大好きなリボン。
青いリボンは、ハム太郎君が褒めてくれた
とっても大切なリボン。

 

「今日もいいお天気でちゅわ。
 早く地下ハウスへ行って、皆さんと遊びまちょうv
 でもその前に・・・」
ハム太郎君たちがわたちを迎えに来てくれた日から、地下ハウスへ行くのが日課になりまちた。
まだこっちに来たばかりのわたちを、暖かく迎えてくれたハムちゃんず。
みんな大好きでちゅ。
「♪」
お出かけ前にちょっとだけおめかし。
お空のような、青いリボンをつけまちょう・・・あら?リボンが無いでちゅわ!
大切な青いリボンが、ないでちゅわ!!

 

「リボンちゃん、おそいなぁ・・・
 いつもなら、とっくに来てる時間だってのに。。。」
「タイショーさん、そんなに心配することでもないですよ〜」
「そうですよ。リボンちゃんにもリボンちゃんの事情があるんですから」
「お前ら〜俺様の気も知らないで、よくもそんな事を〜ッ!」
「ま、待つのだタイショー君!リボンちゃんもすぐ来るのだ!!」
「本当だな、ハム太郎!?」
「た、たぶん来るんじゃないかな・・・(^_^;)」
「〜ッ、ハム太郎までー!!」
「タイショー君ってリボンちゃんの事が心配なのねv」
「うきゅー♪」
「そうそう、いつもリボンちゃんリボンちゃん〜vって」
「・・・そ、そうか?///」
バタンッ☆
勢いよく地下ハウスのドアが開く。
「リボン!リボンを知りまちぇんかー!?」
「リボンちゃん!リ、リボンを無くしたのか!?」
「朝起きたら無くなってて、昨日地下ハウスに忘れたのかと思って・・!」
「みんな、リボンちゃんのリボンを見なかったか!?」
「見てないですぅ」
「私達も見てないわ」
「どうしよう・・・大事なリボンなのに・・」
「リボンちゃん・・・よし!俺様外を探してくるじぇ!!」
「探すって、どこを探すつもりですか!?」
「街中に決まってるだろ!地下ハウスに無いってことは、どこかに落としちまったんだ!!」
「でも、昨日はちゃんと青いリボンをしてたのだ。
 ね、リボンちゃん」
「・・・昨日までは、ちゃんとありまちたわ」
「ということは、昨日地下ハウスから家へ帰る途中で・・・」
「誤っておとしてしまったわけですね・・・」
「おっ、ハム太郎はんら探偵みたいやなー
 探偵・・・探偵〜・・・・・」
「ギャグはいいから、だまってなさい!」
「じゃあ、リボンちゃんが昨日通った道を辿れば・・・」
「もしかすると、リボンがおちているかもしれません。」
「おい、かもって何だよかもって!!落ちてるんだろう辿れば!!」
「その可能性はありますが、昨日の夜は風が強かったしどこかに飛ばされてしまったかも・・・」
みんな、下を向いてしまう。
「・・・考えるより行動だ!リボンちゃん、昨日通った道を思い出して!」
「そうなのだ!とりあえず、探してみるのだ。」
「みんな、ありがとうでちゅ・・・」

「昨日リボンちゃんが通ったのは・・・
 樫の木公園、駅前商店街、そしてとことん灯台、ですね?」
「ええ・・・とことん灯台には、夕日を見に行ったんでちゅの」
「ひゃ〜とことん灯台だなんて、随分と遠くへ行ったんやな〜」
「・・・ごめんなちゃい・・わたちがまっすぐ家に帰っていれば、こんなことには・・」
「あ・・べ、別にリボンちゃんが悪いだなんて・・・・うあ!?」
「まいどー!!リボンちゃんを泣かせるんじゃねぇ〜ッ!!!」
まいど君の胸ぐらをつかむタイショー君。
「リボンちゃん、わいが悪かったー!泣かんといてぇぇぇ!!堪忍やタイショーは〜ん!!!」
「タイショーさん、落ち着いて下さいぃ〜!」
「そうよ、タイショー君が慌てたって、何も解決しないじゃない!」
「そうだな。(あっさり」
どすん☆
まいど君、地面に落ちる。
「いたた・・・」
「じゃあ、みんなで手分けして探しましょう!」
「商店街のほうは、商店街のプロのわいらに任せてんかー♪」
「僕達は公園の中を探すのだ!」
「夕方、とことん灯台に待ち合わせだじぇ!!
 リボンちゃん、絶対見つけだしてみせるからな!」
「タイショー君・・・ありがとうでちゅv」
「え、えへへ///」
「ハムちゃんず捜索隊、出動なのだー!!」
「おー!!!」

 

商店街。
「まいど君、ありましたかー?」
「それが全然さっぱりや。。。」
「本屋のほうにも無かったです・・・」
「広い商店街から小さなリボンを探すのは、楽ではありませんねぇ・・・」
「みんなー見て見てーvいいもの拾ったぞー♪」
「かぶるはん、リボンを見つけたんでっか!?」
「違うぞ。ほら見て、真っ赤な手袋v
 かぶるのに丁度良いし、北風吹いてもあったかいぞーvvv」
そう言って得意げに手袋をかぶる、かぶる君。
「かぶるはん・・・」
「はぁ・・・」
「?・・・どうしたんだぞ???」

 

樫の木公園。
あちらこちらで、リボンを探すハムちゃんず。
「ないですね〜ハム太郎さん、見つかりましたか〜?」
「見つからないのだ〜。。。タイショー君は?」
「タイショーさんなら、さっきすごいスピードで駆け抜けて行きましたよ。」
「え?」
「あ、ほらほら帰ってきましたよ〜♪」
「だばだばだばだばだばっ」
「おーいタイショー君〜!・・・うわぁっ」
ハム太郎達の目の前を走り抜けるタイショー君。
あっというまに通り過ぎて見えなくなってしまった。
「ごほごほっ・・・すごい砂ぼこりです〜ハム太郎さん大丈夫ですか!?」
「けほほっ大丈夫なのだ・・・。」

 

太陽がだいぶ西の空に傾いてきた。
空はいつのまにかオレンジ色に染まっている。
とことん灯台にちらほらとハムちゃんずが集まってきた。
「どうでしたか、見つかりました?」
「それが・・・。」
「わいらもや・・・全く見つからへん」
「一生懸命探したのに無いなんて・・・」
「・・・いいんでちゅ、リボンの事はもう忘れてくだちゃい」
「で、でもリボンちゃんの大切なリボンなんじゃ・・・」
「わたち、分かったんでちゅ。
 リボンはたしかに大事だけど、本当に大事なのは・・・」
「リボンちゃ〜〜〜〜〜ん!!!」
向こうから、音をたてながら走ってくる者が1人・・・
「タイショー君!?」
「お、遅くなったじぇ・・・」
苦しそうに肩で息をしているが、顔は穏やかだった。
「そういえば、タイショーさんはまだ来ていませんでしたね。。。」
「すっかり忘れていたのだ。。。」
「リボンちゃん・・・これ・・」
「!これは、わたちのリボン・・・!?」
「あの後、地下ハウスをもう一度探したら見つけたんだ。
 リボン、ねてるの、下敷きになってた・・・
 見つからないはずだじぇ・・(笑)」
「タイショー君・・・ありがとうでちゅわv」
感激して涙をこぼすリボンちゃん。
「よかった・・・本当によかったのだ!」
「皆さん本当にありがとうでちゅ・・・v」
みんなの顔は、オレンジ色の夕日に染まっていた。

 

夜。
宝石箱に青いリボンをしまう、リボンちゃん。
 今日は皆さんにたくさんの迷惑をかけてしまいまちた
 みんな、本当に感謝していまちゅ
 とくに、リボンを見つけだしてくれたタイショー君
 本当に本当にありがとうでちゅ
 リボンも大事だけど、それ以上に大切なのは・・・
 友達だって事を、もしかしたらねてる君は教えてくれたのかもしれまちぇん。
「明日も朝早く、地下ハウスへ出かけまちょうv」

 


★編集後記★
リボンちゃんのリボンのお話。
最近ギャグばかり書いていたので、たまにこういうのを書きたくなるんですよ・・・
こういうのも、たまには良いのでは。では。では。(エコー)
個人的にこのタイショー君がすごく好きです。
マイペース爆裂のかぶる君もすごく好きです(笑)

(2001.1.10)