二人のメイドさん(3)
夜遅く、フィズはリルン姫を捜していた。もう寝かしつけなければならない時間なのに、部屋にいないのだ。よほど慌てていたのか、フィズは声をかけられるまで人がいることに気づかなかった。「リルンを探しているのですか?」
フィズがびっくりして振り返ると、階段の踊り場に一目見たら忘れられないような美しい少女がたたずんでいた。フィズと同じ年頃だが、全身から立ち上る雰囲気は、大人っぽい落ち着きと、冷徹な知性を感じさせる。リルン姫と同じ、美しい金髪と青い瞳を持つ少女は、第一王女ファーナ姫以外の何者でもなかった。
「あ…」
フィズは思わず見とれてしまっていた。ファーナ姫に同じ言葉を繰り返され、ようやく我に返る。彼女は赤くなりながら「はい、そうです」とうなずいた。
「ついてきてください。リルンは私の部屋にいます」
ファーナ姫は返答も待たずに階段を登り始めた。
到着してみると、そこはリルン姫の部屋の隣である、ファーナ姫の部屋だった。だが、ドアを開けた瞬間、フィズは全身が熱くなるのを感じた。
「あ…んくっ…だめぇ…」
それは、聞き間違いようのない、リルン姫の恍惚とした喘ぎ声だった。
「どうしました? 入ってください」
ファーナ姫が何事もなかったように、すました顔でうながした。
中にはいると、確かにリルン姫がベッドの上に横たわっていた。全裸で。それだけではない。幼い少女の両手は背中で枷をはめられており、何らかの方法で股間を刺激されているのか、太股をもじもじと擦り合わせながら、ベッドの上で腰をよじらせている。
リルン姫はフィズの姿を認めると、うれしそうに言った。
「フィズ、来てくれたのね」
「ひ、姫様、そのお姿は…」
「あのね、お姉さまが…あっ…フィズに、私のえっちな姿を…んっ…見せて…あげなさいって」
フィズは怯えた様子で、ファーナ姫を振り返った。
「ファーナ様、なぜ、こんなことを…」
ファーナ姫は不思議そうにちょっと小首を傾げた。
「あなたは知らないのですか? この子が私の肉奴隷だと言うことは誰でも知っていることです」
「そんな…」
ファーナ姫はベッドに腰を下ろすと、妹を抱き寄せ、手の使えない彼女に代わって、額にかかった金髪を掻き上げてやった。
「私たちは愛し合っています。妹が姉のものになるのは当然ではありませんか? 私が姉ではなく妹だったとしても、やはり姉にすべてを捧げたでしょう。…さあ、リルン、フィズリリーナに見せてあげなさい」
「はい、お姉さま」
リルン姫は従順に答えると、それまでぎゅっと閉じられていた股間を、大きく開いて見せた。ファーナ姫が手伝い、よく見えるように太股を左右に広げる。
フィズはようやくなぜリルン姫が喘いでいるのか分かった。少女のあどけない秘所に、黒々とした張形が埋まっている。そして、その張形は、どういう仕掛けか、うねうねと蠢いているのだ。張形の周囲に沿って溢れだした愛液が、とろりと糸を引いてシーツを濡らし始めている。
リルン姫は興奮した様子で訴えた。
「ねえ、フィズ、見て。私のえっちなところ。お姉さまにいただいた張形で、こんなになっちゃったの…んっ…んくっ…だめぇ…なんだかすっごく感じて来ちゃった…あっ…やぁ…ヒクヒクしてる…ねえ、フィズ、見ててね…お姉さまも…見て…私、もうすぐいっちゃうから…ハァ…ハァ…あっ…やっ…いくっ…んんっ…っ……!」
少女の体がびくびくと痙攣し、それからゆっくりと弛緩していった。ぐったりした妹の様子を見て、ファーナ姫がいった。
「残念です。リルンは眠ってしまったようです。無理もありません。あなたが来るというので、興奮して何度も逝っていましたから」
ファーナ姫は妹の股間から、まだ蠢いている張形を丁寧に抜き取ると、それをかたわらに置いて立ち上がった。
「さあ、次はあなたの番です」
「わ…わたくしの…」
フィズは恐怖に目を見開き、ようやくそれだけ言った。
「そうです。リルンが待っていたのはあなたです。今夜は私とリルン、二人であなたを犯して楽しむ予定だったのです。リルンは眠ってしまいましたが、どちらにしろ、あなたには私の奴隷になってもらわなければなりません」
フィズはまるで蛇に睨まれた蛙のように、足が竦んで動けなかった。青く澄んだファーナ姫の瞳が、じっと見つめている。目をそらすことができない。
「フィズリリーナ、私の奴隷になると言ってください」
フィズは空気を求めて喘いだ。蚊の泣くような声で言う。
「…そんな…困ります」
ファーナ姫は不思議そうに小首を傾げた。
「なぜです? 私には魅力がありませんか?」
フィズは涙をためながらも、嫌々をするように首を振った。この姫君が絶世の美貌を持っていたとしても、それが自分が奴隷にならなければならない事とは何の関係もないではないか。だが、ファーナ姫は、フィズが彼女の魅力を認めたことで、他にはもう何の問題もないとでも言うようにいった。
「では、私の奴隷になってください。嫌がるメイドを無理矢理犯すのもいいものですが、あなたはリルンのメイドです。あなたが承諾してくれなければ、思う存分あなたを犯せません。リルンに嫌われるのは困ります」
ファーナ姫の手が、そっとフィズの胸元に伸びてきた。ボタンを外し、慣れた手つきで胸元をくつろげていく。ブラジャーがずり上げられ、メイド服との隙間からぽろりと二つの乳房がこぼれ出た。
その白い柔らかなふくらみに、ファーナ姫のほっそりした優雅な指先がからみついた。
「…あなたがもし、私を嫌っているのなら、もう逃げ出しているはずです」
ファーナ姫はフィズの顔色をじっと観察しながら、ゆっくりと丁寧に、その乳房を揉みしだいた。その動きに合わせて、フィズの唇から感じているような吐息が漏れる。
「あっ…んっ…」
「私の奴隷になると言ってください。初めてあなたを見たとき、すぐに分かったのです。あなたは私を愛しています。違いますか?」
「それは…」
答えかけたフィズは、突然跳ね上がるように体をびくりとさせた。
「…ああっ…あぁ…ぁ…ハァ…ハァ…んっ…」
ファーナ姫の指先が、フィズの固く立った乳首を転がしている。
「私に触れられて、あなたはこんなにも感じています。私を愛していると言ってください」
「あっ…あぁああ…うぅ…んくっ」
フィズは今やいわれのない一方的な愛撫と快楽のために、涙を溢れさせていた。彼女は哀願するように言った。
「…あぁ…んっ…あ…愛しています…愛しています…」
ファーナ姫の無表情な美貌が、かすかに柔らかさを帯びた。
「私もです、フィズリリーナ。もっと私の愛情を感じてください」
そういうと、ファーナ姫は容赦なくフィズの乳房を揉みしだき始めた。柔らかな白いふくらみが、赤く染まり、絶えずいやらしく形を変え続ける。
「あっ…はあっ…んっ…くぅ…やっ…やめっ…あぁああっ…」
「その調子です、フィズリリーナ。もっと感じるのです」
「…ハァ…ハァ…ああっ…ファーナ様…お許しを…お許しください…あっ…だめっ…いやぁ…」
フィズの顔は、もう涙でぐちょぐちょになっていた。だが、明らかに嫌がっている様子にも関わらず、彼女は決して逃げようとはしなかった。まるで快楽という名の鎖に縛り付けられているとでも言うように、その場に立ち竦んで、されるがままになっているのだ。
「許しません」
ファーナ姫は無慈悲に言った。
「私はあなたを愛しているのです。あなたの泣き顔をもっと見たいのです」
「…そんな…やっ…だめ…あっ…わたくし…もう…あっ…あぁああ…くっ…はあっ…ぁ…」
フィズは突然全身をぶるぶる震わせると、糸の切れた人形のように、床にくずおれた。両手を床に突き、ハァハァと苦しそうに息をする。
ファーナ姫はドレスの裾を持ち上げて優雅に床に膝をつくと、フィズの顎に手を当てて、無理矢理顔を仰向かせた。虚ろな瞳からは涙が流れ続け、半開きの口元からは、だらしなく涎が零れていた。ファーナ姫は冷ややかに宣言した
「フィズリリーナ、あなたは今日から私の奴隷です。いいですね?」
フィズはまるで何かに操られているように、朦朧とした様子で言った。
「わたくしは…ファーナ様の奴隷です…」