触手と奴隷少女(中編)
ぐったりとしたアイリを、彼女の主人はベッドに横にさせ、それから自分もそのかたわらに寝そべった。「アイリさん、大丈夫ですか?」
アイリは正面からのぞきこんでいる、美しく、そして控えめそうな主人の顔を見返した。その色白の面にはいたわるような表情が浮かび、それと同時に、彼女が興奮しているときに見せる、欲情したような瞳の輝きがあった。
アイリはうっとりとした表情で、主人をじっと見つめた。こんなに美しい主人を持っている性奴隷は、世界中を探しても自分しかいないだろうという確信があった。そしてその美しさの中には、高貴さと同時に、アイリよりも五つも年上であるにもかかわらず、抱きしめたくなるようなあどけなさがあって、彼女を魅了してやまないのだ。
二人はどちらからともなく唇を近づけた。
「んっ…」
アイリは夢中になって、主人の唇を吸った。舌と舌が絡み合い、口の端から漏れた唾液が糸を引いて肌を流れていく。
アイリは抱き寄せられ、仰向けになった主人の上に引き上げられた。彼女の主人は、はにかむように言った。
「アイリさん、お願いします」
「はい、ご主人様」
アイリは快活に答え、主人の形のよい胸のふくらみに、そっと手を這わせた。手のひらに吸い付いてくるような、きめ細かな肌の感触や、信じられないほどのやわらかさが、いつものことながら感動的だった。そして、主人が慎ましやかに唇の端を噛んで快感に耐えているその表情。
「あ…うぅ…ハァハァ…」
恥ずかしげに頬を染めた少女の顔を見ると、アイリは激しく興奮した。そして、この美しい女主人をめちゃめちゃにしたいという発作的な激情を奇跡的に抑えて、あくまでもやさしく、やわらかな胸を揉みしだく。自分は奴隷であり、主人の性的嗜好こそが第一なのだ。
やがてアイリは、その胸に唇を這わせた。舌の先に硬くなったつぼみが当たる。
「あっ…ああぁ」
美しい少女の肢体がびくりとはねた。アイリが音を立てながら乳首を吸い、唾液を塗り付けていくにしたがって、彼女の主人は快感のために体をよじらせた。
「ご主人様、すごく気持ちよさそう」
「あぁ…言わないでください…ハァハァ…恥ずかしい…んっ…ああっ」
「私、もう、がまんできない」
アイリは主人のよがる姿に羨ましそうな眼差しを向けながら、体の位置をずらした。互いに脚を絡ませ、太股を相手の股間に擦り付ける。太股が相手の愛液でべったりと濡れるのが分かった。そして、自分の股間が相手の太股で程よい具合に圧迫される。
アイリが体を動かし始めると、愛液が立てる淫靡な音が聞こえ始めた。相手も腰を動かし、太股をアイリの股間にぐいぐいと押し付けてくる。二人は喘ぎながら、夢中になって体を動かしつづけた。
「ひっ…あっ…あぁ…んくっ…」
「うっ…んあっ…くぅ…」
やがて彼女の主人は、喘ぎながら言った。
「…あぁ…アイリさん…好きです…あぁっ…ハァハァ…ずっと私のそばに…んっ…そばにいてください…ああっ」
アイリは彼女の涙のいっぱいたまった瞳を見て、胸をキュンとさせた。
「ご主人様ぁ…ハァハァ…」
アイリは体の動きを激しくした。太股だけでなく、胸同士が擦れるように体を前後に動かす。
「んくっ…んっ…うっ…あっ」
やがて、アイリは自分の主人の体が、徐々に変わり始めたのに気づいた。密着している体の感触が、次第に変化する。きめ細やかな肌の感触が失われ、ぬるぬるとした肌触りに取って代わられる。極度の興奮によって、分泌液が体表に滲み出し始めたのだ。
アイリは分泌液のほのかに甘い香りに、淫らな期待を掻き立てられた。小さな胸を擦っているぬるぬるした感触が、極度の快感をもたらしている。
「んっ…あっ…アイリ…さん…私…ハァハァ…もうだめです…んくっ…めんなさい…ごめんなさ…い…」
アイリは主人の体がしだいに透き通っていくのを、うっとりとした様子で見つめた。もう、彼女の主人は声を上げてもいなければ、喘いでもいない。そういった人間的反応が起きる段階は通過してしまったのだ。その体は海中に住むある種の生物のように透き通り、同じく透き通った内蔵が縦横に走っている有様さえ見え始めた。しだいに体の輪郭が不明瞭になっていく。体内のあちこちでは、不可思議な器官が脈動し、所々に燐光のような淡い光が点滅しているのが見えた。
その姿は初めて見るものにとっては、グロテスク以外の何物でもなかっただろう。だが、そう感じるのも初めのうちだけだ。すぐにその幻想的な美しさに気付き、知らず知らずのうちに感動と崇拝の念を感じざるを得なくなるのだ。
アイリはもう愛撫をやめていた。体の下で脈動している不定形生物に対する無条件の崇拝が、幼い少女の心を満たしていた。
突然一本の太い触腕が飛び出し、アイリの腰のあたりにするすると力強く巻き付いた。続いて、第二第三の触腕が螺旋を描きながら、アイリの子供らしい二本の脚線を這い上った。他にも無数の触手が、先ほどまで美しい少女だった、透明なぶるぶると震える肉塊から、次々と生えてくる。
「あっ…ひっ…んんっ…」
一本の触腕が、アイリの胸と肉塊の間で暴れ始めた。のたうつように動きながら、甘い匂いのする粘液を、幼いふくらみにこすりつける。さらに一本の触腕が股間の近くから伸び上がり、お尻の割れ目から陰核の間をのたくって、股間を粘液でぐちょぐちょにした。
「ハァハァ…ああぁ…ご主人様ぁ…」
アイリは哀願するように喘いだ。今やアイリの幼い肢体は、太い触腕だけでなく、指の太さほどの無数の触手によっても犯され始めている。アイリの顔は快感のために真っ赤に染まり、その瞳はより激しい快楽への渇望のために美しく潤んでいた。
アイリの願いを聞き届けてくれたのか、一本の触腕が彼女のヒクヒクと脈動している挿入口へ侵入し始めた。触腕はのたうちながらも、ゆっくりと少女の体の中に埋没していった。
「あっ…あぁ…ああぁ…んっ…んんんっ…んくぅ…」
アイリは主人の肉塊にしがみつき、その無数の触手の生えた表面に顔を押しつけて、くぐもった声を上げた。反射的に両脚を閉じようと体を突っ張らせるが、太い触手にからめ取られた両脚は、粘液ですべって少し動いたきり。さらにきつく締めつけられて、ぴくりとも動かせない。
「ふぁ…ぁああ…あぁ…だめぇ…お腹いっぱいだよぉ…」
アイリは体の奥深くまで侵入してくるモノに耐えながら喘いだ。アイリはそれがどんなものだかよく知っていた。触腕の側面には、海洋生物のヒレの名残のような、半透明の突起が並んでおり、それが膣の内壁をこするときに、得も言われぬ快感を与えるのだ。
やがて、アイリの中を満たした触腕は、今度はゆっくりと後ずさり始めた。それから再び挿入を繰り返す。
「ひぃっ」
アイリはのけぞった。じゅぶじゅぶと粘液が音を立て、触腕がしだいに動きを早めながら、膣内を行き来する。
「ひっ…あっ…だめっ…ああっ…んくっ…んあっ…あっ…」
アイリの小さな体は、今やその半ばが触手の塊の中に埋没してしまっていた。そして、その中から挑発的に突き出された小さなお尻のあたりで、触腕が淫靡な動きを繰り返している。その度に、幼い少女の体はビクビクと撥ね、おかっぱの髪を振り乱してのけぞった。
彼女を犯しているのは玉門の触腕だけではなかった。二つの乳房のあたりには、細い触手がサワサワと群がり、背筋から臀部の谷間にかけては、絶えず触手が行き来して粘液をなすりつけている。触手はさらに太股に巻き付き、陰核を嬲り、脇の下や、指の間まで蹂躙した。愛らしい顔もすでにべっとりと粘液で汚され、いつもはさらさらの髪も、淫らな液体のために濡れて肌に張り付き始めていた。
「んんっ…くはっ…あひっ…ああっ…あんっっ…んああっっ…ひいぃ…いやぁっ…」
触腕がしだいに激しく挿入を繰り返すに連れて、アイリの喘ぎもしだいに激しくなっていった。常に半開きの口からは、淫らな喘ぎと共に、透明な唾液が溢れ、恍惚とした瞳からは、ぼろぼろと涙がこぼれ落ちる。
「はひぃ…いぃぃ…きも…ちぃいいよぉおお…あぁああ…あうぅ…んくっ…ひっ…ああっ…」
アイリは今や夢中になって腰を動かし始めていた。触腕が立てるじゅぷじゅぷという淫靡な音が、微妙に変化する。触手に埋もれながら、幼い少女の腰が蠢く姿はこの上なく淫らだった。
やがて、激しいよがり声を上げるアイリの口を触手が塞いだ。何本もの触手が口内を蹂躙し、その後から太い触腕が突き込まれる。触腕は口腔にまで達し、股間と同様に前後運動を始めた。
アイリは苦しさのあまり固く目を閉じ、涙を溢れさせた。だが、腰の動きはより激しく、より大胆になった。
「んっ…んんっ…んむっ…」
じゅぼっと口から触腕が抜け、それと同時に大量の粘液が吐き出される。
「むはっ…ハァハァ…あぁああああっ…はひぃぃぃ…いくっ…いっちゃう…」
再び挿入。
「んむっ…ん…んんんっ…」
もはやアイリのあどけない顔は、涙と唾液と淫らな粘液でどろどろになっていた。絶頂が近づいてきたのか、狂ったように小刻みに体をのけぞらせる。
「んぷっ…はぁっ…はぁっ…」
粘液と共に触腕が吐き出された愛らしい口から、せっぱ詰まった断末魔の叫びが上がった。
「…ひいっ…いっちゃうっ…いくっ…いっちゃうっ…あっ…くはっ…あぁああっ…あぁああああああっっっっ」