二人の触手姫(1)
シャンタン王朝の美しき第一王女、シーア姫の豪奢な寝室は、今夜も姉妹の愛情を確かめ合う、淫楽の巣となっていた。ほのかなランプの明かりの中に、二人の少女が全裸でベッドに横たわり、抱き合っている姿が浮かび上がっている。「…シール…愛しています…わたくしの可愛い妹…」
シーア姫は、自分とよく似た妹姫の、金色の髪を優しく撫でながら、その唇を吸った。舌と舌が絡み合い、くちゅくちゅという、なまめかしい音を立てる。シーア姫が唇を離すと、二人の唇の間に、きらきらと美しく輝く、唾液の橋ができた。
「…あぁ…お姉様…」
シール姫は瞳を潤ませ、頬を赤く染めて、感極まったように漏らした。その青い瞳には、これから姉姫から受けるだろう仕打ちに対する怯えの色が浮かんでいた。そして、それと同時に、胸が苦しくなるような愛情の輝きがあった。彼女は、姉の薄情とも見える無表情な仮面の下に、自分に対する偏執的とも言える深い愛情が隠されているのを知っていた。
シーア姫が首筋に唇を這わせ始めると、彼女は姉姫が愛撫しやすいように、首を傾け、最初のくすぐったさをこらえた。くすぐったいのは最初だけで、すぐに快感に変わってくることを、彼女はよく知っていた。
シーア姫は、まるで子供の毛繕いをする動物のように、丹念に妹の肌を舐めていった。その唇は、彼女の首筋から肩へと移動し、ほっそりとした腕を通って、ついには指先へと至った。
指先を丹念にしゃぶられながら、彼女は快感の為に全身が敏感になっていくのを感じ取った。
「あなたのすべては、わたくしのものです」
姉の無理やり激情を抑え込んだような口調に、彼女は半ば喘ぎながら答えた。
「…私は…私のすべては…お姉様のものです」
シーア姫は再び唇を重ねると、今度は胸元に向かって舌を這わせていった。彼女は健気にその愛撫に耐え続けた。全身が火照り、すでに下腹部はとろけそうなほどに熱くなっている。息が苦しくなり、瞳には涙がにじんだ。全身が耐えられない快感で小刻みに震え始める。姉の唇が胸のふくらみに達し、桜色の乳首をきゅっと吸い上げると、彼女はたちまち絶頂に達した。
もちろんそれで終わりではなかった。この淫靡な責め苦は、彼女の全身を舐め尽くすまで続くのだ。シーア姫の唇は彼女のきれいな背中を這い、白い臀部をまさぐり、すらりと伸びた脚線に沿って進み、形のいい足の指さえも、ねぶり尽くした。
そのすべてが終わる頃には、彼女は全身に玉の汗を浮かべ、今にも気を失いそうに、ハァハァと苦しそうな息をしていた。全身の神経が、触れただけで逝ってしまいそうなほどに高ぶっている。
シーア姫は苦しそうな妹を、いとおしそうに抱き寄せると、そのやわらかな胸をやさしく揉みしだき始めた。それだけで、彼女は絶頂に達した。姉の首筋に顔をうずめ、全身を駆け抜ける戦慄に耐える。頭の中が真っ白になり、体が宙に投げ出されたような浮遊感が全身を襲う。
「シール、また、逝ったのですか?」
姉の問いかけに、彼女は苦しそうな息遣いで、途切れ途切れに答えた。
「…ごめん…なさい…お姉様…私…私、もう…」
シーア姫は依然として胸をまさぐり続けており、次の波はあまりにも早く盛り上がってきた。早過ぎる絶頂に不安になり、彼女は姉の体にしがみついた。ぎゅっと目を閉じると、涙が零れ落ちた。
「シール、顔を見せてください」
姉の指があごにかかり、無理やり顔を仰向けにするのが分かったが、彼女にはもう抵抗することはできなかった。絶頂に達した瞬間の表情を観察されているかと思うと、彼女は身悶えしたい程の羞恥に駆られた。
ようやく瞳を開いたが、姉の美しい顔は、涙でにじんでよく見えなかった。シーア姫が、彼女の涙をそっとぬぐいながら言った。
「愛しています、わたくしの妹…顔を伏せてはいけません。あなたが逝くところを、もっと見たいのです」
「ごめんなさい…お姉様…」
彼女が震える声でいうと、シーア姫は彼女を抱き寄せ、やさしく唇を重ねてきた。彼女は目を閉じて、姉にすべてを任せた。唇と唇の接触に続いて、舌が入ってくる。
シーア姫は決してむさぼらなかった。ゆっくりと、じらすように、慈しむように、彼女の口を犯していく。いやらしい音を立てて、唾液が吸い上げられる。それから、今度はシーア姫の唾液が逆流してくる。姉の匂いが口一杯に広がった。二人の唾液は次第に混ざり合っていき、彼女は幸福感のあまり、感極まったように、くぐもった喘ぎ声をあげた。
舌と舌が絡み合うのと平行して、彼女の胸には姉のやわらかな乳房が押し付けられた。二人が身動きするたびに、密着した乳房がなまめかしく変形する。硬くなり極度に敏感になった乳首が擦れると、彼女は快感のあまり悪寒に襲われたかのように震え始めた。もう、姉の口付けにも応えることができず、苦しそうに喘ぐ。
「もう、逝きそうなのですか? …可愛いシール。わたくしは幸せです。あなたがこんなにも感じてくれて」
彼女は、姉姫の手が、背中をやさしくなぞるのを感じた。その手は次第に下の方へと下がっていき、臀部の丸いふくらみから、太腿へかけての魅惑的な曲線を、そっと撫で始めた。その指先は臀部の谷間にも入り込み、後ろの感じやすい部分にも、かすかな刺激を与えた。
彼女は、自分がだんだんおかしくなっていくのを感じた。愛する姉の指先はすぐそこまで来ているのに、まだ彼女の決定的な部分には一度も触れてくれないのだ。彼女は今すぐその部分をめちゃめちゃにして欲しいと泣き叫んで哀願したかったが、彼女が受けた慎ましやかな姫君としての教育と、姉に対する絶対的な服従心が、それを禁止していた。
彼女はすすり泣きながら喘ぎ続けた。姉の手が秘部に触れたとき、どれほどの快感が生じるのかを考えると、彼女は恐ろしかった。そして、シーア姫の手が、極めて近い部分を嬲り続けており、いつアソコを触られるのかと思うと、彼女の興奮は再び限界に達した。
意識が途切れたのは一瞬だった。彼女の体は、まだ抗いようのない幸福の痙攣の只中にあって、びくびくと彼女の意思とは無関係の動きを続けていた。「…あぁ…お姉様…」
彼女はうわごとのようにいった。それは小さくかすれた泣き声に過ぎなかったが、すぐに姉のやさしい声が返ってきた。
「わたくしはここにいます。可愛い妹。もう少し脚を広げて、わたくしにあなたのアソコを見せてください」
彼女はいまだに冷めない興奮の為に、苦しそうに胸を上下させながら、姉の命じた通りに、従順に脚を広げた。
「お姉様…あまり見ないで下さい…恥ずかしい…」
「あなたはわたくしのものです。あなたのここも…。分かりますか、シール? あなたのここは、とてもわたくしを欲しがっています」
「そんな…」
「どんどん溢れてきています。自分でも、周りがぬるぬるしているのが分かるでしょう?」
「ご…ごめんなさい、お姉様。私が悪いんです。私が、淫らな娘だから…」
「あなたが、わたくしを愛している証拠です」
シーア姫は彼女に軽くキスすると、太腿に手をかけていった。
「…さあ、もう少し脚を開いて。もっと気持ちよくしてあげます」
「あっ、だめです、お姉様。今、触られたら、私、おかしくなってしまいます。お姉様に脚を触られただけで、逝ってしまいそうになるんです。全身が敏感で…アソコがとても熱くて…私、怖い…」
「心配はいりません。すべて、わたくしに任せなさい」
「あっ、お姉様、いやっ…」
シーア姫の手が股間に触れた瞬間に、過敏になっていた彼女は一瞬で絶頂に達してしまった。体を仰け反らせ、声のない悲鳴を上げる。愛液にまみれた陰核に触れられるたびに、彼女は次々に絶頂に襲われた。その度に、痙攣したような喘ぎ声を上げる。硬く閉じられた瞳からは、とめどもなく涙が溢れ出た。
想像を絶する快感に、彼女は助けを求めようとしたが、それはもう声にはならなかった。そして、彼女のやさしい姉は、びくびくと断末魔のように震えている妹の秘部を、無慈悲に、そして執拗に嬲り続けた。
意識が次第に朦朧してきた。股間に触れている、少し冷たい姉の手と、そこから全身を貫いて走り抜ける快感の衝撃波だけがすべての感覚となった。頭の中が次第に空白になり、彼女は何も考えられなくなった。