二人のメイドさん(1)
リルン姫の様子がおかしい事に気づいたのは午後の勉強の時間のときだった。姫が家庭教師の授業を受けている間、メイドのフィズは部屋の端でずっと待っている。フィズの視線は知らず知らずの内に、人形のように愛らしく美しいリルン姫の方へと向けられるのだったが、その姫の顔がいつもより赤いようだった。授業が終わると、フィズは自室へと戻ろうとするリルン姫のお供をしながら心配そうに尋ねた。
「姫様、熱でもあるのですか? お顔が赤いですよ。わたくし、姫様に何かあったら…」
リルン姫はどういうわけか恥ずかしそうに首を振った。
「ううん、ちがうの。今日、お姉さまが帰っていらしたでしょう? それでね、あの…ちょっとこっちへ来て」
少女はフィズの手をとると、巨大な柱の陰へ連れて行った。
リルン姫が何を思ったのかドレスの裾を捲り上げ始めたので、フィズは驚いた。
「姫様、いけません、このようなところで…」
「だいじょうぶよ、ここ、誰もこないもん」
確かに人の気配は他にはなかった。巨大な廊下には、歴代の王妃の肖像画が並んでいる。突き当りには、無数の触手を蠢かせている美しくも偉大な国王の、ひときわ大きな絵が掲げられていた。
「ねえ、見て」
リルン姫にせかされて、フィズはやむなく少女の前にひざまずいた。途端に眼鏡の奥の瞳に驚きの色が浮かんだ。
「姫様、これは…」
少女の純白のパンティは、いびつな形に盛り上がっていた。何かが少女の割れ目から突き出している。彼女が赤い顔をしているのも当然だった。そのあどけない秘所は、ずっと暴虐な張形を突き込まれたままだったのだ。
フィズは恐怖に身を振るわせた。たとえこの少女が淫靡の化身である触手であったとしても、それは性行為を行うときだけの話だ。自分が仕えている、この愛くるしく清楚可憐な姫君が、昼間からこのような性具に辱められ犯されてもよいということにはならない。
「た、ただいまお取りいたします」
フィズが震える声で言うと同時に、「だめ!」というリルン姫の声が飛んだ。
「取っちゃだめ」
リルン姫は繰り返した。フィズが「え?」という表情で顔を上げると、少女は恥ずかしそうに言った。
「お姉さまにつけていただいたの。だから、取っちゃだめなの。それでね、私…その…もう我慢できなくなっちゃったの。フィズ、お口でしてくれる?」
「でも、姫様、このようなところで…もし、誰かに見られたら…」
「フィズ、してくれないの?」
リルン姫の瞳には涙が浮かんでいた。
「わ、分かりました、姫様」
フィズは気弱そうな表情でいい、少女の足元ににじり寄った。愛液で半ば透けたパンティをそっと下ろす。少女の芳香が、たちまちあたりに広がった。
「フィズ、抜いちゃだめよ。お姉さまに入れていただいた、大切なものなんだから。えと、えと、それからね、床を濡らすと女官長が怒るから、私のえっちな汁、全部飲んでね」
「はい、姫様」
フィズは観念した様子でそっと少女の秘所をねぶった。深く少女の中に埋もれた張形の周囲に舌を這わせ、溢れ出てくる愛液をすする。それから少女の最も感じやすい肉芽を、よく蠢く舌が刺激し始めた。
「んっ…んんっ…くぅ…う…ぅ…」
リルン姫は柱に背中を預け、必死で声を出すまいと耐えていた。熱いものが股間から全身へと広がっていく。膝から力が抜け、脚ががくがくと震え始める。だが、彼女のメイドは命令に忠実に、容赦なく彼女の秘所を責め立て続けた。
「あうっ…くっ…っ…」
激しい膣の収縮のため抜け落ちようとしていた張形を、ぎゅっと中へ押し込められると、リルン姫は背中を仰け反らせた。スカートを持ち上げている手が、ぶるぶると震える。
「んっ…だめ…声が出ちゃうよぉ…んくっ…うっ…あんっ…やぁ…ぁ…だめぇ…あっ…あぁああっ…んっ…くぅ…う…うぅ…ぅ…」
スカートの裾がはらりとフィズの頭にかかり、力の抜けた少女の体が、柱に沿ってずるずると崩れ落ちそうになった。
「姫様!」
フィズはあやういところで少女の体を抱き留めた。
「姫様、大丈夫ですか?」
「うん、フィズリリーナ、ありがとう」
フィズは少女の秘所をハンカチでぬぐってやり、パンティも元通りに穿かせた。少し乱れたドレスを整えると、少女はもう非の打ち所のない清楚な姫君の姿に戻っていた。顔はまだ火照っているが、あのようなものを入れている限り、火照りが冷めることはないかもしれなかった。
フィズの顔もまた赤くなっていたが、それよりも彼女は心配だった。なぜ姉であるファーナ姫が、リルン姫にこのような仕打ちをしなければならないのだろう。彼女はまだ王宮に来たばかりで、第一王女の顔を見たことすらなかった。ファーナ姫は、ここのところ何かの用事で地方に行っていたのだ。
そのとき、コツコツという靴音が響き、リルン姫とメイドは少しあわてた様子でそちらを振り返った。一人の少女が立ち止まり、こちらを見ていた。フィズと同じくらいの年頃。フィズはその美しさにぼうっとなりかけた。危うくこのような場合のメイドの義務を思い出してお辞儀をする。
「お姉さま!」
リルン姫がうれしそうにいうと、その少女…第一王女ファーナ姫は、何を考えているかわからない眠そうな表情でいった。
「リルン、話があります。私の部屋へ来てください」