二十歳のころに・・・・。 

 

 

 

 

夕暮れに雨が降り出した

  

  夕暮れに雨が降り出した

  冬の終わりの夜道に 

  雨の音が浮いていた              

 

                              明るいステーションには            

                              男物の傘を持った女たちがいた       

 

                           私もこの女たちのように            

                           夕暮れに雨の降り出したこんな日に     

                           父の傘を持って                 

                           明るいステーションに立っていてみたい   

 

                                           ふとそう思った                  

 

                                                (1968年3月)