お嬢様、これは触手です(3)犯されたお嬢様
母親の使いで外出していたユーシナは、戻ってくると、お供をしていたミーアニーナにいった。「ミーアさん、気分でも悪いの? ふらふらしているみたいだけど。部屋で休んだら? 着替えは自分でするから」
「いえ、大丈夫です」
ミーアニーナはそういったが、どうも大丈夫そうではなかった。熱でもあるのか、いつもは病的なほどに白い肌が、ほんのりピンク色に染まっている。
「大丈夫そうには見えないけど…」
ユーシナはつぶやくようにいったが、ミーアニーナは聞こえなかった様子で、ユーシナの外出着を脱がせ始めた。
だが、彼女の息遣いは苦しそうで、ドレスを脱がせる手つきも危なっかしい感じだった。ユーシナはちらちらと彼女を見ていたが、下着姿になったところで、我慢できずに言った。
「ミーアさん、やっぱり部屋に戻って休みなさい。これは命令よ」
そういった途端、ミーアニーナの体がふらりと揺れ、がっくりと床に両手両膝をついた。
「ミーアさん!」
ユーシナは慌てて彼女の傍らにしゃがみみ、顔を覗き込んだ。
今やは彼女は、ハァハァと肩で息をしていた。その苦しそうな息の下から、彼女はいった。
「お嬢様…お願いが…あります…」
「何? お医者様を呼ぶ? 遠慮しなくていいのよ」
「お嬢様を…犯させてください…」
ミーアニーナの言葉にユーシナは一瞬唖然とし、それからすぐ激昂の言葉を吐き出した。
「何馬鹿なこといってるの! 冗談いってる場合じゃないでしょう!」
「お嬢様…」
ミーアニーナが顔を上げた。ユーシナはその表情に、何か危険なものを感じ取ったが、逃げ出す時間は残されてはいなかった。
ミーアニーナは無言で襲い掛かってきた。視界がぐるりと回り、ユーシナの体は抵抗する間もなく仰向けに押し倒された。ユーシナを組み敷いたミーアニーナは、もはやいつもの彼女ではなかった。理知的な緑色の瞳は、今や欲情にギラギラと輝いていた。
「ひっ」
ユーシナは背筋に冷たいものが走るのを感じた。本能的な恐怖で全身が金縛りにあったように動かなくなる。
「お嬢様…一度じゃだめなんです…毎晩、もっとたくさん、お嬢様に子種を注ぎ込みたいんです…」
「い、いやよ」
ユーシナは歯の根が合わないほど震えながら言い返した。
「一度だっていやなのに…あんなの何回もされたら死んじゃうわ」
「お嬢様…申し訳ありません…もう、我慢できません…」
「待って! いや! 誰か来ちゃう!」
ユーシナの抗議は完全に無視された。肩をつかまれ、体を裏返しにされ、無理やり絨毯に這いつくばらされた。屈辱だった。だが、ユーシナの抵抗は、あまりにも儚く、むなしかった。ミーアニーナが片手で背中を押しただけで、ユーシナの頬は絨毯に押し付けられ、絨毯を引っ掻く以外には何もすることができなくなった。
パンティが乱暴に摺り下ろされ、太ももの間にぬるりとした感触が走った。ミーアニーナの生殖茎だった。ユーシナは慌てて太腿を閉じたが、粘液にまみれた触手を制止することは不可能なことだった。
「痛っ! やめて! 痛い!」
ユーシナは悲鳴を上げた。固く閉じた割れ目が無理やりこじ開けられ、男根の先端が捩じ込まれた。
何の準備もできていないユーシナの性器は、暴虐な侵入者に必死に抗った。だが無駄だった。男根はぐねぐねとのたうち、徐々に割目を拡張しながら、一歩ずつ自らを捩じ込んでいった。
先端が侵入に成功すると、今度は力強いピストン運動が始まった。ずしゅっ、ぐしゅっ、ぶじゅるっ、杭打ちのように勢いよく男根が突入し、肉襞を蹂躙し、膣を押し広げながらより深くへと没入していく。
「ひっ…ぐっ…うぅ…ぁ…あぐっ…」
絨毯に爪を立てて必死に耐えた。痛みに涙がぽろぽろとこぼれ、絨毯に染み込んでいった。
悪夢だった。主人である自分が、淫らな欲望に我を忘れた奴隷に無理やり犯されているのだ。助けを呼ぶこともできなかった。犯されている自分の姿を誰かに見られることなど、あってはならなかった。
男根は奥まで届き、リズミカルに前後運動を始めていた。止め処もなく溢れ出す粘液が潤滑剤となり、痛みの代わりに快感を生み出し始めた。肉襞から粘液が吸収され、催淫効果がじわじわと全身に広がっていくのが分かった。
「うっ…うぐっ…うぅ…くっ…」
ユーシナは自ら強く顔を絨毯に押し付けて、必死に声を漏らすまいと耐えた。
そのとき、誰かドアをノックした。
「お嬢様、いらっしゃいますか」
ユーシナは全身をこわばらせた。犯されている姿を見られてしまう!
「失礼します」
メイドが入ってくるのと、掌で口がふさがれるのが同時だった。
ユーシナが犯されているのは、ドアからはベッドに隠れて見えない場所だった。だが、ユーシナには、自分の荒い息遣いがはっきりと聞こえていた。そして、より悪いことに、男根の動きは止まっていたが、男根を包み込み愛撫し続けている淫らな膣の音がぐちゅぐちゅと部屋中に響き渡っているような気がした。
心臓が今にも爆発しそうだった。全身がどくどくと脈打っていた。膣が限界まで収縮し、、どぼどぼと愛液が溢れ出していた。足音が近づいてくる!
「あら、お嬢様、どこへ行ったのかしら」
メイドが踵を返して離れていくのが分かった。ドアが閉まる音がし、ユーシナの全身から力が抜けていった。
だが、次の瞬間、ユーシナの体は再開された陵辱にびくびくと引き攣った。
じゅぼっ! じゅぐっ! じゅぐぶっ! 息を潜めていた分、再開された男根の動きは激しく、そして荒々しかった。全身が衝撃で揺れ、股間に愛液が飛び散っていた。
「ひぐっ! ぐっ…んっ…んんっ! んんーっ!!」
口を塞がれたまま、ユーシナは呻いた。背中に圧し掛かられている状態では、身動きすることすらできなかった。苦しかった。どうすることもできずに、犯され続けるしかなかった。
耳元でハァハァというミーアニーナの喘ぎ声が大きくなっていった。
「お嬢…様…」
ミーアニーナの小さな呻き声と共に、灼熱した精液がほとばしり、子宮を満たしていった。
「んーっ!」
電流が背筋を走りぬけた。頭の中が真っ白になった。とめどなく噴き出す精液が自分の体を内側から汚していく。それは恥辱だった。孕まされる恐怖とおぞましさに満ちていた。それと同時に、陵辱が終わりを告げたという、かすかな安心感があった。
ユーシナは身動きしなかった。二人の少女の荒い息遣いだけが聞こえていた。じゅぷ、と音がして、挿入されたままの割目の隙間から精液が溢れ出し、股間を汚すのが分かった。
男根は精液を吐き出し終わった。
だが、何も終わってはいなかった。男根はびくびくと震えると、再び動き始めた。
「んっ! んんーっ!! んんっ!」
ユーシナは必死に悲鳴を上げたが、その声は口元を塞いだ手に邪魔されて、単なるくぐもった呻きにしかならなかった。
男根は自らが吐き出した精子の中を、ぐちゅぐちょと激しい音を立てて行き来した。子宮口に衝撃が走るたびに、中でちゃぷちゃぷと音を立てる。掻き出された精液が割目からぐじゅぐじゅと溢れ出した。
快楽の電流は休む間もなく押し寄せ、絶頂の痙攣がユーシナの体をもてあそんだ。もはやユーシナの体はユーシナのものではなかった。ただ快楽だけがその支配者だった。来るはずのない助けを必死で求めながら、ユーシナの意識は急速に混濁し、闇の中へと沈んでいった。
目を開けると、見慣れたベッドの天蓋があった。ユーシナはしばらくの間、ぼんやりとその光景を眺めていた。体が重くて動かせそうになかった。そして、自分の体はもう自分のものではないのだというような、気だるい気分がユーシナを捕らえていた。
突然、ミーアニーナが自分を見下ろしているのに気づいて、ユーシナはびくりと反応した。それは、恐怖と怒りと恥ずかしさが入り混じった感情だった。
「お嬢様、申し訳ありません」
メイドは悲しそうな表情でいった。自分の行った行為を、心底悔いているという表情だった。彼女のそんな表情を見るのは初めてだったので、ユーシナは心臓に何かが突き刺さったような痛みを覚えた。
ユーシナは唇を噛み、彼女に背中を向けた。
「出て行って」
沈黙が続いた。やがて、背後で動く気配があり、メイドは命じられたとおり、部屋を出て行った。
ドアが開き、閉まる音がすると、ユーシナは声を殺して少し泣いた。