触手姫物語(27)








二人の触手姫(10)



シャンタン王朝で二番目に高貴な女性であるシェリス夫人は、自分の部屋の前まで来ると、廊下をやってくる一人の少女に気がついた。

「シール様、どうかなさったのですか?」

彼女はその美しい顔に、心配そうな表情を浮かべて言った。その少女…ファン王妃の第二王女シール姫が、顔を赤くし、熱でもあるかのように苦しそうにしていたからだ。

シール姫は初めて彼女に気づいたかのように顔を上げた。

「だ、大丈夫です、シェリス夫人。ご心配をおかけして…もうしわけ…ありま…せん…」

「大丈夫そうには見えませんわ。どうぞ、わたくしの部屋で休んでいってくださいな」

シェリス夫人の部屋に入って誰でもまず最初に気づくのは、部屋の中央に置かれた大きな水槽だった。水槽の中にはほとんど透明の美しい肉塊が浮かんでおり、放射状に無数の触手を伸ばして漂っていた。つい先日、シェリス夫人の卵が孵り、彼女は母親になったのだ。

彼女はシール姫にソファで休むように勧めると、水槽に近づいて、その小さな触手をすくい上げた。シャンタン王朝の第三王女シャン姫は、そのあどけない触手を伸ばして、若い母親にしがみついた。

「まあ、お腹が空いているのですね」

シェリス夫人はやさしくいうと、ベッドに腰を下ろしながら、ドレスの胸をはだけさせた。

豊かな白い乳房に、幼い触手が絡みついた。二本の触吻が伸び、手探りのようなぎこちなさで胸のあちこちをまさぐった後、ようやく乳首を探し当てた。触吻の先端の穴にすっぽりと乳首が収まり、すぐに白い母乳が触吻の透明な管を通って、小さな体に流れ込み始める。

お腹が一杯になり、うとうとし始めた娘を水槽に戻すと、シェリス夫人は、ようやくシール姫のソファに戻ってきた。

「お待たせしてしまって、ごめんなさいね。気分はどうですか?」

シール姫の症状は悪化しているようだった。シェリス夫人は心配そうな様子で、シール姫の額に手を当ててみた。熱はない。

そのときシール姫がうなされるように言った。

「あ…アソコが…」

シェリス夫人はその意味を理解して顔を赤らめた。だが、シール姫のすがるような視線と、今にもこぼれ落ちそうになっている涙を見ていった。

「わかりましたわ。わたくしも、ここに来たばかりの頃は、よくあなたのお母様に慰めてもらったものです」

彼女はぐったりした様子のシール姫のドレスの裾を、丁寧に捲り上げた。

だが、彼女は、そこに現れたものを見て、小さく叫んだ。

「あっ、あの…これは…」

シール姫はパンティを履いていなかった。かといってその大事な部分が剥き出しになっているわけでもなかった。全く逆だった。その股間の三角地帯は、薄いが決して曲がることも折れることもない金属の板で保護されていた。金と銀の華麗な装飾が施されたその貞操帯は、誰にも…シール姫自身にも…触れることができないように、その秘部を完全に保護していた。

シェリス夫人は始めて見る貞操帯をまじまじと見つめてつぶやいた。

「なぜこんなものを…」

「お姉様が…」

「シーア様が? なんて酷いことを」

「いいんです。お姉様が望むのなら…私…」

「でも、苦しいのでしょう?」

シール姫は小さくうなずいた。

シェリス夫人は、同情の色を浮かべて、シール姫の股間を見つめた。貞操帯の隙間から透明な液体があふれ、足の付け根から太股にかけての一体を、きらきらと濡らしている。

彼女は決意の色を浮かべていった。

「わかりました。わたくしに任せてください」

「で、でも、シェリス様、この貞操帯は取れないんです。鍵はお姉様だけが持っています」

「だいじょうぶですわ。この隙間、指も入りそうにありませんけれど、触手ならどうでしょう」

シール姫の表情に初めて希望の色が浮かんだ。

シェリス夫人はやさしく微笑んだ。

「ね? わたくしが変身できるよう、お手伝いしてくださいますか?」

「は、はい、シェリス様」

シール姫は待ちきれないといった様子でドレスの上半身を脱ぎ始めた。シェリス夫人もそれにあわせて上半身をあらわにする。少女と若い母親は、ソファの上で抱き合い、みずみずしい形のよい胸と、やわらかな豊満な胸を、互いにこすり合わせた。

シェリス夫人の乳首が固くなり、刺激に耐えきれずに、ぴゅっ、ぴゅっ、と母乳が噴き出し始めた。

「んっ…」

彼女が小さくうめくと、シール姫がその乳首にむしゃぶりついた。ぐいぐいと母乳が吸い上げられる。敏感な乳首に少女の舌が這い回り、快感が胸全体に広がっていく。

もう一方の胸にもシール姫の手が伸び、まるで母乳を搾り取ろうとするかのように乳房を揉みしだき始めた。まるで射精のように母乳が噴き出し、シール姫の剥き出しの胸にかかるが、快楽のために朦朧となっている少女は、それに気づいた様子もない。

やがて少女は、母乳を口いっぱいに含んだまま、年上の女性に口付けした。シェリス夫人は自分の母乳を口移しにされて喘いだ。母乳の持つ催淫作用によって、全身が次第に熱くなっていく。

「んっ…あっ…シール様…とても積極的なんですのね…」

彼女が喋っている間も、シール姫は手を止めなかった。今や少女の手は、彼女のドレスに潜り込み、パンティの中を這い回りつつあった。

彼女は恍惚としながらいった。

「あぁ…あなたのお母様に、やさしくしていただいたときのことを思い出します…あっ…そんな…恥ずかしい…」

彼女は年下の少女によって、ソファの上に押し倒された。ドレスと下着が剥ぎ取られ、M字に折り曲げられた脚の間に、シール姫の頭が埋まった。ピチャピチャと淫靡な音が響き始める。彼女の最も敏感な部分に、シール姫の舌が這い回り始めたのだ。

彼女はその白い体を官能的にくねらせつつ、喘ぎながら侍女の名を呼んだ。

「ティーナ…アルルティーナ…」

やがて控え室に続く扉が開き、シェリス夫人の侍女のアルルティーナが入ってきた。彼女は主人と第二王女の痴態を見て驚き、顔を赤くして立ち止まったが、すぐに主人の視線に気づいて近づいてきた。

シェリス夫人は、シール姫に犯されながらいった。

「ティーナ…あれを持ってきてください…わたくし用の…一番太いの…」

侍女は従順にうなずき、すぐに主人のいうとおりの物を持ってきた。シェリス夫人はその男根の形をした張形を受け取ると、シール姫に差し出した。

「さあ、シール様…これで、わたくしを…わたくしのアソコを…」

シール姫はその太いモノを手にすると、おもむろにシェリス夫人の股間に突き刺した。

「はうぅっ…」

夫人の濡れそぼった女陰は、それをほとんど抵抗なしに飲み込んだ。じゅぶじゅぶと嫌らしい音を立ててめり込んでいく男根。シール姫は自分がやっていることが分かっているのか、朦朧とした様子で夫人の中を掻き回し始めた。

「あうっ…シール様…そんなに強く…ひっ…だっ…だめ…あぁああ…くる…きますわ…もう少し…あと少しで…ああっ…」

シェリス夫人の肢体がビクビクと仰け反り、ぐったりとソファに沈み込んだ。彼女は放心したように天井に視線を向けていたが、やがてうっとりとしたように、まだ自分の股間を責め続けているシール姫を見やった。

彼女の体はすでに変化していた。両手両脚がゆっくりと透明化し、柔軟になり、最後に無数の触手に枝分かれした。美しい顔、豊満な乳房、魅惑的な股間…それらのものは元のままだったが、それ以外の部分はすでに人間ではなくなっていた。

足の付け根から生えている無数の触手が、依然として愛撫を続けているシール姫の体に絡みつき、引き剥がした。

シェリス夫人は触手を蠢かせて起き上がると、やさしくいった。

「シール様、もういいですわ。今度はあなたの番です」

シール姫は彼女を見上げると、真っ赤な顔で、苦しそうに哀願した。

「…シェリス夫人…はやく…お願いします…もうがまんできません…はやく…」

「かわいそうに。つらかったでしょう」

彼女は触手を伸ばしてシール姫を抱き寄せた。

触手は年下の少女の体に、次々と絡みついた。何本かの細い触手が、固く守られた貞操帯の隙間から、股間へと潜り込んでいく。

「あっ…あっ…ああぁああっ」

たちまちシール姫の体がビクビクと仰け反ったかと思うと、シェリス夫人の胸にがっくりと崩れ落ちた。

「まあ、もう逝ってしまったのですか?」

やさしく耳元でささやく夫人にしがみつきながら、シール姫はうわごとのようにいった。

「…シェリス様…もっと…もっとしてください…私をめちゃくちゃにして…お願いです…」

夫人の触手が貞操帯の内側で蠢くにつれ、貞操帯の隙間からは次々と愛液が溢れ、少女の肢体はひっきりなしに仰け反り、激しく震え、すすり泣くような喘ぎ声が漏れた。

「こんなに熱くなって…」

シェリス夫人はうっとりといった。彼女の触手は、とろけそうなほどに熱くなっている少女の膣の中に潜り込み、襞の間を這い回った。痛いほど締め付けてくるその力に抗いながら、ずるずると奥の方へと侵入する。子宮へと達した。さらに一本、また一本、彼女は少女の膣の大きさを測るように、中へ入る触手を増やしていく。

絶えず湧き出してくる愛液に触手をすべらせながらも、彼女は触手にのみ可能なやり方で、少女の体を内側から刺激し始めた。

繊細な女性の指のようにやさしく愛撫したかと思うと、次の瞬間には何本もの触手が束になって、猛々しい男根のように少女の体を突き上げる。

「あうっ…んっ…くぅっ…んあっ…あぁああっ…ひっ…」

彼女にしがみついていたシール姫の手の力が急速に失われていった。喘ぎ声が弱々しいものになり、みずみずしく跳ね回っていた体がぐったりとした。彼女の豊満な胸に、シール姫の頭が寄りかかった。激しい快楽のために視線は虚ろになり、美しい口元から垂れた涎が、彼女の胸に糸を引いて垂れる。それにもかかわらず、シール姫のほっそりとした腰は、なおも快感を求めて、ゆっくりと蠢いていた。

やがてその動きも完全に止まり、シール姫は触手へと変身を遂げた。触手が発生し、蠢き始めると同時に、取っ掛かりを失った貞操帯が、床へ落ちて金属的な音を立てる。

だが、二人とも、もうそんなことにはかまってはいなかった。

シェリス夫人は自分の四肢の触手が、たちまちシール姫の完全な触手に絡め取られ圧倒されるのを感じた。陵辱への期待感が高まり、彼女は甘ったるい吐息を付いた。それに応えるように、シール姫の触手体が彼女を押し倒し、上にのしかかってくる。

触手が二つの乳房に巻き付き、搾り上げ始めた。母乳が間欠泉のように吹き上がり、再び自分に降り掛かってくる。

彼女の人間の形を保っている保っている股間にも、触手は伸びてきた。彼女の股間は、人間のものと見分けがつかなかったが、最初に触手が触れた瞬間に、それが外見だけにしか当てはまらないことが明らかとなった。女陰がめくれ上がって、触手の生殖器特有の真紅の絨毯が現れた。それと同時に生殖管の奥から先端に燐光を灯した触毛が伸び、近づいてきた触手に絡みついて奥へと引き込み始めたのだ。

「あんっ…ああっ…うぅ…」

シール姫の触手が股間に潜り込むにつれて、彼女は官能的な叫び声を上げた。

太い触手は彼女の中でくねり始めた。お腹の中を掻き回されるような、激しい快楽と衝撃が全身を震わせ、頭を朦朧とさせる。彼女は気を失いそうになりながらも、いつ果てるともなく続くシール姫の責めに耐え続けた。



快楽の時間が終わると、シェリス夫人はシール姫を連れて、彼女の姉であるシーア姫の部屋へと赴いた。

シーア姫を前にすると彼女はいった。

「シーア様、あなたがシール様のことを愛していらっしゃるのは知ってします。ですが、これはやりすぎだと思いますわ」

彼女はシール姫の貞操帯を突きつけると、冷ややかな表情のまま部屋を出ていった。

後に残されたシール姫は、脅えたような、何かを熱望しているかのような、潤んだ瞳で姉の表情をうかがった。

シーア姫はいつもの無表情のまま、シェリス夫人から受け取った貞操帯を見つめていたが、やがて妹に視線を向けると、超然とした様子でいった。

「あなたを自由にしておいたのは間違いでした」


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