二十歳のころに・・・・。 

 

 

若い女

若い女が

赤子を抱いてバスを待っていた

 

ほつれた髪が

白い肩掛けといっしょに揺れていた

 

赤子は足を出していた

小さな足は鉄のように冷たかった

 

若い女は

気付かずに眠る赤子を覗いていた

 

バスが来た時

若い女は肩掛けを掻き揚げただけだった