金のぼうし
春まっただ中。
桜も風にゆられて気持ちよさそうにしている。
そんなかしの木公園に、一匹のハムスターがやってきた。
このかしの木公園にハムスターが来ることはめずらしくない。
なんでも、公園のどこかに、ハムスターが作った地下ハウスがあるそうなのだから・・・
「ふう、ちょっとこのへんでひと休みしようかなぁ。
のども乾いてきたぞ・・・あっ、あそこの噴水で休憩しよう♪」
てちてちてちてち・・・
「よいしょ・・っと
そういえば、この噴水・・・」
『この噴水の水は、しあわせの水といって、飲むとしあわせの女神があらわれる・・・らしいのじゃ』
「長老があんなこと言ってたけど・・・本当かな?
ちょっと、やってみようっと♪」
そう言うと、かぶっていた緑の帽子で水をすくった。
「ごくん。
わぁ〜おいしい♪
疲れがなくなったみたいだぞ〜♪」
くしくし・・・
毛並みを整えている。
その時、強い風があたりを通りすぎていった。
「ああ!ぼくの帽子が〜〜〜!!」
ぽちゃん。
噴水に落ちてしまった。
やがて、帽子は沈んでいってしまった。
「うう。。。ぼくの帽子〜〜〜。。。。」
ぴかりーん☆
水が光って、中から・・・
「ほ〜ほほほほほ、私はしあわせの女神よ〜んv」
「たっ、タイショーくん!?
水の中で、何してるの!?しかも、その格好・・・」
「タイショーくんですって?
私は、しあわせの女神よんv」
「どうみても、タイショーくんだぞ。。。。」
「そ・れ・よ・りっv
今噴水に何か落としたでしょう?」
「あ!ぼく、帽子を落っことしちゃったんだぞ〜!!」
「それって、この金の帽子かしらん?」
そう言って、女神は金の帽子をかぶるに見せた。
「違うぞ、ぼくが落としたのは緑の・・・」
「じゃあ、この銀の帽子かしら?」
かぶるが最後まで言い終える前に、今度は銀の帽子を取り出して見せた。
「違うぞ〜〜〜!!ぼくのは緑・・・」
「あら、じゃあこれ?」
また言い終える前に女神が帽子を取り出して言った。
「あ!!それだぞ〜!
ぼくの緑の帽子〜〜〜!!」
「あなたは正直者なのね。
ごほうびに、金の帽子をあげましょう。」
「え!?
い、いらないぞっ!ぼくは緑の帽子がいい・・・」
「じゃ、さよなら正直者の良い子ちゃんv」
「女神のタイショーくん!ちょっと待って〜〜〜!!」
ぶくぶく・・・
女神はかぶるを無視して水の中に消えていった。
「・・・どうしよう。。。
金の帽子じゃ、かわいくないぞ。。。」
仕方なく、金の帽子を手に持って地下ハウスへ向かった。
がちゃり☆
地下ハウスのドアを開けた。
「よぉ、かぶる!
ちょうど今、つみきごっこを・・・おい!?どうしたんだ!?」
「か、かぶるくん!
緑の帽子はどうしたの!?」
「かぶるはんが何もかぶってないとなると・・・何や、かぶるはんちゃうやん」
「何が言いたいのですか、まいどくん・・・」
「ん?手に持ってるのは何だ?」
タイショーが金の帽子に目をやった。
「こ、これは。。。
金の・・・帽子だぞ・・・
噴水の女神様に、緑の帽子を取られちゃったんだぞ〜〜〜。。。」
「噴水の女神!?
あれって、長老の作り話じゃなかったんですか!?」
「本当にあったんだぞ〜〜〜。。。」
「で、素直に本当のことをしゃべっちゃったら・・・こうなったわけですね・・・。」
「ぼくの帽子〜〜〜。。。緑の帽子〜〜〜〜〜。。。。。」
「でも、何もかぶってないかぶるくんもかわいいのだ!」
「そうでちゅわv
とってもかわいいでちゅよ」
「そーだぜ!
かわいい、かわいい♪」
「お兄ちゃんが言うと、何か犯罪っぽいわ」
「・・・どういう意味だ・・?」
がちゃりっ☆
地下ハウスのドアが勢い良く開いて、マフラーが入ってきた。
「大変よ〜〜〜!
ちび丸ちゃんが、池に落ちちゃったの!!」
「ええっ!!池に〜〜!?」
「すぐに助けに行くのだ!!」
「あそこよ!
ちび丸ちゃ〜〜〜ん!!」
「大変なのだ!」
「う、うきゅう〜〜〜〜!!」
ちび丸は小さな木の板につかまっているが、いまにも板から手が離れそうだ。
「ちび丸〜〜〜!
今から助けにいくから、その手を離すなよ〜〜〜〜っ!!」
「がんばって、ちび丸ちゃ〜ん!!」
「う、うきゅきゅ〜〜〜!!」
「この板を使って、ちび丸ちゃんの所へ行きましょう!」
ちょうどハムちゃんず全員が乗れるくらいの板が、岸に落ちていた。
みんなはそれに乗って、木の枝で漕ぎはじめた。
「ちび丸ちゃん!
今行くから、がんばるのだ〜!!」
「うきゅう〜〜〜」
また風が吹いて、ちび丸をどんどん遠くへ流してしまう。
「どんどん遠くなってるのだ〜〜〜!」
「だめだ、もうこれが精一杯だぜ!」
「いったいどうしたら〜〜〜!?」
「どうしよう〜〜〜!」
みんな、そう思った時だった。
かぶるの持っていた金の帽子が、まぶしく光り、ちび丸の所まで伸びていった。
「うきゅ!?」
「ぼ、帽子がロープになった!!」
「金の帽子が!!」
「ちび丸〜〜〜!!
そのロープにつかまれ!!」
「うきゅ〜!!」
「よし、みんなでひっぱるぞ!
ちび丸、しっかりつかまってろよ!!そ〜れっ!!!」
みんなでロープを引き、ちび丸ちゃんを板の上に引き上げた。
「よかった〜!
ちび丸ちゃ〜〜〜ん!!」
「うきゅ、うきゅう〜〜〜!!」
「本当に良かったのだ!」
「そういえば、金のロープは?」
「あ、また帽子に戻ってるぞ〜!」
「不思議な帽子ですねぇ・・・」
「ほんまやな」
「でも、ぼくはやっぱり緑の帽子がいいんだぞ〜・・・」
そう言って、下を向いた。
「じゃ、行くか?」
「行くって、どこに!?」
「しあわせの女神のとこへだよ♪」
ハムちゃんずは、噴水にやってきた。
「じゃ、水を飲むぞ」
「こんな水、飲んで大丈夫なのか〜!?」
「おなかをこわしちゃいそうでちゅわ・・・」
「大丈夫!
とってもおいしい水だぞ〜♪」
「そうでちゅか?」
「かぶるくんがそう言うなら・・・飲んでみようかな・・・」
「よし、みんな一緒に飲むのだ!せーのっ!」
「ごくん。」
「ホント、この水おいしいわ〜!」
「なんだか元気になるぜ!」
「タイショーパワー全快だぁ〜〜〜!!」
「うきゅきゅ〜♪」
「女神様〜!
ぼくの帽子、返してほしいんだぞ〜〜〜!!」
「しあわせの女神様〜〜〜!!!」
「かくれてないで、出てこいよ〜!!」
ぴかりーん☆
「はぁ〜いv
あら、ずいぶんとたくさんのお客さまだわ」
「女神様〜、ぼく・・・」
「あら、君はさっきの良い子ちゃんじゃないv
どう?金の帽子、気に入ったかしら?」
「金の帽子はいやだぞ〜!
ぼくは緑の帽子がいいんだぞ〜〜〜!!」
「や、やっぱりぃ?
私も実は、そーじゃないかと思ってたのよv」
「だったら、はじめっから緑の帽子を返せばよかったじゃないかよ!!」
「た、タイショーさんっ・・
お、落ち着いてくださいぃぃ〜〜〜。。。」
「だってぇ、そのまま返しちゃったら女神の仕事がなくなっちゃうじゃな〜いv」
「おいっ!!」
「うふふ、冗談よ♪
大丈夫、ちゃんと返してあげるわねvそれっ」
ぴかー☆
「あ!
ぼくの緑の帽子〜〜〜♪」
「よかったのだ、かぶるくん!」
「あの金の帽子・・・いくらくらいで売れたやろ・・・・」
「まいどくん。。。」
「これからは、落とさないように気を付けてねvじゃあね〜♪」
ぶくぶく・・・
「わ〜い、ぼくの帽子〜〜♪」
「やっぱり、その帽子をかぶっててこそ、かぶるくんなのだ♪」
「めでたし、めでたしです〜♪」
「よかったぞ〜、へかっ☆」
★サクサク編集後記★
へへっ、かぶるくんですよぉ奥さんv
いやねぇ、最近「金の斧」を読みまして・・・んで、調子にのってかいちゃいマシタ。
これ書いてる時、パソコンがフリーズしまくって、半分やけになって書いてた。。。
だって、何回フリーズしたと思う!?
4回もよ!4回も!!!
もう、めっちゃ悲しかったっちゅーの!!
おおっと、何か話がズレてしまった。。。
とにかく、かぶるくんがスキスキィvなので一生懸命がんばっちゃいマシタ★
読んでくれちゃったキミィ!!!ありがとさんっ♪
(2001.4.6)
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