ちょっとコーヒー・ブレイク・・・

と言うには
長い、長い書き物になってしまったけれど。(笑)



以前、イタリアのベニスへ旅行をしたときの日記に
以下のようなことを書いたことがあった。



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「ベニス」「ヴェニス」、または「ヴェネツィア」
と、3種類の表記の仕方があるようだけれど

よ〜っく考えてみたら・・・

ベニスやヴェニスは英語的な呼び方で
ヴェネツィアはイタリア語なんだ〜と蛍光灯な私は
やっと理解できたのだった。



ベニスとヴェニスの違いは、考えるに
いかに日本が現在、より外国語を正確に捉えようという動きがあるか
ということを表わしているように思える。

例えば

「バイオリン」「ヴァイオリン」
より英語に近いのは「ヴァイオリン」と表記された方だ。






話しはちょっと脱線するけれど

明治生まれの母方の祖父は
「ジャケット」のことを「ジャケツ」と言っていた。
そして
前にローマ字表記の
「ヘボン式」の「ヘボン」とは
一体なんのことなんだろう?と、調べてみたことがあった。

「ヘボン」とは考案者の名前、
Hepburnから来ていて
明治時代の人はこれを「ヘボン」と発音したらしいのだ。
Hepburn、現在だったら「ヘップバーン式」と呼ばれていたのだろう。

けれど、言いたかったのは
明治時代の人は外国語を
耳で聞こえた通りの発音でしていた。
ということだ。


「Jacket」を現代の日本人は「ジャケット」というように
最後の
「ト」を正確に聞こえるように発音する。
けれど明治時代の人は
「ジャケツ」と言い、
英語式に最初にアクセントを置いて
「ジャ」を強調し、発音していた。

「ジャケット」よりも「ジャケツ」、そして
「ヘップバーン」というよりも
明治時代の人が言っていた「ヘボン」の方が英語として
外国人にわかってもらえる率が高いと思う。



言語は、とにかく耳に入った発音やイントネーションを
その通りに真似て、サウンドを出すことが大事。



それがどうして明治時代のままの
「ジャケツ」ではなく、「ジャケット」となってしまったのか???


私が考えるに
外国語の発音というものの難しさは
自国の言語発音に存在しない音があるので
その音を聞いたまま言おうとすると
聞いた人によって「音」が変わる
そして、その今まで出したこともない音を
出すような訓練がされていないから難しいのだと思う。



「ト」って言ってるんだよ。
いや、、、「ツ」って言っているんだよ。

実際は「ト」でも「ツ」でもなかったりする。



だから

いつの頃からかこのような音の違いを全国的に統一するため
カタカナでしっかりと「子音+母音のセット」で
外国語を表記するように、(つまりは発音をするように)
日本国の国語委員会のようなところが決めたのだろうと思う。

これが定着してゆき、
日本人の英語のカタカナ読み・発音がはじまったのではないかなと思う。
そしてそれは律儀な日本人の性格と
日本語の性質が大いに反映していると思う。


日本語は各子音に必ず母音がつき
「セット」となってひとつの音となっているため
子音だけで存在するサウンドは物足りなさ、
または「変」だと感じてしまうのだ。
だから母音のない「 Jacket 」の最後の「 t 」にも何故か
「 O 」という母音を足して「ジャケット」と読むことを好む。


けれどこのカタカナ英語、日本人同士で使うのならば良いけれど
この日本的発音のまま外国人に使っても、もちろん理解してもらえない。






ここでやっとさっきの「ベニス」と「ヴェニス」の話しに戻るけれど
以前「ベニス」とされてきた理由は
日本語に「V」という発音が無いため「ヴェ」も存在せず
簡単に「べ」と表記され、発音されてきた。

ところが国語表記委員会(?わからなくてテキトーに言っています。すみません)
が、いつのころか「ヴァイオリン」や「ドライヴ」、に見られるように
「ヴ」を認めたりなどして、外来語を外国語の発音により近くなるように
表記しようという努力をしてきているのではないか、と思う。



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というような話しをしたのだけれど
「外来語発音の統一」は
日本人特有の英語発音のルーツだと私は感じている。





慣れてしまえばカタカナ発音というものは
当然日本人にとっては音的に受け入れやすく
日本人同士わかり合えるものだけれど
外国人にとっては極めて聞き取りに苦しむものであるのだ。


欧米人的に発音するというのは
まず、「存在しない音を出す」のが困難であり
出してみたところで母音が存在しない音などは
一種の「頼りなさ」や「本当にこれでいいんだろうか?」という
一抹の不安を感じたりする。
また
なんだか照れくさいという人がよくいるけれど
たぶん、それは同じ日本人の手前そう感じたり
カタカナ発音の英語に慣れ過ぎてしまったからなのではないかなと思う。



シンガポールの人々の英語は聞き取りにくいと言われ
シングリッシュと外国人から呼ばれたり、
マレーシア人、インド人などの英語もなんかヘンと言われているけれど
日本人の英語もしっかり難解度の高い
ジャパニーズイングリッシュと呼ばれていたりする。

シンガポール・インド・マレーシア・日本や数えきれない他の
英語を母国語としない国々などの英語は
各その人達の言語発音の影響が強い。

それは当たり前のことであり
各特徴を掴むと
反対に彼らの言語を勉強するときに役立つとも言える。



私個人の考えでは
別に私達は欧米人ではないので
日本語発音に強い影響を受けた
ジャパニーズイングリッシュの発音でも
「良い。」と私は思っている。
(NOTE:発音的意味ではないジャパニーズイングリッシュ、
   つまり、日本的な言いまわし方を直訳した英語
   という意味でのジャパニーズイングリッシュは
   英語としては間違いなのでこれは「良い」とは
   言えず、直していかなければならない。)


ただ

発音だけのために
全く理解されないのは
やはり困る。もったいない。

だから

市販されている英会話の本などはしかたがないにしろ
皆それぞれ個人的には
なるべく英語の文章の発音をカタカナで表記せず
発音は耳から得て、口で言って慣らしていき、
よりその言語の発音に近い音を出す練習をするように
した方が良いと思う。




せっかく正しい英語を言っているのに
理解されず、英会話全てに自信喪失などしてしまったら
本当に残念なことだから。








Tips From Alicia