小さな花弁(3)
シーア姫は、自分の体におきつつある異変に恐怖を感じて、いやいやをしながら声をあげた。「やぁ…お母様…からだが…からだが、ヘンなの…」
だが、その声は二人の大人には届いていないようだった。侍女のフィルリーナは、背後から手を回して、シーア姫の固く立った乳首を苛め続けている。そして実の母であるファン王妃は、娘の股間を大きく広げ、そのもっとも敏感な部分に舌を這わせていた。
これまで感じたことのない、恐ろしい快感がシーア姫の幼い体を襲っていた。シーア姫は淫らに腰をよがらせ、半開きの口から喘ぎ声とともに涎を垂れ流した。その姿は、まるで二人の大人によってたかって嬲られる、性の玩具のようにも見えた。
だが、侍女の眼鏡の奥の瞳には、主筋に対する真摯な態度があったし、王妃のあらゆる動作には、娘に対する愛情が満ち溢れていた。
「シーア、もう少しの辛抱ですよ、そうすればとてもいいことがありますからね」
王妃は何度も何度もやさしくいった。
シーア姫は自分の体の変調が何なのか、ようやく理解し始めていた。自分の体の中で何かが蠢いている。母の指や、男根の形の玩具で何度も弄くり回された場所…膣の中で何かが蠢いている。
それは、狂ったようにシーア姫の中で暴れまわり、彼女は体を引きつらせて、悲鳴に近いよがり声を上げた。たちまち、侍女と王妃が姫の幼い体を押さえつける。
「がんばるのよ、シーア」
王妃がはげますが、その声はほとんどシーア姫の耳には届かない。驚くほどに愛液が溢れ、まるで放尿するかのように、ぴゅっ、ぴゅっ、と収縮した入り口から吹き出す。
「…中で…中でうごいてるの…いやぁ…お母様…たすけて…でてくる…でてきちゃう…」
シーア姫の幼い体は、何者かに犯されているかのように、何度も跳ね上がり、びくびくと痙攣した。体内で暴れまわる何かは、しだいに数を増しつつあった。しだいに内側からの圧迫が強くなり、下腹部が膨らんでいくような錯覚に陥る。
「あ…う…ぅ…ぅ…」
ついに膣の中が一杯になり、シーア姫は苦しさにぎゅっと目をつぶった。あふれた涙がこぼれていく。もう悲鳴を上げることもできずに口をパクパクさせる。
「出てきたわ!」
突然、王妃が歓喜の声をあげた。
「見て、フィルリーナ、シーアの触手よ」
それは確かに触手だった。はしたなくも大きく広げられた太腿の中心、あどけない割れ目から、一本の美しい触手が顔をのぞかせている。それは、釣り上げられた魚の尻尾のように、秘部の周辺をぴちぴちと跳ね回ったかと思うと、何かを求めてするすると伸び始めた。
それがきっかけだった。
「あっ…あっ…でる…でちゃう…」
シーア姫は泣きながら喘ぎ声を上げた。膣の中に一杯に詰まっていた触手が、恐ろしい勢いで外へと吹き出していく。排泄感にも似た開放感と快感の入り混じった感覚が、ゾクゾクと背筋を這い上がる。
それから膣がゆっくりと裏返っていくような奇妙な感覚が襲ってきた。それは必ずしも比喩ではなかった。触手の苗床と化した膣の内壁は、体の表面へと押し出され、周囲に広がり、臍から股間にかけての下腹部に、巨大な女陰の形を作り出す。
今や、シーア姫の下腹部は、その女陰から発生した無数の触手によって覆われていた。
「シーア、えらいわ。よく我慢しました」
王妃はぐったりした娘を胸に抱いて、誇らしげな様子でいった。感動したかのように、瞳には涙を浮かべている。
「お母様…」シーア姫は朦朧とした瞳でいった。
「これがあなたの触手ですよ。これであなたも大人になったのですよ」
シーア姫は自分の触手にまみれた下半身を見下ろして、つぶやくようにいった。
「お父様やお母様とおなじ…」
「そうですよ。あなたはわたくしたちの娘なのですから」
「あっ」
シーア姫は突然、体をびくっとさせた。触手が自分の体の表面を這いまわり始めたのだ。
「お母様、しょくしゅが…」
「落ち着いて、シーア。これはみんなシーアの体の一部なのですから」
「でもお母様…かってにうごいて…やっ…あぁ」
シーア姫の触手は次々とその幼い肢体に絡み付き、快感を生じさせる淫靡な蠕動運動を開始した。触手の分泌する粘液が、たちまち少女の体をべとべとに汚していく。
侍女のフィルリーナが、困惑した様子で王妃にたずねた。
「あのう、なんか姫様が触手に襲われているように見えるのですけど」
「そ、そうね。そういえば、わたくしも小さなころは、うまく動かせられなかったような気がするわ」
シーア姫は自分自身を抱きしめるように体を丸めて触手から逃れようとしていたが、もちろんそれは無駄だった。触手はそのぬるぬるとした粘液を使っていたるところに入り込み、自分自身の体にまとわりついた。
「やっ…あぁああ…だめ…ぬるぬるしてきもちいい…ヘンになっちゃう…たすけて…しょくしゅとって…きもちいい…きもちいいの…」
王妃は娘の耳元にささやきかけた。
「シーア、触手があなたの体にさわるのは、あなたが気持ちよくなりたいと思っているからですよ。この触手はあなた自身なのですから。だから、もっともっと気持ちよくなりたいと思ってみなさい。触手を動かして。そう、その調子ですよ」
「あっ…いやぁ…お母様…お母様…」
王妃はシーア姫の腕を取ると、彼女を抱え上げ、その触手が自分にまとわりついてくるのにもかまわずに、あたたかく抱きしめた。
「わたくしはここにいますよ、シーア」
「お母様ぁ…」
シーア姫はハァハァと苦しそうに息をしながら、王妃の首にしがみついた。しがみついた華奢な腕にも、細い首にも触手が絡み付いて、いやらしく蠢いている。
「シーア、触手はとても気持ちいいでしょう? もっともっと気持ちよくなりましょうね」
「あ…あぁ…ぁああ…あぁああ…」
突然シーア姫の喘ぎが止まった。触手はついに彼女のあどけない口元にも容赦なく侵入し始めたのだ。
「んっ…ぅ…」
触手は小さな口の中で跳ね回り、さらに喉の奥にももぐりこんだ。粘液の甘い香りが充満し、口の端から粘液と唾液が混ざり合った液体が、だらだらと垂れていく。そしてその淫らな液体に、宝石のように美しいシーア姫の涙が流れ込んだ。
すでに少女の全身は粘液に侵され、王妃の玉のような肌にもそれはべっとりと付着し、純白のシーツにも染みが広がりつつあった。
シーア姫の幼い肢体は、やさしい母の腕の中で、ある種の幼虫のように、長い時間淫らがましく蠢いていたが、やがて、びくびくと何度も仰け反ったかと思うと、ぐったりと動かなくなった。
王妃は粘液に濡れそぼった娘の髪を、いとおしそうに撫でると、その耳元にささやいた。
「おやすみなさい、わたくしの可愛い子」