスナーが
ズンと締め上げられた
せめて
破れた靴下を履き替えたい
お願い 私の言葉を聞いて!
その開けた唇に
真っ赤な口紅が引かれる
違う 違う 靴下なの
指差す手にブーケが持たされた
違う 違う 聞いて 聞いて
違う
違う
違うの
聞いて
私の話を
聞い
て
叫び声は空しく
灰色の空間に
吸い込まれ
ていった
ある夜の夢
固い鉄条網の向こうは砂漠
茶色に焦げた砂の上
真っ黒な塊
それは人の群れ
黒い布で身体を包み
寄り添って立つている
私は金網のこちらから
誰かを探している
やがて
黒い塊の中に
一つの懐かしい
大きな瞳が
私を凝視してる
怒っている
意地を張っている
瞬きしない
ギラリと光る瞳
あれはわたし
幼いわたし
淋しかったわたし
金網のこちらから
私は駆け寄った
金網に両手をかけ
必死に呼ぶ 幼い私に
金網にすがる私の手
手が焦げていく
じりじりとこげる
いたくは無い
突然眼がさめた
両手を見る
痛くなかった私の手
チクリと胸が痛んだ。
ある夜の夢・・・2
光も影も無い
無機質な空間
淋しいと感じる心も無い
足元に水の音を聞いて
僅かに生きている事を感じ
喉の渇きを覚える
冷たそうな水
一口飲もうと
屈みこむと
幼い子供が流れて来た
晴れ着が水に揺れている
忽然と水の周りに人の群れ
流しソーメンを食べている
何かの間違いかと・・
私は箸を持ちソーメンを
食べようとした
しかし 私の前には
幼い子が流れてくる
救い上げた
また一人
救い上げた
後から 後から
私の前に幼い子が流れてくる
手助けもとめて廻りを見た
黒い沢山の人が
流しソーメンを食べている
もくもくとと
食べている
2001、12、17、