触手姫物語(29)








二人の触手姫(12)



シール姫の部屋の、豪奢な天蓋付きのベッドの中からは、途切れることなく淫靡な音が聞こえていた。天蓋から垂れ下がったカーテンは閉め切られていたから、もちろん中を見ることはできなかった。だが、何が行われているかは明白だった。

女の喘ぎ声があった。大きな声を出さないように我慢してはいるが、それでも漏れ出てしまう。そんな抑えた感じが、ひどくエロティックだった。

それから、何かベトベトしたものが無数に蠢いているような音が、ずっと響いていた。

一人の少女が、そのベッドの前に立ち、かすかに体を震わせていた。少女の青い瞳からは、次々と涙があふれ、きらめく真珠となってこぼれ落ちていった。



「お母様、お話があるのですけど」

シール姫がやってきたとき、王妃はちょうどお茶の時間を楽しんでいたところだった。王妃は立ち上がって娘を出迎え、かたわらに腰を下ろさせた。

「どうしたのですか? あなたの憂いを含んだ表情は素敵だけど、母親としては心配だわ」

「お姉様のことです」

「まあ、シーアがどうかしたの?」

「その…この前、フィルリーナさんと…」

シール姫はそこまで言うと口ごもり、同席していた母親の侍女のフィルリーナをちらりと見て、顔を真っ赤にした。

王妃はその様子を見て微笑み、やさしくうながした。

「その話はフィルリーナから聞いていますよ。シーアにも困ったものだわ。…それでどうしたの?」

「…あ、あのとき…お姉様が、私たちのことを見ていたんです。フィルリーナさんが帰った後、お姉様が来て…お姉様、泣いていました。私に抱きしめて、ずっと泣いていたんです」

シール姫は母親を見上げて訴えた。

「…私、お姉様が心配なんです。もし、私がいなくなったら、お姉様はどうなってしまうのでしょう。このままでは、お姉様が駄目になってしまうような気がして…」

王妃と侍女は真面目な表情で目配せし合った。

王妃は言った。

「わたくしたちも、そのことは心配していました。確かに、このままではよくありません。シーアもそろそろ妹離れしなければ」

シール姫がこくりと小さくうなずくと、王妃は続けた。

「わたくしに考えがあります。そのためには、シーアはもちろんだけど、シール…あなたにも少し寂しい思いをしてもらわなければなりませんよ。あなたにそれができるかしら?」



晩餐が終わると、ファン王妃とその二人の娘たちは、侍女たちを伴って、王妃の私室へと入っていった。母娘がソファにくつろぐと、異様な光景が展開し始めた。侍女たちがテーブルの上に、まるで給仕でもするように、淫靡な物体を並べ始めたのだ。

ありとあらゆる種類の張形があった。普通の男根型、両方についたもの、奇怪な形状をした張形は、人間用ではなく触手に合わせたものだ。それからロープや首輪のような拘束具があった。最後に大きな香炉が置かれ、火が入れられた。たちまち、淫靡な雰囲気をかき立てる芳香が漂い始める。

その間、王妃は運ばれてきた張形の一つを取り上げて、嬉しそうに娘たちに説明していた。

「新しく手に入れたものよ。見ての通り触手の形なの、おかしいでしょう。でも、なかなかいい感じなの。セシレーナ」

王妃は侍女の一人を振り向いていった。

「シーアにこれを入れてあげて。長いから、よく濡らしてあげるのよ」

「はい、王妃様」

侍女は性具を受け取ると、シーア姫の前の床にひざまずいた。

「姫様、失礼いたします」

シーア姫が控えめに膝を開くと、侍女はドレスの裾を持ち上げて、股間に顔をうずめた。母と妹が見守る中、ピチャピチャという淫らな音が続き、やがて侍女は、主人の股間に、ゆっくりとその張形を埋め込んでいった。

「痛くありませんか?」

侍女の問いに、シーア姫はかすかに頬を上気させただけで答えた。

「大丈夫です」

それがすむと、侍女は裾を元通りにきれいに戻して、他の侍女たちに合流した。

侍女たちの仕事が終わると、王妃は自分の侍女を呼んだ。

「フィルリーナ。コップを三つ持ってきなさい。今日はあなたたちも楽しみなさい。控え室を使ってかまいません」

シーア姫とシール姫の侍女たちは赤くなって互いに目配せしたが、フィルリーナはすぐにコップを持ってきた。

王妃は胸元をくつろげ始めていた。精巧なレースのブラジャーがずり下ろされ、白い豊かな乳房があらわになる。二人の侍女が、王妃の両側につき、その乳房の前でコップを支えた。フィルリーナが背後に立ち、主人の胸に手を回す。

フィルリーナの優雅な手つきが、王妃の乳房を揉みしだくと、たちまちその乳首から、白い母乳が噴き出し始めた。王妃は気持ちよさそうに、うっとりと目を閉じる。シール姫はその母親の姿を、熱っぽい瞳で、もじもじしながら見つめた。シーア姫も、一見無関心そうながらも、その視線は母親の乳房に向けられたままだ。ときどき耐えかねたように、瞼を閉じるのは、先程入れられた張形が、股間で蠢いているからだった。

三杯のコップが母乳で一杯になると、侍女たちはお辞儀をして部屋を出ていった。王妃の母乳にはもちろん催淫効果があった。彼女たちは、これからそれを飲み、彼女たちだけの淫らな…そして幸福な…時を過ごすのだ。



母娘だけになると、王妃はあらわな胸を申し訳程度に隠しながら、娘たちにやさしく微笑みかけた。

「三人でするのは久しぶりね。この所忙しかったから。今夜は楽しみましょう。こちらにおいでなさい」

娘たちは、それぞれ母親の両側に寄りかかるように腰を下ろし、本能的な、甘えたような視線で見上げた。王妃は二人の髪を撫でながら軽くキスした。

「さあ、たくさんお飲みなさい。あなたたちに飲んで欲しくて、もうこぼれ出そうなの」

二人は王妃の乳首を口に含み、夢中になって母乳を吸い始めた。

「あぁ…素敵…」

王妃はうっとりと漏らした。普段、フィルリーナやアイリたちに吸ってもらってはいたが、やはり本物の娘たちに吸われるのは特別なのだ。それに、そのすました顔に似合わない、淫らな舌使いときたら!

ぐいぐいと、すごい勢いで吸われる幸福を感じながら、王妃は娘たちの体を、優雅な手つきで、やさしく撫で回した。芸術品のような少女たちの体を掌に感じるのは、もちろん性的な興奮があった。しかもそれは、自分の分身ともいうべき娘たちなのだ。

「シーア、疲れてはいませんか? あなた、今日はもう二回もお父様としたのでしょう?」

王妃は娘の体を愛撫しながら、やさしく言った。父王の触手に嬲り物にされ、浴びるほどの精液を受け止めることは、ただでさえ消耗することなのに、今日、シーア姫はそれを二度も体験していたのだ。一度はハーレムの順番に従って。一度は妹を取り上げるのをやめる代わりに、毎晩慰み物になるという約束に従って。

「わたくしは大丈夫です、お母様」

シーア姫が顔を上げて答えると、王妃はにっこりと笑みを浮かべた。

「そう、それならいいのだけど」

娘たちが母乳を飲み終え、口元をレースのハンカチできれいに拭うと、王妃は言った。

「シーア、今日はあなたがネコですよ。シール、その首輪と手枷を取って。そう、それです。シーアに付けてあげましょう。シーア、これは罰ですよ。あなたが妹にしたことを、今度は自分で体験するのです」

「お母様…私はいいんです。お姉様の望むことだったら、どんなことだって…」

シール姫が訴えると、シーア姫が冷静に言った。

「いいのです、シール。わたくしが悪いのですから。お母様の罰であれば、どのような罰でも受けます」

王妃は姉妹の仲のよさを見せつけられると、あたたかく微笑んだ。

「罰と言っても、痛くはしませんよ。ただ、とても気持ちよくなるだけです。覚悟なさい、シーア。今夜は寝かせませんからね」

シーア姫は首輪を嵌められた上、後ろ手にされ手枷を嵌められた。彼女は母親に命じられるままに、テーブルの上に上り、膝をついてうつ伏せになった。

それは美しくも淫らなオブジェだった。純白のドレスに身を包んだ美姫が、拘束され、お尻を突き出す格好でうつ伏せになっているのだ。乱れた金色の髪さえもが芸術品だった。

「シーア、今のあなたは、とても恥ずかしくて淫らですよ」

王妃がやさしく指摘すると、シーア姫は頬を上気させて、つぶやくように言った。

「はい、お母様。とても恥ずかしいです」

王妃はそっと娘のドレスの裾を持ち上げ、お尻が剥き出しになるように、背中にかけ直した。愛液に濡れてはいるが、清楚な純白のパンティをずり下ろす。

シーア姫の秘部があらわになった。そこには、先程挿入した張形が深々と埋まっており、その周辺はあふれだした愛液で濡れそぼっている。膣が収縮するのに従って、張形はヒクヒクと動いていた。

王妃はその張形を抜き取ると、娘に尋ねた。

「シーア、この張形はどうでしたか?」

「はい、お母様。とてもよかったと思います」

「そうでしょう。あなたとは趣味が合って嬉しいわ。さあ、シール、これはあなたにあげます。欲しいのでしょう?」

シール姫はこくりとうなずいて、その数本の触手を模したと思われる張形を受け取った。ドレスの裾をたくし上げ、股間に挿入する。

「あぁ…お姉様…」

王妃は恍惚とした様子のシール姫を見て微笑んだ。

「シーア、あなたの妹は、よほどあなたが欲しくてたまらないみたいですよ。あなたの愛液がついた張形を入れただけで、もう逝きそうになっているのですから。…今度はこれにしましょう。特別製ですよ」

王妃は別の張形を手に取ると、自分の剥き出しの乳房に擦り付けた。母乳が噴き出し、催淫作用を持った液体が、張形を白く染める。

シーア姫の秘裂は、それを苦もなく飲み込んだ。ぐちょ…ぐちょ…王妃はゆっくりと張形を前後に動かす。

「うっ…んっ…んく…」

必死に耐えているようなシーア姫の口から、声が漏れ始めた。

「まあ、こんなに愛液が」

王妃は娘の内股に流れ落ちる愛液をすくうと、その指を妹姫の方に差し出した。

「さあ、シーアのいやらしい汁ですよ」

シール姫は何も言わずに、その指を口に含み、きれいに姉の愛液をねぶり取った。

王妃は張形を抜き取ると、今度は自分の股間に挿入した。

「あぁ…娘の愛液のついた張形を入れるのも、確かに興奮するわね。…今度はこれです。さあ、シール、あなたの番ですよ」

シール姫は新しい張形を手に取ると、そっと姉の性器に押し込んだ。張形の効果を計るように、ゆっくりと動かす。顔を近づけて、その結果を熱心に見つめる。シール姫はうっとりとつぶやいた。

「お姉様のアソコが…こんなにいやらしく…」

横から王妃が顔をすり寄せるようにして同意した。

「本当に。とてもきれいで、とてもいやらしいわね。でも、シール。あなたのアソコも、こうなっているのですよ」

「ううっ…やっ…だめっ…」

シーア姫が耐えかねたように声を上げる。彼女が感じている快感を表すように、白い太股がピクピクと震えた。

母親と妹は、次々と張形を試していった。太い物、長い物、変わった形の物。それらを次々とシーア姫に挿入し、反応を確かめる。彼女がすぐに逝ってしまわないように、そっと、やさしく、張形を動かす。前後運動、それから回転運動。女陰が捲れ上がり、いやらしく変形する。

涙に似た愛液がとろとろと流れ、シーア姫の内股を濡らした。ドレスを汚さないように、王妃はそれを指ですくい取り、シール姫は唇で舐め取った。愛液まみれになった張形も、もちろん舌できれいにする。

すべての張形を試し終えると、王妃は妹姫にいった。

「シール、シーアのアソコをきれいにしてあげなさい。あせらないで。まだ、シーアを逝かせてはいけませんよ」

「は、はい、お母様」

シーア姫のくぐもった喘ぎ声と、ぴちゃぴちゃという淫靡な音が響く。

その間に、王妃はまだ残っていた張形を手に取った。普通の張形ではなく、両方に男根が付いたものだ。全体にイボ状の突起があり、激しい快感を予感させた。パンティを脱ぎ捨て、片方の男根を挿入する。固定用のベルトを締めると、男根がグッと中に押し込まれた。細い革のベルトがお尻に食い込む感覚が、たまらなくエロティックだった。

「さあ、シール、もうきれいになったでしょう? シーアを立たせてあげなさい」

シーア姫は、妹に助けられて、テーブルから降りた。長い間、アソコを嬲られたおかげで、膝が震えている。

「さあ、シーア、こちらへ来なさい」

母親はソファに座って待ちかまえていた。娘に微笑みかけ、ドレスの裾を足の付け根まで捲り上げる。妖艶な太股があらわになり、先程挿入した張形が姿を現した。王妃の股間から、黒々とした物が雄々しくそそり立っている。

「はい、お母様」

シーア姫は従順に答え、その男根を自分の中に納めるべく近づいた。

「いいえ、シーア。こちら向きではなく、後ろ向きで…そうです。シール、ドレスの裾を持っていてあげて」

シール姫が姉のドレスの裾を持ち上げた。何も履いていない下半身があらわになる。

王妃は続けた。

「…シーア、もっと脚を広げて。お尻を突き出して…そう…ゆっくり腰を下ろしなさい」

王妃の手が娘のお尻に添えられ、慎重に着陸地点に誘導した。シーア姫は母親の膝にまたがるような格好で、腰を沈めていった。

「あっ…うっ…うぅ…ぅ」

シーア姫の秘部に、イボの付いた男根が、深々と突き刺さった。自分自身の体重のおかげで、それはどんどん奥へ、奥へと入り込んでいった。

娘の苦しそうな喘ぎ声とは対照的に、王妃は余裕のある妖艶な声でいった。

「あぁ、シーア。あなたの重みで、こんなに奥まで入ってきたわ。全身の力を抜くのですよ。そうしないと、すぐに逝ってしまいますからね」

「は、はい…お母様」

二人が完全に結合してしまうと、シール姫は一歩下がって、うっとりと姉の姿を見つめた。二人の結合部分は、ドレスに隠れて見えないが、後ろ手を縛られ後ろから貫かれている姉の姿は、いつもその姉によって嬲られているシール姫にとっては、背徳的としか言いようがなかった。

「あ…あの…お母様、お姉様にキスしてもいいでしょうか?」

シール姫は真っ赤になりながら、おずおずとたずねた。

「いいわよ、シール。やさしくしてあげなさい」

シール姫は、朦朧とした様子の姉に顔を近づけ、両手でそっと頬を包んだ。目を閉じて、おそるおそる唇を重ねる。舌を伸ばすと、姉の唇は無抵抗で開いた。シール姫は有頂天になって、姉の唾液をすすった。それから、お返しに自分の唾液を姉の中に注ぎ込む。やがて、シーア姫の舌が伸びてきて、二人の舌が絡み合った。舌と舌がこすれ合う感覚に、背筋がゾクゾクする。そうしている間にも唾液があふれ、喉元まで垂れていった。

「あぁ、お姉様、愛しています」

「わたくしもです…わたくしだけの可愛い妹…」

シール姫は、姉の涎を舌できれいに舐め取ると、再び唇を重ねた。いつの間にか右手がドレスの上から股間を押さえている。しばらくすると、シール姫は、腰から力が抜けたように、床に座り込んでしまった。

「まあ、シール、キスだけで逝ってしまったのですか?」

王妃はからかうように微笑んだ。

「…それでは、次はシーアの番ですよ」

王妃の腰がゆっくりと揺れ始めた。

「あっ…だめっ…」

シーア姫はビクリと背中を仰け反らして喘いだ。頬がピンク色に染まり、必死に耐えているような苦しそうなよがり声が漏れる。

「…ぁ…くっ…うっ…うぅ…」

「ふふ…シーア、我慢しているのですか? わたくしの可愛い子…もっともっと気持ちよくしてあげますからね」

王妃は言い終えると、腰を突き上げ始めた。シーア姫の体が跳ね上がり、悲鳴のような喘ぎ声が上がる。

「ああっ…だ…だめっ…お母様…そんなにされたら…わたくし…」

王妃は娘の腰に手を添え、その華奢な体が飛び跳ねるのを助けた。腰を突き上げるたびに、男根の先端がはみ出るほどに腰が浮き上がり、次の瞬間重力に引かれて再び男根が深々と突き刺さる。

ぐっちゅ…ぐっちゅ…腰が上下するたびに、愛液が泡立つような淫靡な音が響き渡る。

「あぁ…お姉様が…お母様に…あんなに激しく…」

シール姫が床に座り込んだまま、姉が犯される姿を見つめて、うっとりと股間をまさぐり始めた。

「あっ…あうっ…うっ…んくっ…いやっ…ああっ…んっ…あぁぁ」

王妃が次第に激しく腰を動かすに連れて、シーア姫の喘ぎ声も次第に激しくなっていった。表情がうつろになり、常に半開きの唇から、だらしなく涎が流れ始める。

「あうぅ…わたくし…あっ…こ…こわれ…こわれてしま…あぁああ…」

「駄目ですよ、シーア…このくらいで壊れては」

「で…でも…おか…おかあ…さま…あぁああっ…だめ…だめです…だめ…いやぁああっ…そんな…あぁああ…やぁあっ…あっ…あっ…ああぁ…あぁあぁあああっっ…」


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