ママレード・ボーイ

 そしてマといえばそう、ママレード・ボーイをおいて他にあるまい。ママレード・ボーイ(以下、ママレ)を知らない諸君の為に説明しよう。ママレとは、かつて月刊誌りぼんに連載され、94年からはアニメ化もされた、吉住渉氏原作の熱い恋物語(マンガ)である。サンバルカンが20代男性の聖典であるならば、ママレは今現在15〜20歳になる女性の生き様そのものである。

 日曜日の朝は八時半起き。これはママレが創り出した慣習法であり、何人もその束縛から逃れることができない。かくいう私も例に漏れず、しっかり八時半に起きていた。なぜならば、ママレを見逃すことは私やその他多くの人にとって、社会的な死を意味するものだったからである。当日の日中、あるいは翌日の学校においては必ずママレード談義がなされ、「遊は行為に及んだのか」「恋の北海道というタイトルは演歌みたいだ」などと、活発な討議がなされたものだった。ちなみにこのときの知見が活かされ、私の学校の東大合格者の20%をママレード視聴者が占めるという快挙も達成されている。

 ママレというとアニメを思い浮かべる者が多いかと思うが、私はむしろ原作のほうに強い関心を持つ。吉住氏のマンガは絵柄もよいのだが、ストーリーが整っており、大人が読んで面白いものである。(もっとも、そのせいで次作はりぼん読者の支持を得られず、短命に終わっているが。)いい年こいて本屋で少女コミックを買うという一時の恥さえ凌げば、後にはめくるめく世界があなたを待っているということを約束しよう。
 ちなみに買うときには、一度に全8巻を買い揃えた方がいい。但し、羞恥心のない人はこの限りではない。それから買った後、無造作に表紙をめくるのはやめておいた方が身のためである。本のカバーの折り返しには、有害なコンテンツが含まれている。すなわち、吉・・・いや、敢えて言うまい。

 最後に、サンバルカンと同様ママレについて知らないという人々の為に、infoseekgooへの直リンクを用意した。本来なら生きる喜びを知らずにこの世を去っていく宿命であったはずなのに、インターネットという文明の利器によって人生に光明を見出すことができるのだから、我々は幸せ者である。ママレの存在を知らずにこの世を去っていった英霊たちの二の轍を踏むことのないよう、我々はたゆむことなくママレ道に精進しなければならない。

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