触手姫物語(13)








小さな花弁(1)



シーア姫の豪奢な部屋は、今や美しいオレンジ色に染め上げられていた。太陽は低く傾き、窓枠の影が伸びて黒とオレンジの縞模様を作り上げている。

部屋の中には濃厚な雰囲気が漂っていた。ベッドの下には、女物の衣服…近衛部隊の軍服、レースで飾られた純白のドレス、そして濡れた下着が散乱している。

いたるところに透明な液体が飛び散っていた。シーツは雨に濡れたように黒く濡れそぼり、ぽたぽたと垂れた液体が、床に水溜まりを作っている。

そして、ベッドの上には、その液体にまみれた二人の少女が、一糸まとわぬ姿で並んで横たわっていた。

激しく執拗な性の交歓はすでに終わりを告げ、二人の少女は、満たされた者のみが持つ穏やかさで、言葉を交わしていた。

「…それでは、妹としたのが、あなたにとって初めてのセックスだったのですか?」

ミリスはシーア姫に手をもてあそばれているためか、それとも話の内容に羞恥を感じているのか、顔を赤らめながら答えた。

「はい、姫様」

「近衛隊の者たちともしたことがなかったのですか? あなたはリーザさんと仲がよいと報告を受けています」

「い、いいえ、姫様。そのようなことは、ぜんぜん…」

シーア姫は不思議なものでも見るように、ミリスを見つめた。

「わたくしには考えられないことです」

「あ、あの、姫様はどうだったのですか?」

「わたくしですか…」

シーア姫は思い出すように天井を見上げた。

「…わたくしの初めてのセックスは七歳のときです。ベッドに入って眠ろうとしていたのですが、アソコがうずいてどうしても眠れなくなってしまったのです。まだ何も知らなかったわたくしは、お母様の部屋に行き…」



ドアをノックすると、シャンタン王朝の王妃であり、より重要なことにシーア姫の母であるファン王妃が、誰かに何事かを命じる声が聞こえた。そして、ドアが開き、王妃の侍女であるトラン・フィルリーナのそばかすのある顔が現れた。

「まあ、姫様、どうなさったんですか、このようなお時間に」

たとえ侍女が全裸であり…眼鏡と靴下だけはかろうじて身につけていた…恥ずかしそうに顔を赤らめていたとしても、幼いシーア姫には、そんなことを気にしている余裕はなかった。

「お母様、なんだかくるしいの。ここのところが…」

とシーア姫は花柄のネグリジェの上から、下腹部のあたりを押さえた。

「とてもあつくなって…」

王妃はベッドから降りると、やさしく娘の髪を撫でた。

「だいじょうぶですよ、シーア。ほら、そんな不安そうな顔をしないで。誰でも一度は通る道なのですから」

「だれでも?」シーア姫は大きく目を見開いた。「…お母様も?」

「そうよ」

王妃はやさしくうなずき、シーア姫をベッドへと連れて行った。

「ほら、まずおっぱいを飲んで落ち着きましょうね?」

「うん」

王妃はネグリジェの胸元をくつろげると、二つのたわわな果実をあらわにした。それは母親らしい豊穣さを感じさせる魅惑的なふくらみであり、十九歳という若さにふさわしいみずみずしさで純白に輝いていた。

母親に抱き寄せられると、シーア姫は生まれてからの条件反射で、その乳首を口に含んでいた。ふわふわの乳房に手を添え、むさぼるように吸い込む。ぴゅっとミルクが吹き出して喉の奥に当たった。たちまち甘いミルクの味が口の中にあふれ、懐かしさをともなった甘酸っぱい気分が全身を浸していく。背中をさする手が、ひどくあたたかい。

王妃は自分の乳房に無心にしゃぶりついている娘をいとおしそうに見つめていたが、やがてかたわらでずっと待っている侍女に気づいて声をかけた。

「フィルリーナ、あなたも飲みなさい。好きでしょう?」

「でも、姫様が…」

「いいのです。こういうときのために二つあるのですから」

少女はシーア姫の存在を気にしながらも、おずおずと王妃の空いている胸にしゃぶりついた。

シーア姫が満足して乳首を離すと、王妃はやさしくたずねた。

「落ち着いたかしら」

「はい、お母様」シーア姫はこくりとうなずき、それからやはり下腹部が気になるというように視線を向けた。「…でも、まだからだがヘンなの」

「分かっていますよ。体が熱くなるのは、シーアが大人になったしるしです」

「おとな…?」

王妃はうなずき、フィルリーナにシーア姫のネグリジェを脱がすよう命じた。王妃は全裸になった娘を膝の上に乗せ、左手で背中を支えつつ、右手を娘の股間にそっと当てた。

「まあ、こんなに熱くなって」

王妃は嬉しそうに声を上げた。シーア姫が少し不安そうに、母親を見上げる。

「これからずっとあついままなの?」

「だいじょうぶ、これから直し方を教えてあげますからね」

「あっ」

王妃の指が隠れた陰核に触れると、シーア姫の幼い肢体は、はじかれたように跳ね上がった。シーア姫は苦しそうに訴えた。

「…お母様、いま、からだがびりびりってして…」

「だいじょうぶですよ、これからもっとびりびりして、気持ちよくなってきますからね。怖かったら、おっぱいを飲んで…そう…いい子ね、わたくしの可愛い子」

シーア姫が再び王妃の乳首に吸い付き、ミルクを飲み始めると、王妃の手が娘の幼い体をまさぐり始めた。

だが、シーア姫は胸に触れられただけで、体を激しく硬直させ、ミルクを吸うのも忘れて声を上げた。

「あっ…あっ…お母様…」

「まあ、感じやすい子ね。気持ちいいの? こんなに乳首を固くして」

「はっ…はい、お母様…びりびり、とてもきもちいい」

「可愛い子」

王妃は幸福そうな笑みを浮かべると、娘の華奢な体をぎゅっと抱きしめた。そして、背中から小さなお尻を通って太股までの間を、いとおしそうに何度もさする。シーア姫はその愛撫に反応して、

「あっ…あっ…」

と愛らしく喘ぎ続けた。

やがて王妃は、娘の片脚を持ちあげ、股を大きく広げさせた。

「そろそろいいかしら」

股間を覗き込み、指先で無毛の割れ目をそっとなぞる。ほっそりとした指は、たちまち幼い少女の愛液でまみれた。

「すごいわ、シーア。ほら、舐めなさい。あなたのエッチな汁ですよ。おいしいでしょう」

王妃は朦朧とした様子の娘に、愛液で濡れた指をしゃぶらせると、その股間を嬲り始めた。かすかに顔を覗かせているピンクの突起の周囲に掌をあてがい、ゆっくりと揉みしだく。シーア姫の幼い腰が、本能に従って官能的に蠢き始める。幼い少女は、初めての快楽に溺れるように、涙をあふれさせて、あどけない喘ぎ声をあげた。

「あっ…ああっ…お、お母様っ…お母様…あっ…あっ…いっ…」

やがて、王妃は、ぐったりとなった娘の髪をいとおしげに撫でながら、やさしくささやいた。

「よく頑張ったわね、シーア。これから毎日、少しずつ教えていってあげますからね」

そして彼女は、娘の額にそっと口付けした。


戻る