音楽
小さい頃、よくお風呂で歌を歌った。
ドラムもやったし、ピアノも、ギターもベースも大抵の楽器はある程度できる。
オカリナの演奏会に飛び入りで参加して「もののけ姫」を吹いたこともある。
その日、オカリナを生まれてはじめた吹いた。出番まで1時間ほど楽器とコミュニケートした。
やさしい波動を持った楽器だった。すぐ仲良くなれた。
「声」の章でも書いたが、人間は楽器だ。
音が出ていなくても、生きていることそのものが音楽だ。
昔ジャズサキソフォンの祖であるチャーリーパーカーはこういったそうだ。
彼はいつも言いたいことを30秒以内でいってのけた。
「音楽というのは君の思想だ、君の経験だ、君の人生だ。君が音楽を生きなきゃ、
君のトランペットから音楽が生まれてくるわけはない」と。
人間が楽器なら人生は音楽。おもいっきり自分の音を奏でてみよう!
いい音楽とは何か、はいい人生とは何か、に通じる。
数年前にピアノ教室の子供達のピアノ発表会を見に行ったときのこと。
年齢の若い人たちから順に発表していくのだが、一番感動したのは
最初に演奏した最年少の女の子だった。おそらく幼稚園にはいったばかりくらいだろう、
演奏用のいすに一人で座れず、先生に手伝ってもらっていた。
彼女の最初の音を聴いたとき、私は打ちのめされた。お世辞にも技術的にうまいとはいえないが
音が、生きているのだ!手元のパンフレットに彼女の手書きのコメントがのっていた。
ピアノが好きで好きでたまらず、毎日練習しているとのこと。
私はその演奏の素晴らしさに涙が出た。技術ではない。魂が歌っているかどうか、が問題だ。
人生も同じだと思う。