豊かさ

豊かという字を考えていれば、豊作、豊富、・・・ほかにもあるが、いい意味の字である。
豊かは、リッチということでもある。地球は豊かな星だという。1年の間に食べられずに落ちて腐ってしまう
果物はそれだけで人類全体をかなりの期間やしなうことのできる量だそうだ。
ファーストフード店でも、多くの食べ物はすてられている。おそらく、実際に食べられる量は半分くらいなのかも
しれない。であるにもかかわらず、世界中で多くの人が飢えている。毎日3万5千人の子供達が飢えて死んで
いるというのだ。これは驚異的な数字である。9・11のテロ事件の比ではない。こちらは毎日なのだから。
この豊かな地球でどうしてそんなことが起きているのだろう。効率が悪すぎる。ある意図のもとにこの構図が
つくられているのは間違いないといえよう。では、その意図を実現している先進社会諸国はどうか。
豊かかどうか、だ。一見豪華な家に住み、欲しいものはなんでも手に入り、家には何人ものお手伝いさん
がいてという状況は一部の人なのかもしれないが、必ずしも内面は豊かとは言えないようだ。それぞれに
悩みを抱え、自己保身のために汲々としているのかもしれない。心はきっと、豊かではないだろう。
ごはんもみんなで食べたほうがおいしいように、豊かさもみんなで分かち合ってはじめて本当に実感できる
ものだと思う。それにみんなが気づくにはいつの日か。遠くない未来であると信じている。すべてのものは
移り変わる。蓄えて未来に備えるのも結構だが、周りに奉仕することで、全体の豊かさの底上げに貢献すれば
未来に備える必要もなくなる。困ったときに助け合うことこそが本当に人を救うことなのだから。
他の人と喜んで分かち合える人こそ、本当に豊かな人だと思う。こんなインディアンの言葉がある。
「人にあげられないようなものは”財産”とはいえない。」