何でもOKな掲示板の大人気作家 papanさん名作集
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@あの時はゾッとした

ええと、UFOを見た話ですね。
あれは忘れもしない・・・ええと、ええと、いつだっけ?(^^;
ってのは冗談で、あれは確か7年ほど前の話です。
夜9時ごろクルマを運転していて、信号待ちしてたんですけど、何気なく空を見上げてみるとエメラルド色の閃光が走ったんです。
初めは、パチンコ屋によくあるイルミネーション(レーザー光)か何かだと思ったんですが、そのような光はこの辺りにはないですし、流れ星にしては近いし遅すぎる、飛行機にしては速過ぎるんですね。
いろいろと考えてみたんですけど、思い当たるものがなにも無い。
人間、理解を超えたものを目撃すると、背筋がゾッとしてパニック状態になるんですね。
思わずクルマ降りて、前に止まってるクルマに確認しようとしましたよ(^^;
信号が青になってもなかなかクルマが動き出さないのをみると、きっと皆今の現象で固まっていたのではないかと思います。
ちなみに翌日の新聞では、愛知県三河地区で初確認。色は青色、関東方面ではオレンジ色で発見された、と記憶してます。
それまでテレビは全て嘘っぱちと思っていましたが、全て嘘とは思わなくなりました。

A謎の液体

あれは忘れもしない・・・ええと、ええと、いつだっけ?(^^;
そうそう、あれは確か5年ほど前の話です。
帰宅途中でバスに乗っていたんですが、途中高校生らしきカップルが乗ってきたんです。そのカップル、ケンカでもしたのか言い争いしていたようで、途中男のほうは捨てゼリフを吐きながら降りていき、残された女の子は泣いてる?ようでした。
まぁ、ここまではどうってことない話。しかし、その後惨劇は起きたのです!
ふと床を見ると、液体が流れているんです。
この日は当然雨も降っていません。いったいなんだろう?とその液体の出所をたどっていくと・・・・。
どうやらさっきの女子高生の足元付近から流れている模様。
まさか!高校生がバスの中でおもらし???
しかし、暖房をガンガンかけているにもかかわらず、特有のにおいが全くないんですね。
となると、やはりおもらし?
ふむ。。。いろいろと考えてみたんですけど、それ以外思い当たるものがなにも無い。車内は既にほとんど人が乗っておらずリアクションも見ることはできません。
しかし人間、理解を超えたものを目撃すると、背筋がゾッとしてパニック状態になるんですね。
思わず席を立ち、前に座ってるおねーさんに確認しようとしましたよ(^^;
ちなみに、前の席のおねーさんはピクリとも動かず、まるで何も無かったような態度。
しかし、席を立つ際にはしっかりその液体を跨いで行きました。
あれは一体なんだったのでしょう?

B恐怖の最終バス

それではご期待?にこたえて・・・
確かその日は寒い日で、わたしはくだらない会議が長引き、また横殴りの雨でかなり濡れてしまい、とても不機嫌でした。
バスは既に最終便しかなく、それに何とか飛び乗ってやれやれという状態。車内は土曜日ということもあってガラガラで殆ど人が乗っていない様子でした。
途中、停留所で一人の若い男が乗ってきたのですが、不審に思ったのは、この時間このバス停から人が乗ってくること自体滅多になく、その男、全身ずぶ濡れで傘を持っているにもかかわらずなぜかそれを使った様子も無いのです。また、顔も真っ青。衣服も乱れており足取りもぎこちなく、まるで死人のようです。
なるべく男と目をあわさないように、近寄ってこないように祈ったのですが、なぜかこういう時に限ってわたしの傍に寄ってくるんですね。そして、力なくフラフラ前の席に座り込みました。はぁ...やっぱりこうなっちゃうのか。
席に付いた後、男は頻繁に震えたり、時折ゴボッ・・・ゲボッと咳とも声とも分からない何とも不気味な音を立てるのです。その声に前の席の女性も落ち着きが無く、後ろを確認したいがそれも出来ない。そんな様子でした。わたしの心の中にもますますに不安の色が広がってきます。
バスが長い信号待ちになった時、その男は立ち上がりかけてまた座るような行動を始め
いよいよ挙動不審の様子。早くバスを降りたい!わたしの頭の中はそれでいっぱいになりました。
ようやく信号が変りバスが発車したその時です!
なにを思ったのかその男は突然立ち上がり傘をさしたのです!?!?
そして「ゲ○○ボ」と大きな声を上げたとたん、その開いた傘に向かってゲ○を・・・。
わたしは返り血ならぬ返りゲ○を浴びないよう身を守るのに必死でした。
その後その男は軽い足取りで、”すぐ次のバス停”で降りていき、車内には静寂と同時にすえた臭いだけが残りました。
散々な目にあいましたが、一番の被害者はやはり前の席の女性です。男が降りた後、半泣き状態で髪や衣服をチェックしていました。
お食事中の方、ごめんなさい

C恐怖の暴走バス

あれはわたしがまだ高校生の頃の話です。その日は試験中ということもあり半ドンでした。車中も穏やかな昼下がりという感じで、わたしはいつも通りの一夜漬けもあり、すぐに眠りに落ちていったのですが、その日は違いました。というのも、やたらとバスの運転が荒いのです。
このようなことはよくあることでしたのであまり気にしていませんでしたが、毎回の急発進、急制動で、ちょっと度が過ぎる感じでした。
そう言えば今日の運転手さん、吊り上ったサングラスに紫色のシャツ。・・・なんか嫌な予感。
あまりの横着さに、隣に立ってた高校生達からも「今日の運ちゃん燃えとるなぁ・・・」とブツブツ。おばあさんに至っては、急発進する度に小さな悲鳴をあげていました。
それに反して、横着な運転はますます拍車がかかります。
割り込み車両へは当然、横暴ともいえるクラクションで応戦。カーブ前にも十分な減速をしないため車は大きく揺れ、立ってる乗客たちも身体を支えるのに懸命です。
また客の乗降時にも見切り発車するという傍若無人ぶりで、その後もバスは暴走の一途。
路線の途中、500mに渡る長い下り坂があるのですが、そこに差し掛かったときのことです。道幅はさほど広くないにもかかわらず、速度は恐らく90km近くは出ていたでしょう。
周りからも「おいおい、いくらなんでも出しすぎだろうが!」という怒号に近い声が耳に入り、そして、ついに怒った乗客の一人が、運転席に詰め寄っていきました。
するとバスは信号でも停留所でもないのに停止して、何故か運ちゃんはバスを降りていきます。
わたしもなんだろ?と思い、身を乗り出して外を見てみると・・・・。
なんと!
そこには旗を持った警官の姿が!
そう、ネズミ捕りに引っかかったのです。
その場は免許証の番号を控えられただけのようでしたが、やっぱりバスの運ちゃんでも免停になるんですかねぇ?(^^;

D悪魔の血しぶき

おや?主さん((管理人注)管理人の昔のHN)以外にも読んでおられる方がみえたのですね。しかも女王様((管理人注)エラリークイーンとはなんら関係ないです。NANAさんのことです)ですか。ならば、ご期待に応えて再度続編を。
誰も書き込んでないようですし・・・いいですよね?(^^;
その日はどうしても見たい映画があり、新聞で時刻を確認すると時間的にもまだなんとか間に合います。わたしは急いで仕度をして家を後にしました。
日曜の昼前ということもあり、停留所には多くの人が並んでおり、座る席は何とか確保できましたが最前席でした(どうも一番前の席が嫌いなのです)
その後もバスはどんどん混み合って行き、ついには鮨詰め状態。わたしは混雑が非常に苦手なので、次第に息苦しさを感じ始めました。その上バスの時間もかなり遅れており、上映時刻に間に合うか微妙な状態になってきました。
(はぁ・・・もう間に合わないかな)と思ったその時、惨劇は起きたのです!
「ちょっと待ってぇ・・・、降りる!降りる!・・・」と一人の老婆のかすれたような声が車内に響き渡りました。「早くして!早くぅ」とうわ言のような声が聞こえます。しかし、老婆は通路を阻まれて降りられない様子。さらに「ああっ、ああっ・・・」という何とも言えないうめき声が。
お年寄りがバスを思うように降りられなくて騒ぎになることは日常茶飯事でしたので、気にも留めていませんでしたが、この日は違いました。
というのは、その直後「ぎいゃぁぁぁぁぁぁぁあ゛っ!!!」という断末魔が轟き渡ったからです。
なんだ!?車内からはざわめき声が聞こえ、血相を変えた運転手さんはすぐさまバスを飛び降り、降り口に駆け寄ります。いったい何が起きたのか。降りる際にドアに挟まれて怪我でもしたんだろうか?降り口は最後部のため、こちらからはまったく確認できません。
しかし予想に反して運転手さんは席に戻ると「お降りの際は、足元に十分ご注意ください」という妙に神妙なアナウンス一言のみでバスを発車させました。
その後バスを降りた人達は驚愕な表情でしきりに降り口を振り返っていました。ひょっとしたら怪我でもして血しぶきでも舞っているのであろうか?気になって仕方がありませんでしたが、わたしもついに降りる時が・・・。
果たしてそこにあったものは・・・わたしの想像をはるかに上回るものでした。
その正体とは!?
血しぶきならぬ・・・ビチ○ソでした。
・・・その後映画にはぎりぎり間に合いましたが、この件で頭が真っ白となり、内容はさっぱり覚えていません。
今日はこちらのサブタイトル通り、カレーライス編にしてみました。お食事前、中、後のみなさま・・・大変失礼しましたm(__)m

E恐怖!走る女

その日のバスはラッシュ時にしては珍しくガラガラの状態だったのですが、何気なく車内を見渡すと、最後部座席のやたら派手な女性が目に止まりました。当時流行のボディコンスーツで身を包み、脚を組む姿は女王様。まさに無敵モードと言わんばかりです。
確かに美人でスタイルもバツグンなのですが、なんで女の子のファッションって右に倣えなんだろう?そういや、あんなかっこうした女優がいたっけ。髪型までそっくりだな・・・。
などと思いながらわたしは席に着き、先ほど買ったばかりの雑誌を取り出してパラパラとめくりはじめました。途中、興味深い記事があり、夢中になって読み始めたその時です!
”カツカツカツカツ!!”と床を踏み鳴らす甲高いヒールの音が突如車内に響きました。
わたしはとっさに雑誌から目を離し、前を見上げると先ほどのおねーさんが、髪を振り乱し、物凄い形相で運転席に駆け寄っているではないですか!
いったどうしたんだろう!?バスを乗り間違えたのだろうか?それにしてもあんな勢いで走ることも無かろうに。
しかし、そのおねーさんは運転手に話しかけることもなく、ゆっくりとうつむき加減で元の席に戻っていきます。
ん???
座席に座ったおねーさんは、先ほどの女王様気取りは微塵も無く、まるで火を噴きそうな真っ赤な顔で終始下を向いています。
ははあ、なるほど・・・。
どうやらブレーキの勢いで前まで走ってしまったのですな。
みなさんもバスに乗るときはくれぐれもご注意を。
って、普通はあり得ないか(^^;

F恐怖の小便小僧

以前ドライブに行った日のこと。高速道路を走行中、急にトイレに行きたくなりサービスエリアに寄ったのですが、その日は行楽シーズン真っ盛りの日曜日ということもあり、駐車場も満員状態でした。
わたしもいい年こいて漏らさないよう、慌てて駆け込んだのですが、団体客がなだれ込んだらしくあいにくの満員状態で長蛇の列が出来ています。(寒いし・・・早く空かないかなぁ)などと思い待っていたところ、そこへ一人の小学校低学年らしき少年が駆け込んできました。
この少年、すでにガマンの限界とでもいいたげな感じで股間を押さえ、足をバタバタさせて泣きそうな様子です。あまりに可哀想だったのでわたしは場所をゆずることにしました。しかし、トイレは一向に空きません。それもそのはず、団体客の殆どが年配者で用を足すのもとにかく遅い。
坊主はすでにこの世の終わりと言わんばかりでいよいよキケンな状態になってきました。
(こりゃレッドゾーンだな・・・大用が空いてるからそっち行けば)と教えてあげようとしたちょうどその時です!
何を思ったかこの坊主、”空いてもいない便器”に駆け寄ったのです!!!
そして用を足してるおじさんの背後に立ち、足の間から用を足し始めたではないですか!
無防備な状態でしかも不意に後を取られたそのおじさんは「おわぁっ!」といいながらも自分の小便の行方が気になり振り向くに振り向けない様子。
結局その少年は用を足すと逃げるように走り去りました。いきなり後ろから用を足されたおじさんはと言うと・・・足周りを点検してました(返り小便が多数かかっていた模様)
わたしはおじさんのあの顔が今でも忘れられません。

(番外編)無題/NANAさん

ある日友人と近所のレストランに食事に行った時の事です。
平日の三時頃だったせいか、客はまばらで店内は静かで落ち着いた感じでした。
私達が注文をし終えた頃、隣の席に若い男性二人組が、なにやら楽しそうにケラケラ笑いながら座りました。ずいぶん賑やかな人達だこと・・と思いながらセットメニューのサラダをつついていると、いきなり大声で「俺、ちょっとウン○してくるから!」と片方の男が席を立ちました。私は、ハンバーグをオーダーした事をしきりに後悔しながら、友人と顔を見合わせて苦笑しました。その後運ばれて来たスープが予想外に美味しかったので、さっきのイヤな出来事を忘れかけたその時、「は〜っ!出た出た!」・・げっ!・・帰って来た!感想はいいから・・頼むからもう黙ってくれ・・。苦しみ、もがいている人の気も知らず、その男はマジメな顔で「スゴイのが出たよ!タイガーウッズみたいだったよ!緑色のヤツ」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?。・・タイガーウッズみたい?・・で、緑色?????どんなヤツやねん!!
人間、理解を超えたものを耳にすると、背筋がゾッとしてパニック状態になるんですね。こみあげる笑いを我慢するのに必死で、その後のコトはあまり覚えてません。
(papanさんの文で、私がお気に入りのくだりを無断でお借りしました!申し訳ありません(笑))


G恐怖体験?

 中学生当時、わたしは深夜ラジオが好きで毎晩のように聞いていました。
お気に入りの番組の中に投稿による霊体験のコーナーがあったのですが、この手の話は殆ど信じないし、大抵が作り話だったので学校での話ネタ程度にと聞き流していたと思います。
話の内容はとしては、家族旅行でドライブインに立ち寄ったとき、降りるのがめんどくさく、一人車に残って後部座席に仰向きで横たわっていたところちょうど目の前に、突然カッ!と目を剥いた白髪の老婆が窓から覗き込んだというような内容でした。
通常なら「なんだ、またインチキ話か」という程度のものでしょうが、その日は話を聞いているうちにだんだんと鳥肌が立ち、ぞくぞくしてきました。
というのも、その話・・・・
前の晩、わたしが見た悪夢と同じ内容だったからです。
まぁ偶然の一致でしょうが、何とも気持ちの悪い話でした。

H無題

これは、わたしがまだ新入社員だった頃の話。
当時の事務所では、日替わりで朝礼のスピーチがありまし
た。
とは言ってもすでにマンネリ化してしまっており「今日は天気が悪いので営業の方は運転に気をつけましょ
う」などといったありきたりの一言スピーチに終始していました。

当時「湾岸戦争」が世を賑わしていたのですが(年がバレますね(^^;)
先輩のKさん、よせばいいのにとても職場に似つかわしくない?このネタでスピーチを始めたのです。(Kさんは決してスピーチは上手くありません)

きっとKさんのサービス精神?がそうさせたのだと思いますが、またまたどえらい話を持ち出してきたな、と思いながらも皆Kさんの話を聞いていました。

途中途切れ途切れながらもKさんは頑張り、恐らくは今朝の新聞コラムの抜粋であろう話で延々と引き伸ばしたのですが、とうとうこと切れてしまったのです。
湾岸戦争という壮大な話をテーマとしたがために、業務の話に結び付けられなくなってしまったのですね。

Kさんは言葉に詰まり、顔は青ざめ引き攣り始めています。
事務所内にも嫌な沈黙が・・・。
(この人、いったいどうやって収集するのだろう?)
事務所内の人全員がきっとそう思っていたに違いありません。

そして皆が緊迫する中、Kさんはついに口を開きました。

「・・・ということで今日は天気もいいことですから皆さん頑張りましょう!」

わたしはたまらず吹き出してしまいました。
そして皆つられて事務所内は大爆笑。
ちなみに、Kさんにはその日一日口を利いてもらえませんでした。

おわり。

I無題

Kさんにはとてもお世話になったのでネタに使っちゃイカン
とは思うものの・・・もう一つネタを(^^;

喫茶店で食事をしていた時のこと。
次の仕事が立て込んでおり時間が無かったので、Kさんはスパゲティーとライスを注文しました。
しかし、スパは早く来たもののライスがなかなか来ません。
Kさんはスパを食べ終えてしまいました。
「結局ライスこなかったですねぇ。オーダーミスだ」なんて言いながらコーヒーを飲んでいたときに"ライス"が来ました。
Kさんは目が点となり当然ながら「こんなの今更食えない」と猛抗議。
結局店側が折れた格好になりましたが、わたしはKさんに「きっとライスはデザートだったんですよ」
と茶化すと、Kさん更に激怒。
気の毒と思いながらも、ライスが出てきた時のKさんの顔に大笑いしてしまった。
ちなみに、その日もKさんは口を利いてくれませんでした。

おわり。

J寿司屋の惨劇

内輪ネタなんで、第三者的にはイマイチに感じるかもしれませんが、キャラクター性の近い身近な人を当てはめてみると面白いかも。

その日は暖かく、春の到来を告げる風が吹く日でした。
当時わが社は第4土曜日の午前中は必ず会議があり、その後なぜか隣の寿司屋で2次会?を行うのが慣例となっていました。

今では考えられませんが、バブル真っ最中の時代ということもあり、ノルマは毎月連続達成、その日の会議もシャンシャンで終了し、意気揚々と寿司屋になだれ込んでいった記憶があります。
しかし、土曜とは言え狭い店のこと、わたし達の団体が入り込むとすぐさま満員となり、店内はてんやわんやとなりました。
わたし達は2Fを陣取る形となり、雑談に花を咲かせていたのですが、この混み具合のこと、案の定注文すら取りにくる気配がありません。

待つこと10分。ようやくアルバイト風のおねーさんが注文を聞きに来ました。
そこで、よせばいいのに気の短いA次長が「おい!何分経っとると思っとるんだ!!」と、がなり立て
るように文句を言ったのです。
隣に居たN係長は「まぁまぁ・・・そんなに怒らないでさ」となだめています。
おねーさんは不機嫌そうな顔で「すみません・・・」とぼそっと一言言い残して下へ降りていきました。
ちなみにこのA次長、年甲斐も無く我侭で、ちょっとしたことでもケンカになること多く同僚の間でも煙たがれる存在でした。
それに比べてN係長はと言えば・・・対照的に年甲斐も無くおっちょこちょいでいわゆるひょうきん(死語?)おじさんです。

しかし注文を取りに来たきりで、寿司は一向に出てきません。午後から営業に出る予定の人からも「いい加減遅いな」という声が出始めたとき、ようやく数人分が上がってきました。
A次長は当然のこと、他の同僚までもが「ちょっと遅すぎるよ」とクレームをつけたのです。

しかし、襖を閉める際のおねーさんの顔がみるみる豹変し出すのをわたしは決して見逃しませんでした。

その後、途切れながらも注文の寿司が並び始め、先に食べた人たちも席を立ち始めたころ、残ったのはわたし、N係長を含めて4名程となり、相変わらず文句を言ってたA次長の姿もありません。

そしてようやく最後の寿司を運んでいたその時、このひょうきん者のN係長がにやけ顔でこう言ったのです。
「遅かったね〜♪おね〜さん」・・・と。

するとこのおねーさん、突然「ふっっざけんなぁぁぁぁぁあっ!!!」と怒声を浴びせたかと思うと、持っていた寿司桶をN係長にたたきつけたのです!
おねーさんはきびすを返し、そのまま荷物をまとめて店から飛び出して行きました。

・・・閑散とする店内には静寂さだけが残りました。

N係長と言えば・・・・何がなんだか全く分からない様子で、まるで豆鉄砲を食らったハト状態。
しかも、ちょうどマグロのネタが額に乗っかっており、なんともマヌケな様子。

恐らくはA次長の暴言をフォローするつもりで発した一言がとどめをさしてしまうことになろうとは・・・。

わたしは早速この悲劇を皆に知らせねばと、足早に事務所へ向かいました。

しかしその後も悲劇が続こうとは、その時点では誰も知る由が無かったのです。

わたしは、とにかくこの事件をいち早く皆に知らせねば、という使命感に駆られ、女将さんが平謝りしている店を後にしました。
それにしても、あのN係長の間の抜けた顔を思い出すと、自然とわたしの顔もにやけ顔・・・いや、神妙な面持ちになってきます。

(よし!これはぜひ飲み会のネタに使わせてもらおう、しかし、いまいちインパクトが足りないなあ・・・
そうだ!マグロのネタが額にくっついたことにしよう、うん、そうしちゃおう)
などと考えながら途中にある会社の駐車場へと寄りました。

会社の駐車場は縦列駐車のため、前の車を動かさないと出すことができない並びでした。
わたしの営業車は後ろで、前の車はトラックだったのですが、たまたまO主任がそのトラックを出そうとしていたため、すぐに出せるなと思いきやO主任の運転が大の苦手ということもあり、危なっかしい切り返しばかりでなかなかトラックを出すことができないのです。

こちらもいい加減待ちくたびれたので、「運転変わりましょか」と声をかけようとしましたが、プライドの高いO主任のこと、きっとうんとは言わないに違いありません。

まったく困った性格だ、などと思いながらタバコを咥えようとしたその瞬間。
突然「ズコン!!」という音が鳴り響いたのです。

なんだなんだ!?!?
と車に駆け寄ってみるとなんと、Kさん(前出の)の自家用車にトラックの荷物かけのフックが突き刺さっているでわないですか!!
(うわおっ!やっちゃったよ、でもKさんの車って確か納車してまだ一週間経ってないよなぁ、かわいそうに)
と思ったのも束の間、なんと!O主任は車を停めるどころか、何を血迷ったかそのままトラックをバックさせたのです!
トラックのフックは更に食い込み、メリメリメリッという嫌な音を立てながらボディをまるでアルミ缶のように切り裂いていきます。

「Oさん!当たってるって!早く停めなきゃ」と呼びかけるも、本人はどうやら完全にパニック状態らしくまったくの上の空。

しかしながら、そういうわたしも(う〜む・・・車のボディって意外とヤワなんだな・・・こんなに綺麗に破れるのか)と一瞬見惚れてしまったのですがハッ!とわれに返り、急いでO主任の元まで駆け寄りまし
た。
O主任もようやくトラックを停止させ、ぶつけた部分を確認しています。
しかし車の左半分は完全に大破しており、なんとも無残な姿に。
「あ〜あ、見事なまでにやっちゃいましたねぇ・・・Oさん、これちょっとシャレにならないですよ。」

O主任をそのまま本社へ事故報告に行かせ、わたしは急いでこのことをKさんに知らせに行きました。
事務所に着くなりKさんを見つけ、成り行きを話したのですが
「おまえはまたオーバーなこと言って、どうせ大したこと無いんだろう」と正直者のわたしを疑ってかかるのです。

わたしは、心外だっ!とばかりにKさんを駐車場へと連れて行きました。
するとKさん。
「なんもなっとれへんがや」(*なんともない)としゃがみこんで車を入念にチェックしているのですが。
「Kさん、違う違う、そっちじゃなくて、こ・っ・ち」と反対側を見せると・・・・Kさんは驚愕のあまりに踊ってしまったのでした。

その後車は修理されて来ましたが、ボディ左半分の色が微妙に違っておりなんとも言えない姿となりました。

しかし、一件落着と思えたこの事件にまだ続きがあろうとは、この時点では誰も知る由もなかったのです。

じつは、Kさんの新車。
翌週も同僚にぶつけられてしまうんです。
で、今度はその翌月に同じく同僚にぶつけられ、その翌月はオカマを掘られ、そしてその翌々月、ホームレスのおっちゃんのリヤカーにぶつけられ(ホームレスのおっちゃん、お金ないから積んでいたダンボールで弁償するなどと言ってた)
その後も災難は続き、最後には屋根に資材の鉄板が落ちてきて・・・。
なんと合計7回もぶつけられたんですね。

ちなみにKさん、未だこの車乗ってますが年代のわりにボディだけはやたらと綺麗です。

K伝説の男

寿司屋で怒涛の攻撃を受けたN係長。
じつはこの人、何を隠そう”伝説の一人”なのです。

愛知県と三重県の境には木曽川、長良川、揖斐川が流れてお
り、景色もよく、国定公園にもなっているのですが
そこで起きた驚愕の出来事。

よく晴れた秋空の元。
N係長は営業中ちょうどその道を通りかかったのですが
天気のよさも相まって、そこで昼食を摂ることにしました。
食事を終え、ポカポカ陽気のあまりちょっと横になったとこ

なんと、そのまま眠ってしまったのです。

どれ位時間が経ったのか、N係長はふと目を覚ますと、
ある違和感に気がつきます。

そう、そこに停めてあったはずの営業車が”ない”のです。

しまった!
盗られた!
とっさに、あたりを確認しますが車は見当たりません。
これはえらいこっちゃ・・・。
会社にどう報告しよう!?

捜せど捜せど、車は見つかりません。
もうダメだ。
N係長は途方にくれながら、赤とんぼがたくさん飛び交う中
キラキラと夕日に反射する川を見つめています。
そしてその一匹が、ある光る物体にとまっていたのです
が・・・。

それは・・・・。

”水没した車のアンテナ”でした。

おわり。

L★ papan逮捕!!(前編)

あれは、5年前の誕生日の翌日。
3日連続徹夜明けの朝のこと。
いい加減片付かない仕事に腹を立てながらも、わたしは寝ぼけ眼で家を出ました。

クルマに乗りこみエンジンをかけ、何気なく時計を見やると15分も勘違いしていたことに気づきました。
大慌てでアクセルを踏み込みましたが、そういう日に限って大渋滞。
いつもは5分で抜けられる道を15分ほどかかってしまい、さらにピンチ。

仕方なく、いつもは通らないまわり道へと曲がったその時!
気づいたのです。(しもうたあ・・・この道は時間制限だった)

むっ
しかし通ってしまったものは仕方がない。
と、半ば居直って走っていたところに、おまわりさんの姿が・・・。

そうです、お約束の取り締まりです。

(はぁ、ツイてない時ってこんなもんか、仕方ない今日は遅刻だ)
と早々に諦め、ポケットにある免許証を探っていたところ、更なる大事なことを思い出したのです!!

あら???
確か、昨日誕生日だったような気がとってもするぞ・・・。

ということわ・・・有効期限切れ?

これってもしや二重違反ということになってしまうのでわ???
非常にマズい。
どっちか片方にしてもらえないものか。
などと、その時のわたしはそんなことを考えていました。

どうかバレませんようにと祈りながら、おまわりさんに免許証を見せ、その後、バンに連れ込まれました。
バンに乗り込んだわたしは、おとなしくおまわりさんの言われるとおりにしていました。
やがて青切符を手にした別の警官が現れ、一通りの手続きが始まりました。
そして免許証を再度渡すと、そのおまわりさんの顔つきは豹変し、こう後ろにいた別の警官にこう言うのです。
「おい!赤切符もってこい!!」

わたし「ちょっと!なんで赤切符なんです!?」
警官「無免許だろうがっ!!」
わたし「ええっ!?ただの期限切れですよ」
警官「そういうのをな、世間一般に、む・め・ん・き・ょ・と言うんだ」
わたし「そんなのいつから決まったんです?」
警官「昔からだ!知らんかったのか!?」

わたしは一瞬頭の中が真っ白になりながらも、なんとかならないものかと食い下がりました。
わたし「無免許って免停なんですか?」
警官「当然、赤切符だからな」
わたし「何日くらいです?60日?まさか90日?」
警官「わからん、それは裁判所が判断することだからな」
わたし「・・・ひょっとして、さっきの通行禁止と合わせ技ってことになるんです?」
警官「それじゃあ何だから、無免許だけにしてやる」
わたし「ええっ!それ逆にしてもらえません?」
警官「ダメにきまっとるだろうが!!」

何度となく交渉してみましたが、結局受け入れてもらえず、わたしはその場に拘留され、その後、次々と取り締まりにひっかかる人たちを呆然としながら眺めていました。

ここでひとつ気づいたのが、おまわりさんは相手によってコロコロ態度を変えることです。
学生風のひとには厳しく、お金持ち風のひとには明らかに言葉遣いが違っていました。
特に、黒塗りのベンツのオジサンなんかは別格です。
ちなみにそのオジサン「おれは遅刻できんのだ、モタモタせんとさっさと切符持って来んかい!!」なんて毒づいてました。

その光景を見て思わず「あれえ、さっきとえらく態度が違うねぇ」と言ったところ、マズいことにおまわりさんに聞こえてしまったらしく「どこが違うんだ!ええっ!?」とキツい一言。

その後も一向に違反者は減らず逆に増える一方。
とうとう手が回らなくなってしまい、一人のおばさんを逃してしまいました。

わたし「ねえねえおまわりさん、あのおばさん逃げちゃったよ」
警官「うるさい!黙ってろ!」
わたしはクルマのキーを取り上げられ、とうとうバンから追い出されてしまいました。

しかし困ったなあと顎に手をあて、色々思案していたところ(じつは何にも考えてませんでしたが)会社に連絡するのを思い出し、急いで電話をかけました。
「あの〜、いまおまわりさんに捕まってるので今日は遅刻します」プチ。
よし!報告完了!
後々考えると、よくこれで問題にならなかったもんだ。

その後ようやく取締りが終わり、わたし一人だけがその場に取り残されたかっこうでした。
取り締まりを終えた警官が続々と集まってきて、その中のプチお偉いさん風の人が声をかけてきました。
プチお偉いさん「どうした?まだ終わってないの?」
わたし「いや〜、無免許らしくて返してもらえないんですよ」
プチお偉いさん「そりゃ困ったねぇ、いつから切れてたの?」
わたし「8時間前」
プチお偉いさん「う〜ん・・・おい、たった8時間だろ?まぁ、この際見逃してやったらどうだ?」
わたし「そおですよお、この際見逃しちゃいましょう」(さすがお偉いさん!話が分かるねえ)
さっきの警官「ダメだっ!」

わたしも、その一言で完全に開き直ってしまいました。
わたし「ああ、そうですかっ!」
警官「奥さん呼んで、クルマ動かしてもらえ」
わたし「独身だもん」
警官「誰かおらんのか」
わたし「いませんね〜」
警官「しょうがない、じゃあ署まで来てもらう」

ということで、警察署まで行くはめに・・・。

さて、どうなるpapan!!

M★ papan逮捕!!(中編)

その後、わたしは自分のクルマの後部座席に座る恰好で、警察署へと向かいました。
運転しているのはわたしに切符を切った先ほどの警官。そして、助手席には新人らしき警官が座っています。

(はぁ・・・こりゃ下手すりゃ免停どころか取り消しかも?)

わたしも一途の望みも断ち切られ、ついに居直り、いや、半ば逆ギレ状態です。
「あ〜あ、こんな不況だし、免停になったら会社クビになっちゃうな、クビになったら警察で働かせてもらえないかな〜」などと、わざと聞こえるようにブツブツ独り言を言ってます。
「おまわりさん、何でクルマの中でヘルメットかぶってるの?ヘルメットを脱げ〜っ!なんちゃって」(大昔の吉本新喜劇、木村進のギャグ)
警官「規則だ、規則!!」

わたしは自分の罪などそっちのけで、この警察官の威圧的な態度にだんだん腹が立ってきました。
不謹慎ながらも、刑事ドラマで殺人犯がよく言う「一人やりゃ何人でも同じだ!」という台詞に妙に同調した気持ちでした。
そんな時、運転しているおまわりさんの携帯が鳴りました。

わたし「ふ〜ん、いまの警官って携帯持たせてもらえるんだ〜?」
警官「これは自前だ!」
わたし「ああ、そりゃそうですよね、こんなご時世なんだから、当然当然」
警官「少し黙っとれ!」
わたし「はいはい・・・っと♪」

少し走ると、女子大が見えてきます。
その信号待ちのときです。
ちょうど通学時だったこともあり、女子大の美女軍団が一斉に通りかかりました。
中には超色っぽいおねーさんも混じってます。

その信号はとても長く、しばらく間の悪い沈黙が続きました。
ふと、運転しているおまわりさんを見ると、ある方向に釘付けとなっています。
その先を確認すると・・・そこにあるのはタイトスカートをはいたおねーさんの、はちきれんばかりのおしりでした。

わたしが「おまわりさん、信号青!青!」と言うと、ハッと我に返った様子でした。
わたし「あれ?おまわりさん、どこ見てたんですか?ダメじゃないですか、ちゃんと前見て運転しなきゃ」
警官「う、うるさいっ!!」
わたしは助手席の新人さんがニヤニヤ笑っているのを見逃しませんでした。
(ふむう、この警官、相当スケベなんだろうなあ)

そんなこんなでようやく警察署に到着し、わたしは身元引き受けしてもらうことを条件に免許証を返してもらう手続きをしました。
仕方なく、再度会社に電話をして後輩に迎えに来させました。
その間、時間を持て余していたので、署内をグルグル巡回していると、またさっきのおまわりさんに鉢合ってしまい「邪魔だから外に出てろ」と文句を言われました。

2時間後、ようやくその後輩が迎えに来たのですが、その格好がまたなんともど派手で、まるでチンピラそのものです。
ちなみにその後輩、恰好から怪しまれてしまい、身分証明を再度提示させられていました。

最後に「これで晴れて釈放ですなっ、お手数おかけしましたっ!!」と、わたしはおまわりさんに一言嫌味を言って警察署を後にしました。

免許が切れている以上、仕事をすることも出来ないので、その日は結局会社を休むことにして、すぐに書き換えに行ってきました。

ところが、翌日出社してみるとなぜか無断欠勤となっています。
どうやら電話を取った社員の報告漏れで、迎えに来た後輩社員もその日は直帰で伝わっていなかったようです。

(なんちゅういい加減な会社だ)とぶうたれてながらも、部長に昨日の事の顛末を報告したところ。
「自分の誕生日なんぞ忘れるやつがいるか!!」と怒鳴られてしまい、さすがにこれにはカチンときて
思わず「ふざけんな!!こっちはアンタらの尻拭い仕事で一ヶ月以上も休みも手当も無しで昼夜現場に監禁されてるんだよ、しかもこの三日間徹夜させたくせに・・・労働基準局にチクるぞ!!」
とは言えるはずもなく、おとなしく始末書を書きました。

こうして、一連の事件にひとまず決着がついたのですが、それから2ヵ月後、更なる不幸がわたしを襲ったのです。

つづく。

N★ papan逮捕!!(後編)

それから一ヵ月後、いよいよ裁判所から出頭通知が送られてきました。
免停何ヶ月になるのかそわそわしましたが、出頭日は更にその一ヵ月後で、これじゃまるで蛇の生殺し状態です。

そして一ヵ月後の出頭日。
当日は、めんどくさいので有休を取り、裁判所へと向かいました。
略式裁判を受ける前に罪状認否?のような手続きがあり、その順番を待っていましたが、わたしの直前でなぜか30分以上も待たされてしまいました。
どうやら前の水商売風のおばさんが原因のようです。
その会話をそれとなく聞いてみたところ、どうやら10件以上の罪に問われているツワモノらしく、現行犯以外は一切知らぬ存ぜぬで押し通している様子。
明白な証拠まであるのに、終いには裁判だろうが何だろうが受けて立つとまで言いきってました。
その強気、一体どこから来るのだろう?
いやはや、すごいおばさんだ。

その後2時間ほど待たされ、ようやく運命の裁判です。
・・・判決は免停90日間。
(ん〜・・・免取はどうにか逃れたものの、一月半仕事できないし、無事故無違反を一年間通さねばならない。こりゃマジで配置転換は覚悟しておいたほうがよさそうだ)
と思っていたところ、更なる追い討ちが。

出口にて罰金の支払を求められるのですが、金額を聞いてビックリ。
何とその額十二万円也。(え、ええっ!!・・・じ、じうにまんえん!?)
「いま、お支払しますか?」
「できるわけないだろ!」
というツッコミは心の中だけで済ませ、わたしは裁判所を後にしました。

12万円って言ったらいったい何が買えるのだろう?
そう考えながら、わたしの夏のボーナスの残りは罰金へと消えていきました。

それから間もなくして、いよいよ交通試験場にて講習となるわけですが、90日コース以上については、事前審査らしきものがあって、ちょっとした手続きがありました。
とは言っても、ほとんど世間話ですが
係りの人曰く「ふむふむ、まぁ90日間は妥当だねぇ・・・で、罰金はいくらだったの?・・・ふ〜ん・・・って、ええっ?罰金12万か・・・12万円って言ったら最高金額だよ、それはちょっと厳しいねぇ」とのこと。
(むむっ!裁判所めっ、足元見たな)と改めて腹が立ちましたが、違反は違反、今更嘆いても仕方がないと自分に言い聞かせました。

そして審査の後、受講コースの札をもらうのですが、なぜか30日間となっています。
「あれ?これで間違いないですよね」と聞いてみると「きみの場合は当日更新しているから、執行日はその当日から起算することになる。つまりその日から既に60日経過しているから、その分を差引いて30日間なんだよ」というような説明でした。
(なんだかよくわからないけど、ラッキーラッキー♪)ということで、ここでつっこんで、やぶ蛇になるのもマズいので急いで受講手続き場へと向かいました。

早速受講手続きしようとすると
「あれ、きみ90日だろ?こっちじゃないよ」と、通せんぼ状態となってしまいました。
「さっき念押して聞いてみましたけど、30日間だって言われましたよ」と札を見せて言うと、他の係官を呼び再び確認していました。
(うわ、こりゃ差し戻しか?まいったなぁ・・・)
2、3分程待たされた後、その係官は未だ不満そうな顔でしたが、結局首を傾げながらもその場を通してくれました。

やれやれ命拾いしたな、と思いながら一日間講義につきました。
ちなみに、休憩中の間は90日コースの受講者と顔を合わせることになるのですが、勝手なもので、本来自分もあちら行きだったにもかかわらず、そんなことは棚に上げ、90日はやっぱり凶悪そうだな、なんてずいぶんと勝手な想像していました。

まぁ、こうしてようやく一連の事件にケリがついたわけですが、たった8時間の不注意で罰金12万円+受講料15,000円弱。
本当にとんだ散財でした。

それにしても、30日間って初めからわかってたら、会社に黙ってればよかった。
始末書書いて損したなぁ。
わたしの輝かしい経歴に傷がついたではないか!!

・・・なんてことはこれっぽっちも無く
出世絶望の不良社員に更なる悪のレッテルが貼られただけでした。

おわり。
(オチも何も無い話で長々とスミマセン)

追記
その後は道交法も改正され、期間は忘れましたが、無免許にはならないようです。(たぶん)
12万円返せと言いたい。

O 沖縄大戦争(困惑編)

あれは、わたしが入社してまだ間もない頃です。
会社の業績も絶好調で、その年の慰安旅行は沖縄旅行でした。

わたしは以前は旅行好きではなかったので、本州から出たのは北海道一回のみ、沖縄はもちろん初めてです。
なので、入社後初の旅行にワクワクでした。

二泊三日のスケジュールでの旅行なのですが、現地に着くや否やビール攻勢で、飲むわ飲むわの大騒ぎ。もちろん真昼間からです。

先輩から旅行は無礼講だからとの言葉を信じ、わたしもつい羽目をはずし、ついついバスガイドのおねーさんに接近。(これがまたとても綺麗な人で)
一緒に写真を撮ったり、いろいろと話をして、なかなかいい雰囲気(?)となり・・・先輩諸氏からも口説け口説けと後押しされたのですが、残念ながら二日目になってガイドさんは急病でお休みとのこと。
代打のガイドさんから「キミがpapanクン?彼女が『ごめんね♪』って言ってたわよ・・・」と言うメッセージが。(ううむ、くやしい)

ちなみに、写真を撮っているときに、なぜか他部署の部長に睨まれてしまいました。
後から聞いた話では、その部長、そのガイドさんをかなり気に入ってたらしいのです。
(無礼講がいかにいい加減なものかこのとき初めて知りました。それにしてもあの部長、いい年してなに考えてんだか)

まあ、そんな調子で旅行を満喫していたのですが、二日目の夜は自由行動ということで、同期の女の子達と外へ遊びに行く約束をしてました。
そして、待ち合わせの時間となり、ロビーでうろうろしていたところ、添乗員さんが駆け寄ってきてこう言うのです。
「あの、悪いんだけど、ちょっと人数不足になっちゃってね、皆さんと一緒に行ってもらえないかな?」
「えっ?行くってどこへ?」
「いやいや、顔出すだけでいいんですよ。お願いしますわ、このとーりっ!ねっ!」とそれだけ言い残すと、その場を立ち去ってしまいました。
こっちも予定入ってるんだし、困ったな、と思っているときに、直属の上司であるKTさんが現れ
「おう、papanも行くんか?」と声をかけられました。
「いや、いま添乗員さんに無理やり頼まれちゃったんですけど・・・どこ行くんです?」
「ステーキ食いにいくらしいけど、おれもよくわからん」
そんな会話をしているうちに、先ほどの添乗員さんにまたまたせがまれてしまい、仕方がないので同期の子達には断りを入れて、こっちに付き合うことにしました。

既に昼間からさんざん飲まされていたので、ここはおとなしく食事した方がいいか、そう思いながら車に乗り込んだのですが、なんでステーキごときに乗り合いタクシー?しかもこんな大所帯で・・・という新たな疑問が。
しかし、そうこうしているうちに現場へと到着してしまいました。

(あれ?これってどう見てもステーキハウスと違うような・・・)
「ちょっと、KTさん、これって何か違いません?」
「ん?沖縄はこういう店造りなんだ」
(え?アンタ沖縄初めてだって言ってたじゃん)

しかも店は地下。
「ええと、ここってステーキハウスというより、スナックに限りなく近いような気がするんですけど?」
「う〜む、そうだなあ・・・」

店内はわたしたち一行で貸切のようです。
ボックス席へ通され、ちょうどおしぼりをもらったところで、一斉におねーさんたちがやってきました。
「ふ〜ん、沖縄ではステーキにおねーさんがついてくるんですか?」
「こりゃ騙されたかな?」
ようやくKTさんも納得したものの、その綺麗なおねーさん達の姿を見てまんざらでもない様子。
思いっきり鼻の下伸ばしてます。

「ちょっとお、話が違うじゃないですか〜」
(はぁ、嵌められた。また酒か、ようやく開放されると思ったのに・・・)
どうやら、知らぬはわたしたちだけだったらしく、同僚の皆は楽しそうに飲んでます。

こうなりゃヤケだ、もう飲めるだけ飲んでやる。
わたしもとことん楽しんでやろうと、手元の水割りを一気飲みしました。
そのとき、ちょうど真向かいのおねーさんが声をかけてきました。
「あっ、みなさんとは、お昼にもお目にかかりましたね」
どうやら、昼の観光場所で民族衣装を着て写真撮影のバイトをしていたおねーさんらしいのです。
(ああ、そういえば・・・)
わたしの隣についたおねーさんの話では、彼女は店のナンバー1or2らしく、確かにタレントさん顔負けでした。

店内では、一人につきそれぞれおねーさんがついてくれるのですが、そのなかで一番ニヤけていたのがA次長。
ちなみにこの人、やたらと人にケチをつけるタイプで、ホテルでも接客態度が悪いと散々クレームをつけまくってました。(社内でも鼻つまみ者で、見た目もヤクザの親分そのものです)

その次長の手が、両脇のおねーさん達の肩に、腰に、太ももにと、徐々に場所が移っていきます。
おねーさんたちも顔は笑っていながらも明らかに迷惑な様子。
(おいおい、ここはおさわりバーじゃないだろ)

すると、ママがGOサインをだしたらしく、別働隊の登場!!
どうみても50近い・・・いや、少々お年を召されたご婦人方が現れ、このA課長を取り囲んでしまったのです。
(ははあ、なるほど、性質の悪い客はこうやって封印するわけか)
わたしは妙に感心してその光景を眺めていました。

すると、A次長は不満げな様子で、先ほどの態度からは急変。(機嫌が悪いと八つ当たりするタイプ)
明らかに場の雰囲気が悪くなってきました。
「ありゃマズイな・・・」と隣で飲んでるKTさんも警戒態勢となり、ここで癇癪起こされたらたまらんとばかりに一杯注ぎに行ったようです。

少しは収まったかなという所で、団体さんが入ってきました。
しかし、女性連れです。
ん?間違えて入ってきたのかな?
と思いきや、なんと・・・経理の女の子じゃん!!
一体何考えてるんだ?

どうやら、経理部長達が連れて来たらしく、皆で気持ちよくカラオケなんかまで歌っちゃってます。
ふむう・・・このお方たちはお店の空気というものが読めないのだろうか?
でもまあ、スナックなんだからいいか。

そうこうしているうちに彼女たちも帰っていき、こちらもようやくお開きとなりました。
やっと開放されるなあ・・・

支払を済ませ、席を立とうと思ったそのとき
事態は、風雲急を告げることとなったのです!!

つづく・・・

P 沖縄大戦争(激闘編)

席を立とうとすると、お店のおねーさん達が集まって、なにやらヒソヒソ話をしています。
そして「じゃあ、わたし○○さ〜ん♪」と名指しして、指名した人と店を出て行くのです。

わたしはというと、かなり酔っ払ってしまって、事情がよく飲み込めません。

何だろ?
と思って隣を振り返ってみると、さっきまで話していた同僚の姿がありません。
あれ?あいつは?とたずねると、先ほどのナンバーワンの子と真っ先に出かけたとの事。

「ちょっと、KTさん、これ一体何なんですか?」と小声でたずねると
「チッ、バカだなお前、まだわかんないのか?」

・・・・。

なるほど、そう言われてようやく気づきました。
そう、場の空気を読めていなかったのは、わたしのほうなのでした。
これで迎合のタクシーと添乗員さんの態度も全て合点がいく。

ここのシステム(?)は少々変わっていて、どうやら女の子からの逆指名のようなのです。

ん〜、こりゃマズいことになったな。ご指名を受けてしまったらどうしよう。
どうか、お声がかかりませんように。

「KTさん、もしかして行くんですか?」とわたしが聞くと
「いや、おれはどっちでも・・・」

(ダメだこりゃ。完全に行く気でいるな。)

しかたがない、今のうちに自分だけでも退散しよう!
そう思って立ち上がった瞬間
「じゃあ、わたしpapanさん」と、一人の子に手をつかまれてしまいました。

わたしは「ゴメン!」と一言だけ告げて、店を飛び出しました。
店内から「コラ〜ッ!papanの根性なし〜っ!!」という女の子達の声が聞こえてきますが、端からそんな気もなかったし、元々こういうのは苦手なので、振り切るようにして店の階段を駆け上りました。

ふう、ヤバいところだった。
とんだ目に遭ったけど、なるほど、慰安旅行とはこんなものなのだな。


しかし、ここはいったいどこだろう?
タクシーに乗ろうにも、泊まっているホテルの名前すら覚えていなかったのです。

困ったなあ、これじゃ帰れないし。
しょうがない、誰か出てくるまで待つとするか・・・。

10分ほど待っているうちに、ようやくKTさんと残りの人達が出てきました。
はあ、やっとでてきた。

「あれ?お前逃げたんじゃなかったの?」
「すいません、ホテルの名前も覚えてなかったんで」
「ふうん、んじゃ、ラーメンでも食いに行くか」
「あれ?KTさん、(こっち)行くんじゃないんですか?」
「いや、おれホントああいうの嫌いだから」
「ふうん、そうなんですか」(どうやら指名してもらえなかったようだな・・・。)

ところが、問題のA次長だけが一向に出てきません。
「まだ粘ってやがるな、しょうがねえ、おれちょっと見てくるわ」と、KTさんはそう言って、再び店の中へと入っていきました。(とか言って、本当はご指名がなかったことに未練タラタラなんじゃないのか?)

そして、数分後、もう一人の先輩と引きずるようにしてA課長がようやく出てきたのですが・・・。

「いや〜あの人よう、腕組んだまま、まったく動こうとしねえの・・・しょうがねえ人だわ」と呆れた様子。
そして、行きがかり上、A次長を含む4人でラーメン屋へ行くことになりました。

はあ〜。最悪だ。
こんなんだったら、同期の連中たちと遊びに行ってればよかった。

我々4人もかなり酒が回っており、ほとんどまっすぐ歩いていない状態でした。
A次長は訳の分からんことを言いながら、先を歩いてます。

「KTさん、ひどいじゃないですか、なんで沖縄まで来てA次長の相手しなきゃならないんです?」
「しょうがねえだろ、おれだってこんな展開になるとは思わなかったんだもん」

その次長は相変わらず荒れ狂っており、もう一人の先輩が何とかなだめている状態です。
「あんなの放っておいて適当に逃げましょうよ」
「そんなわけにいかんだろ、後が怖いぞ」
などと話していたその時!
突然
「バキッ!!」という音が闇夜に響き渡りました。

なんだ!?
前方を見ると、なんと路駐してある車のバックミラーが折れ曲がっています。

さらに
「バキッ」「バキッ」「バキッ」と、今度は3連発。

「うわ、最悪」
「こりゃ、戦争になるぞ」
(う〜む、いっそのこと、ここで逮捕されて一生刑務所入りしてくれないかなぁ)

なだめていた先輩も手に負えなくなったようで、こちらに駆け寄ってきました。
「ありゃダメだわ、もう知らんぞおれ」
「本当に困った人だな」
「あのオッサン、今回の旅行に相当気合入れてたからな」
「そいうや、行きの飛行機で財布の中身見せびらかしてたな、15万円くらいは入っていたぞ」

そんな話をしていると、今度は「ドカッ!!」と鈍い音が・・・。

どうやら自販機を蹴ったらしく、タバコのサンプルが倒れてます。

ヤバい
このままだと本当に警察沙汰になる。

逃げるか?
と、全員一致で意見がまとまったとき、ようやく目指すラーメン屋が見えてきました。

15分後、わたしたちはたいしてうまくもないラーメンをすすりながら、さっきの店での話をしていました。
誰々はかわいかったとか、沖縄は美人が多いな、とか、相変わらず未練がましくぼやいてます。
次長もラーメンを食べて少しは気が収まったのか、ようやくおとなしくなりました。

店を出ると時間は既に1時を回っており、結局タクシーも見つからないまま歩くハメになったわけですが、今度はホテル前まで来てA次長がいないことに気づきました。

「あれ?次長がいないですよ」
「どっかで行き倒れにでもなったか?」
「まったく・・・どこまで世話焼かせんだ」

結局来た道を後戻りして探すことになったのですが、ホテルの門を出てすぐのところで、動物に似た奇妙なうめき声が・・・。

その声の元をたどってみると、そこには工事中の標識が立っています。
そう、道路工事の穴にモロ落ちていたのです。

(いっそのことこのまま埋めてやるか)
わたしはこの日以来慰安旅行が嫌いになりました。


翌週の出社日、次長はびっこをひいており
湿布した上、靴はスニーカーでした。

おわり。

Q 釣りキチ三平 投げ釣り篇

わたしは当時小学生だったのですが、釣りを始めたのはこのマンガの影響です。
ちょうどシロギス釣り篇を読んだ所でしたので、よく浜名湖まで連れて行ってもらいました。
マンガでは投げ釣りの遠投をやっていたので、それをマネして、殆ど釣りなどそっちのけで錘を飛ばしていました。

そこへ、いかにも今日が初めてといった初心者風のおじさんが、わたしの横に入ってきました。
わたしはと言えば、相変わらずバカの一つ覚えのように投げまくってます。

おじさんの道具を見ると、さびきのようで、竿+リール+仕掛けの1500円セットのようでした。

竿は2メートルに満たないもので、しかも、こんな場所からどうやって釣るのだろう?
わたしは子供ながらに(このおじさんアホちゃうか?)と、明らかに見下していました。

しばらくその様子を眺めていると、案の定初心者のようで、ラインもまともに結べないようでした。
しかも、ベールの起こし方すら分かっていないようです。

やたらと首を傾げるおじさん。

わたしは既にキャスティングをマスターしていたので、それを横目に投げまくってます。
おじさんはようやくリールの使い方を理解したのか、なんとか前に飛ぶようになって来ました。
しかし、あの仕掛けでは釣られてくれる魚などいるはずもありません。
30分後にはほとんど諦めたようでした。

このまま竿を畳むのかな?と思いきや、そのおじさん、何を思ったか、無言でわたしの真横に並んで投げ始めたのです。

むっ、やる気か?
わたしは「どりゃあ〜、○○投げ」という、子供特有の訳の分からん自作の投法名を叫び、更に遠方までぶんぶん投げてます。

わたしは得意満面でした。
おじさんは、魚も釣れないわ、子供にまでバカにされるわで、半分やけになっているようで、ますますムキになってきているようでした。

とは言っても、1500円のさびき釣りセットじゃいくら頑張ってみようにも飛ぶはずもありません。
ここでおじさん、よほど悔しかったのか、秘密兵器の特大錘を取り付け始めました。

(そういう問題じゃないのになあ・・・)

そして、いよいよフルスイングです。

「うおぉぉぉ〜っ!!」
と言うかけ声とともに、おじさんは渾身の力をふりしぼり竿を振り切りました。

その瞬間・・・

「バチィンッ!!」
という嫌な音が。


そうです。
またベールを起こし忘れていたのです。

当然ラインは切れ、錘は遥か上空へ。

わたしが唖然としていることろに
「ドン!!」という鈍い音が・・・。

錘は道路に停めてあった車の屋根を見事直撃。
錘は突き刺さった模様。

周りからは当然怒号が。
おじさんは血相を変え、車の持ち主の元へと駈けていきました。

おわり。