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4/23 少し歩きつかれた顔をして帰ってきた。 けれど、またすぐに出て行くのだろう。 姉貴の大切なものが元気になったら、またいなくなっちゃうんだろう。 そして僕はまたみんなに叱られるんだろう。 4/3 なんとなく歩きたくなった。 この意味がはっきりとわかるまでにそんなに時間はかからなかった。 僕は探さない。いや、僕だけは探さないよ。 3/5 少しずつ元気になっていたのに。 姉貴はしゃべらなくなった。 調子もよくないようだ。 僕の試験の調子もよくないようだ。 2/22 僕は朝起きると最初にハムスターの世話をする。 トイレの掃除をして、ハウスの掃除をして、 それからハムスターの朝の食事。 朝は、ヨーグルトをあげる。 チーズをあげる。 キャベツまたはブロッコリーをあげる。 すべて微妙な量だ。 それが終わると姉貴のところに行く。 姉貴は少ししゃべるようになった。 おしゃべりな姉貴にはほどとおいけど、しゃべるようになった。 今日は暖かかったので散歩に行こうと誘った。 けど、車椅子の散歩を嫌がった。 もし、明日も暖かだったら、もう一度散歩に出ようと誘おう。 明日はぜったい散歩にでるはずだ。 僕は、ハムスターを連れて行こうと思っているから。 兄貴がスィートポテトを持ってきた。 姉貴の好物だ。 けれど、姉貴は食べない。 兄貴は姉貴の前でスィートポテトを食べる。 美味そうに食べみせらかす。 姉貴は、あそこのスィートポテト食べたいなと言う。 どこのかと聞いたら、教えないと言う。 姉貴は少しおしゃべりになった。 兄貴は少しおどけた男になった。 僕は、二人の目にはどんなふうに見えてるんだろう。 2/18 変だ。 起きてるのかと思うと変だ。 僕の知ってる姉貴じゃない。 こんなことを言い放つんだったらいっそのこと眠っていて欲しい。 誰か姉貴のことなんとかしてよ。 今日は起きている間中変だ。 Tさん、助けてくれないかな。 僕も今日は変かもしれない。 2/17 僕は今姉と住んでいる。 けれど今姉はこの部屋にいない。 姉のいないこの部屋はとても静かだ。 姉がいるときはありとあらゆる音響が鳴り響いている。 テレビの音。ビデオの音。CDの音。カセットテープの音。MDの音。 そして、姉のキーボードをたたく音。 時々兄がやってくるのだが、兄も同じことを思う。 「静かだな・・・」 姉は今眠っている。 兄が言う。 あいつはなんにでも一生懸命だから。 今は眠ることに一生懸命なんだ。 僕は言う。 生きるって難しいな・・・ |