ダーターの花道 9本


  釣れたルアーも釣れないルアーも図々しくインプレ。
 ダーターはトップウォータープラグの中でも非常にマニアックな存在である。ジャークで水中にダイブし、再び浮き上がるというのが基本アクション。しかしジャークして潜ってポーズで浮き上がるのは、ミノーもクランクも同じである。またダーターの多くがダイブするときに空気を水中に巻き込み、バスの捕食音を演出するのだが、これまたチャガー系のポッパーと同じである。また良くできたダーターはただ巻きでシャロークランクのように・・・と言っている時点でシャロークランクなわけで、他のルアーとの差別化が非常に難しいジャンルである。それゆえに中途半端に複数のジャンルのルアーが持つ機能を持たせようとして没個性になっているケースが多く、一つの要素を追求したものが少ない。ダーターである以上は、トルク感とチャグ音を含むダイブを豪快にこなすということを、もっと大事にして欲しいと思うのだが・・・。
 で、このダーターが最も使いやすい状況、それはピンスポット。遠投して、あの杭でガポーンとダイブ・・・そんな使い方が良いのではと思うのだが、実際は殆どの人は気分で使ってるというのが本音ではないでしょうか?
(2003.07)
























ここで紹介するルアーは、花道を行くダーターです。

バスオレノ
/ルーハージェンセン
83 86 72  これこそダーターといった趣で、「ダーター買うならこれを買え」と安達夕実の物まねで語りたくなってしまう一品。ダーターの多くが、ダイブ以外の要素を付随させることで個性を弱めてしまっている中で、バスオレノだけは見るからにダーターしていて気持ちが良い。「バフッ」というサウンドとともに、水中にダイブし、キックバック気味に浮かび上がるアクションはお見事。ただ巻きでは不安定にボディーを揺らしながら一定水深を泳ぐ。ただ巻きで使う人はいないとは思うが、ダーターがピンスポットで一撃必殺系のトップウォーターであると考えると、遠投先のピンスポットで数回ダイブさせて、あとは巻き取るという作業は意外に多い。このただ巻き取る間にアピールしてくれるかどうかは、使い手の安心感に大きく影響するので、あえてただ巻き時のアクションも考えたくなるのだ。バスオレノの場合、ただ巻きでアピールしてくれるルアーとは言いがたいが、それをしても余りある基本性能の高さで魅力的。私にとってのダーターはバスオレノのみと言っても過言ではないと思えるルアーである。 83

アンクルスミスベイブ
/ザウルス
72 84 83  殆んど潜らない。ダーターとしては潜らないというのはどうかとも思うが、その大きく、そして上方に向けて拡散するスプラッシュが美しい(本当は前方一点がいいのだけれどね)。ただ巻きで、やや不安定ながらも超タイトウォブルを見せる。ポッパーとして考えた場合、小粒ながらも非常にアピール度は高く、野池のスピニングタックルに最高にマッチする。5Oで取りあえず一本釣っておきたいと言う人にとって、実は一番近道なのかもしれないルアー。 82

スライドスミス
/ザウルス
77 83 60  ラインアイが横方向に可動式となっている、アイディアルアー。これにより大きくドッグウォークしながらのダイブを規則正しく行なうことができる。トップウォーター用のグラスロッドではなく、カーボンロッドのティップで操作するようにすると上手に動いてくれる。以外にタックルを大きく選ぶので、思ったほど動かないと言う人は、違うロッドでも使ってみて欲しい。ダーターは使っていてペンシルやポッパーほど面白くないことが多いが、このルアーはある程度テクニックを要するという点で非常に楽しい。実は私が最近使うダーターは、こればっかりだ。 81

ラッキー13
/ヘドン
72 86 70  日本で最も使われているダーターがラッキー13かもしれない。NANAさんの掲示板であーりーさんのラッキー13を見たら欲しくなってしまい買ってしまいました(笑)。「トップウォーターはウッドのプラグが良い」と考える私は、「ウッドのラッキー13を持っているのにわざわざプラスチック製を買うってのも・・・」っていう考えも確かにあった。しかし購入。そして使ってみると・・・予想通り。こちらの方が良いアクションしてました。ダイブさせることは難しく、ラインとボディーを一直線にしてから「スパッ」とジャークでダイブなのだが、それほど潜らない。ただ巻きでは水面をただ引かれるだけ。ダーターと言うよりはむしろポッパーの印象が強い。チャグ音の発声はしっかりしており、サウンドも大きい。バスオレノよりは、むしろ比較すべきライバルはフラポッパー辺りかもしれない。 79

アンカニーチャップ
/ズイール
76 81 84  安定したサウンドを出すことが難しいが、上手に決めればかなり大きなチャグ音を奏でる。ただ巻きでは、とてーもゆったりとしたウォブリングを見せる。ダイブもそこそここなす。しかしズイールにしては珍しく「これっ!」といった魅力がなく、可愛げも毒もないという印象。ダーターとして勝負するんだという気持ちの伝わってくるデザインはお見事だが、だったらもっと深いダイブと強い浮き上がりを見せて欲しかった。フックが3つもついているのは、らしくて良い。 77

ラッキー13
/ヘドン
77 88 74  日本で最も使われているダーターがラッキー13かもしれない。写真のラッキー13はお値段高めのウッド製(廃盤)だが、なかなか作りがいい加減で笑わせて・・・、いや泣かせてくれる。ラッキー13の魅力は、ダイブ直前の「ボコッ」という非常に大きなサウンドであろう。そして丸型の大きなスプラッシュ。これはもしかするとポッパーなのかもしれないとも思うが、私の個人的な趣向でダーターとさせていただいた。見た目のイメージ以上にダイブはしっかりとしており、「結構潜るじゃないの」ってな印象。 76

ダーター
/クリークチャブ
81 78 72  知名度はないが、日本人の平均寿命以上の歴史があるダーターである、ダーター。このストレートなネーミングが商標登録できているあたりに歴史を感じずに入られない。クリークチャブのルアーは使いこなす喜びに欠けることが多いが(使えば使うほどあらが見えてきたりして・・・)、このダーターは意外に小技が効いて飽きのこないルアーだ。最大の嬉しい特徴は、ドッグウォークしながらの連続的なダイブだ。バスオレノが一撃必殺のへビー級ボクサータイプなのに比べて、こちらはジャブの連続で判定勝ちを狙うフライ級のボクサーという感じ。サイズは小型ではないけどね。使い方次第では相当面白いルアーになるだろう。このルアーのように連続的なアクションをさせるトップウォータープラグは、バラシが多いので、トリプルフックが3本あるのは嬉しい。 74

リトルジョン
/バグリー
80 76 76  ラインテンションを軽くかけて、ボディーとラインを一直線おいた状態から、軽くトゥイッチさせてダイブさせる。そうするとまっすぐに水中に突き刺さるような方向性のあるダイブを見せる。その時、水を強く押してアピールすることはないので、視覚で訴えることが可能なクリアウォーター向きのモデルと言えるだろう。ただ巻きでは細かなウォブリングで泳がすこともできる。 73
ここから下のルアーは、花道から外れた、邪道系ダーターです。

マラス
/ラッキークラフト
69 72 85  デザイン的にはラッキー13を意識していると思っているので、ダーターで紹介させてもらうが、ダイブを殆どしないので、ダーターとしての使用には問題がある。操作次第ではスプラッシュもこなし、ポッパーとしての要素は持っていると思う。このルアーの魅力は、ただ巻きでシャロークランク的に誘えること。アクションがはっきりとしており、空気抵抗が少ないので遠投もきく。個人的には大好きなのでお勧め度はこのページで最も高いが、ダーターとしても最も優れているとの誤解をしないようにしていただきたい。 89