二人の触手姫(4)
シール姫は、悄然とした様子で部屋に戻ってきた。姉を探しに行ったのだが、母のお供で議会に行っていて不在だったのだ。彼女は窓際のソファに座ると、テーブルに置かれた本を手に取って、気を静めようとした。
無駄だった。
体の奥がどんどん熱くなっていく。触手生物の血を色濃く受け継ぐ彼女の体は、人間よりも格段に欲情しやすくできていた。
今すぐ姉に嬲り者にされたかった。あるいは母でもよかった。その母乳を口いっぱいに注ぎ込まれながら、やさしく慰めて欲しかった。
だが、二人とも揃って不在だというのだ。
彼女は巨大で優しい父のことを思った。あの偉大で神々しい存在ならば、今の自分の苦境をすべて察して、単に生殖活動を行うという範囲を超えて、自分を精液まみれにし、容赦なく蹂躙してくれるはずだった。
だが、その思いもむなしかった。父には王妃である彼女の母親を含め、数え切れないほどの夫人たちがいて、それぞれ順番を待っているのだ。身分の低い夫人たちは、十人以上が一緒に王の相手をすることになっていたが、それでも厳密に定められたスケジュールを破るわけにはいかなかった。
彼女は血の繋がった親子なのに、自由にセックスできないことを、悲しく思った。
あるいは近衛騎士たちでもよかった。貴族出身の美しく忠誠心に篤い少女たちで、彼女が望めばどのような行為でも受け入れてくれるはずだった。事実、姉のシーア姫は、しばしば彼女たちを慰み者にしているようだった。
だが、控えめなシール姫にはそんなまねはとてもできそうになかった。頼むこと自体が恥ずかしかったし、何より近衛騎士の形式上の指揮権は姉のシーア姫が持っていた。伝統的にもっとも卵を産む確率の高い第一王女が、近衛騎士の第一の忠誠の対象なのだ。つまりは、近衛騎士は姉の持ち物だった。
シール姫は我慢できなくなり、はしたないと思いつつも、ドレスの裾をたくし上げ始めた。太股の付け根のあたりは、すでにヌルヌルした感触になっていた。パンティはもう愛液で濡れそぼり、股間にぺったりと貼り付いている。
突然、ドアがノックされ、シール姫は慌ててドレスを元に戻した。
「失礼いたします。カーテンの取り替えにまいりました」
会釈しながら、二人の侍女が入ってきた。彼女の侍女のセシレーナと、姉の侍女のリンディアーサだった。
シール姫は再び本を手に取った。が、とても読むどころではない。彼女の視線は二人の侍女の方をさまよった。
二人は双子だった。同じ顔、同じ服装、シール姫もシーア姫も区別をつけることはできなかった。
そして二人は美しかった。おかっぱに切りそろえられた漆黒の髪、黒曜石のように輝く瞳、そして白い肌。これに黒い制服と、純白のエプロンが加わると、それはモノトーンの芸術品となった。黄金の髪とサファイアの瞳を持つ王女たちのような華やかさはなかったが、そこには確かに美しさがあった。
少女たちはカーテンを取り外すために椅子を持ち出していた。一人が支え、一人が上に乗って作業をする。そのおかげでシール姫の視線は、椅子の上のむき出しの脚に吸い寄せられた。
シール姫の熱っぽい視線は、脚から上がっていき、女らしいというには未成熟な腰つきや、ふくらみかけの胸、そして端正な横顔へと舐めるように移動した。
シール姫の脳裏には妄想が渦巻き始めていた。
二人の侍女は、シール姫にとっては肉親を別にすればもっとも親しい少女たちだった。彼女たちはシール姫の生活をすべて知っていた。父王のところに出かけるときには、着替えを持った彼女たちが付いてきて、すべてが終わった後の面倒を見てくれた。姉にゆっくりと嬲られているときに、食事を持ってきてくれたこともあった。毎日、下着やドレスを着替えさせてくれたり、淫靡な道具を用立ててくれるのも彼女たちだった。自慰をしているときや、姉に犯されている場面を見られることなど、日常茶飯事だった。
作業が終わり、二人の侍女が出ていこうとしたとき、シール姫の我慢は限界に達した。
「待ってください」
彼女は熱っぽい潤んだ視線で哀願した。
「…二人ともこちらに来てください。そして…そして、私を…私を慰めてください。お願いです。アソコが…アソコが熱いのです」
二人の白い頬が、同時にさっと赤く染まった。それから双子は互いに顔を見合わせたが、視線を交わしただけで話が決まったのか、覚悟を決めた様子でこちらにやってきた。
「し、失礼いたします」
二人の侍女の手が素早く動いて、シール姫はたちまちすべての衣服を脱がされた。
それから二人はシール姫を挟んでソファに腰を下ろし、彼女の左右の胸をそれぞれまさぐり始めた。
「あぁ…」
シール姫は切なげに喘いだ。やわらかな胸を揉みしだく二人の手つきは、未経験の少女の物ではなかった。彼女の乳房を掌で転がすように弄び、頬を寄せて、チュッ、チュッ、と音を立てながら乳首を吸う。
シール姫は甘えるようなよがり声を上げながら、かつて覗き見てしまった、この二人の少女たちの痴態を思い出していた。姉にさんざん弄ばれた後、一人部屋に残された彼女は、いつもならすぐ介抱に来る彼女たちが現れないのを訝って、控え室を覗いたのだ。控え室のドアはかすかに開いており、彼女はそこで、二人の侍女が絡み合っている姿を見たのだった。
自分と姉の愛の行為が、この二人の侍女を欲情させ、痴態を演じさせたと考えることは、彼女に非常な興奮をもたらした。あのとき彼女は、壁により掛かり、二人の侍女の喘ぎを聞きながら自慰に耽ったのだ。
だが、そのことと、実際に彼女たちに慰めてもらうのは、別の話だった。シール姫はよがりながら、気弱そうな声で、途切れ途切れにいった。
「…申し訳ありません…あなたたちに、このようなことをさせてしまって…私がいけないのです…私が…淫乱な女だから…」
「そんなことはありません」
一人の侍女が顔を上げ、普段のおとなしそうな様子からは想像できない熱心さでいった。
もう一人も顔を上げて同意する。
「そうです、姫様。私たち、姫様のお世話をさせていただくだけで幸せですのに。姫様の肌に…このように触れさせていただくなんて…夢のようです…」
シール姫は感極まったように言った。
「あぁ…二人とも…好きです…私をもっとめちゃめちゃにしてください…」
一人が床にひざまずき、シール姫の両脚を広げて、股間を白日の下にさらした。
「姫様…とても、お綺麗です」
「だめ…そんなに見つめないでください…」
シール姫は羞恥に悶えた。アソコから愛液がどんどん溢れ出してくる。
侍女がそのはしたない部分に唇を寄せ、淫らな音を立て始めた。愛液を啜り上げ、ねぶり、舌を挿入する。固くなった突起に口付けし、吸い上げる。
シール姫は侍女のおとなしそうな顔からは想像できない舌使いに、たちまち絶頂に達した。
もちろんシール姫はその程度では満足しなかった。苦しそうに喘ぎながら、涙を浮かべて哀願する。
「…お願いです…もっと…」
今度は侍女の一人が器具を持ち出してきた。いつもシール姫が自慰に使っている張形で、女陰の締め付けによって動き出す特別製だった。
「姫様、ちょっと腰を上げてくださいますか…」
「こ…こうですか?」
シール姫が侍女の一人にしがみつきながら、言われたとおりに腰を浮かせると、もう一人がソファーの上に張形を置いた。それが何を意味するのかは明らかだった。再び腰を下ろしただけで、その張形が秘部を貫くのだ。
「姫様、座ってください…ゆっくり…そうです、もう少しお尻を突き出すように…」
「あっ…いや…いやです…あぁ」
シール姫は口では嫌がったが、体は侍女たちの言うとおり、ゆっくりと張形に向かって降下していった。自分の尻がソファに沈み込んでいくのに合わせて、張形がどんどん中に入ってくる。ついに体が沈みきり、膣の中が張形で一杯になると、シール姫はすすり泣くような声を上げた。
「姫様、いかがですか」
再び侍女たちは、彼女を挟んでまさぐり始めた。乳房を揉みしだき、陰核を指先でこね回す。膣がきゅっと収縮し、それに反応した張形が、中でうねうねと蠢き始めた。
「あっ、だめ…中で…中で動いています…あっ…あっ…」
シール姫は抗うことのできない快感に、いやらしく腰をよじらせ始めた。股間をソファに擦り付けるように蠢かせ、張形を少しでも奥へ入れようとする。侍女の一人がそれに気づき、彼女の股間に手を伸ばして、愛液にまみれたそれを、ぐいぐいと中に押し込んだ。シール姫の秘部は、それをすっぽりと飲み込んでしまった。それは子宮の奥にまで達し、彼女の体内を掻き回し始めた。
やがて、シール姫の喘ぎ声が止まったかと思うと、侍女の一人が感動したような声を上げた。「セシレーナ、姫様が…」
侍女たちは、愛撫の手を止めて、シール姫が透明な美しい生物に変容していくのに見入った。
「私たちも服を脱がないと…」
リンディアーサはシール姫から離れると、メイド服を脱ぎ始めた。だが、緊張のためか、うまく指先が動かない。彼女は、ふと顔を上げ、双子の妹が依然としてシール姫のかたわらで、その主人の驚異を魅入られたように見つめているのに気づいた。
「セシレーナ、早く服を…」
だが、そのときにはもうシール姫の変身は完了していた。セシレーナがはっと我に返って、姉に返事をしようとしたそのとき、驚くほどの素早い動きで触手が伸び、彼女の腰に巻き付いた。
「きゃっ」
彼女は小さな悲鳴を上げたが、いとおしむような動きで触手が頬を撫でると、頬を桜色に染めて、恍惚とした様子でつぶやいた。
「ぁ…姫様…」
シール姫の触手はセシレーナの襟元から侵入しようとし、すぐにそれがもどかしくなったのか、突然、エプロンごとメイド服を引き裂き始めた。それはまるで、あふれ出る愛情のあまり、我を失って襲いかかっているようでもあった。
胸元が切り裂かれ、ボタンがはじけ飛ぶ。二つの未発達な胸があらわになった。何本もの触手が絡みつき、乳房を這い回り、揉みしだいた。乳首が固く立ち、別の触手が弄ぶ。
セシレーナは恐ろしい力でソファから引きずり下ろされ、慌てて床に両手をついた。自然に四つん這いになってしまう。触手がそのスカートを捲り上げ、少女の可愛らしいお尻をむき出しにした。その純白のパンティには、すでに染みが付いていた。
触手が純白のパンティにかかり、苦もなくビリビリと引き裂いた。そして、何本もの触手が、あらわになった股間に殺到し、次々に中に潜り込んでいった。。
彼女は声にならない悲鳴を上げた。触手が容赦なくお腹の中で暴れ回る。その入り口から赤い物が染み出し、ぽたぽたと床にしたたった。
「セシレーナ!」
リンディアーサは妹の陵辱を目にすると、思わず足を踏み出してしまっていた。
次の瞬間、彼女の足首に触手が絡みつき、彼女はバランスを失って床にしりもちを付いた。そのまま恐ろしい力で床をずるずると引きずられていく。スカートがまくれ上がり、パンティが見えそうになるのを、彼女は反射的に両手で押さえていた。
だが、そんなことをしてももちろん無駄だった。触手は彼女の太股に絡みつき、容赦なく左右に広げていく。
「ひ、姫様、待ってください。私たち、服を脱がないと…」
彼女の侍女らしい理性的な訴えも、発情したシール姫の耳には届かなかった。まだ喋っている彼女の口に、触手が押し込まれる。パンティが引き裂かれ、触手が殺到してくる。処女膜が破れ、彼女も妹に続いてくぐもった悲鳴を上げた。
メイド服はもう見るも無惨に引き裂かれていた。だが、二人の侍女は、そんなことはもう気にしていなかった。破瓜の痛みも、崇拝する姫君に処女を捧げたという幸福の中にあっては、快感にさえなった。その見るも無惨な姿で、二人の侍女は触手にまみれ、幸福の絶頂で延々と陵辱され続けた。