お嬢様と奴隷少女
「ああっ…うっ…ぅ…」アルマは絶望的な喘ぎ声を上げた。
逃れようとしても逃れられない快楽。少女は今、圧倒的な力によって蹂躙されつつあった。
その肌には、半透明のぶよぶよした触手が絡みつき、いやらしく蠢いている。ぬるぬるとした粘液が絶えず分泌され、少女の肌を汚していく。
巻きついた触手は乳房を揉みしだき、固くなったクリトリスは蠢く触手に擦り上げられる。そして秘所には何本もの触手が群がり、少女の体内を競って蹂躙しつつあった。
じゅぶ、じゅぶ
触手が膣壁をえぐるたび、淫靡な音が響き、愛液と粘液が入り混じった液体が、どろりと股間に溢れ出る。
「やぁ…ああ…う…ぁ…」
光のない瞳で喘ぎ続ける。
下腹部で蠢き続ける異物感。全身を覆うぬるぬるとした感触。気持ち悪さと、それを突き抜けたところにある恐ろしい快楽。
一時間前、まだ汚れを知らない処女だった少女は、今や快楽だけに支配される肉人形に成り果てていた。
アルマが初めて主人に声をかけられたのは、鼻歌を歌いながら床を掃いていたときだった。「あなた、新しく来た奴隷ね?」
アルマは単純に感動した。憧れのエルランシアお嬢様に声をかけてもらえるとは。おかげでアルマは力の入りすぎた返事をしてしまった。
「は、はい、お嬢様。アルマレーナです、アルマって呼んでください」
相手はちょっと微妙な顔をしたが、すぐに気を取り直して言った。
「じゃあ、アルマ。今晩、就寝時間になったら私の部屋へ来なさい。いいわね」
「はい、お嬢様」
エルランシアの後姿を見つめながら、アルマは呆然とつぶやいた。
「うわ、私、お嬢様としゃべった」
それからアルマは、楽しそうに鼻歌を歌いながら掃除を続けた。
就寝時間に主人の部屋に呼ばれるということは、夜伽をするということである。「あなたは性奴隷です。何事もお嬢様に絶対服従ですよ?」
ここに連れてこられたとき、先輩メイドにそういい聞かされている。
時間になると、アルマは恐れよりも、むしろ好奇心に胸を高鳴らせながら、主人の部屋のドアを叩いた。
セックスをするのは初めてだった。それも触手が相手ならなおさらだ。
主人が触手であることは疑いなかった。なぜなら、貴族とは血の濃い人たちのことだからだ。
部屋に入ると、エルランシアは夜着に着替えて待っていた。夜着は薄く、なまめかしい肌が透けている。同じ年齢だというのに、なぜこうも大人っぽい魅力をたたえているのか。
命じられるままに全裸になってベッドに横たわる。エルランシアも夜着を脱ぎ捨ててベッドに入ってきた。
心臓の鼓動がうるさい。お嬢様は舐めるようにこちらの体を見つめてくるし、アルマも主人の完璧な肢体から目をそらすことができない。
主人の手がさりげなく胸をまさぐり始める。
「アルマレーナ、触手を見たことはある?」
アルマは愛撫に耐えながら答えた。
「あ、はい。お母さんが触手でした。あ、あと近所の女の子も」
いいながら、アルマは小さいころその女の子とお医者さんごっこをしたことを思い出した。股間から生えている五本の触手。その細い触手が自分の股間をまさぐってくる。こそばゆさと、ぬるぬるとした感触。あの時、アルマは初めて逝ったのだ。あれ以来アルマは、自分の指を触手だと思ってオナニーに耽るようになった。
「じゃあ、だいじょうぶね。私の触手を見ても、逃げちゃだめよ」
「どうしてですか?」
と聞き返そうとして、アルマは思わず喘ぎ声を上げた。
「あっ…んっ…」
エルランシアの指が股間をまさぐっている。
「あなたのここ、すごいことになってるわよ。もうびしょびしょだわ。うぶな顔をして、ここは淫乱なのね」
急に羞恥に駆られて、アルマは真っ赤な顔でいった。
「やぁ…いわないで…」
「もっと恥ずかしがりなさい。私、感じやすい子は好きよ」
エルランシアがのしかかってきた。足が絡み合う。相手の太ももで股間が擦られる。同様にこちらの太ももには相手の股間が擦り付けられている。熱く、濡れたものが上下する。二つの乳房を、相手の乳房が押し潰していた。エルランシアが体を蠢かすたびに、四つの乳房が淫靡に潰れ、変形する。手で揉んだだけでは得ることができない快感。女の子の体がこんなに気持ちいいなんて。
「あっ…ああ…お嬢様ぁ…」
アルマはどうしていいか分からず、相手の名を呼んだ。
「可愛いわよ、アルマ」
エルランシアの動きがさらに激しくなる。絡み合う少女と少女の体。密着し、蠢き続けている股間からは、くちゅくちゅという濡れた音が絶えず聞こえてくる。
「やっ…あっ…あっ、あっ、ああっ、だめっ、あああああっ」
アルマは首を振りながら絶頂に達した。
「あっ…はあっ…いいわ、アルマ…素敵よ…あっ…んっ…んんっ…んあああっ…」
やや遅れてエルランシアもぐったりとアルマの上に倒れた。
はあ、はあアルマは目を開けた。焦点が定まらない。体が軽くなる。覆いかぶさっていたエルランシアが起き上がったのだ。
「おしまい…ですか?」
ぼんやりとつぶやく。
エルランシアがくすくすと笑った。馬鹿にしたような笑い声。
「馬鹿ね。まだ始まったばかりよ」
アルマは突然、足にぬるりとした感触を覚えて、びくりと足を引いた。そちらに視線を向け、思わず小さな悲鳴を上げる。
「ひっ…」
慌てて体を起こし、少しでもそれから離れようと後ずさりした。
目の前に信じられないものがあった。それはつい先ほどまで美しい少女だったものだった。今でも少女はその美しい顔に、高貴な身分にふさわしい見下した笑みを浮かべている。だが、その下半身は変化していた。魅惑的な腰のふくらみの下に、次第に透き通っていくぶよぶよしたものが続いていた。
触手だった。エルランシアの美しく魅力的な二本の足が、無数の触手に変化していたのだ。
触手はざわざわと蠢き、粘液を分泌して豪奢なベッドを濡らしていく。
「どうしたの? 触手は初めてじゃないんでしょう?」
「だって…そんな、すごい…」
アルマは震えながらいった。小さな触手に触れられたときの気持ちよさが脳裏をかすめる。あんなにたくさんの触手に犯されたら、きっと死んでしまうに違いない。
エルランシアの口元に楽しそうな笑みが浮かぶ。
「逃げちゃだめよ。あなたは私のオモチャなんだから」
足首に一本の触手が巻きつく。とっさに足を引っ込めようとするが触手はびくともしない。逆にアルマの体はエルランシアのほうに向かってずるずると引きずられ始めた。
「あっ…いや…こわい…」
瞳に熱いものが溢れてくる。
「きゃっ」
不意に足が引っ張り上げられ、アルマはバランスを崩してベッドに横倒しになった。
次の瞬間、無数の触手が襲い掛かってきた。
「あっ…いやっ…いやぁ…」
全身をぬるぬるとしたモノが這い回る。逃れようともがいても、触手は手に、足に、絡み付いて、次第にアルマの自由を奪っていく。触手の蠕動にしたがって乳房がぷるぷると震える。固くなった乳首を別の触手が擦り始める。
太ももに巻きついた触手が、強引に両足を左右に引っ張り、エルランシアの前に股間を曝け出した。その意味を悟って、アルマは哀願した。
「いやぁ…ゆるして…ゆるしてください」
エルランシアはにやりと笑った。
「ふふ、いいわよ、その泣き顔。もっと鳴きなさい」
鎌首をもたげた触手が、ずぶりと秘所に突き刺さった。
「いやぁああああっ!」
きゅっと膣が締まり、愛液が溢れ出す。その中を、触手は肉感的に震えながら潜り込んでくる。
じゅぶり…じゅぶり…
強引に押し開けられていく少女の体。
「いやっ…いやぁ…」
アルマは涙を溢れさせながら、いやいやをした。
「あら、あなた処女膜があるのね」
エルランシアがいった次の瞬間、触手が勢いよく体の奥深くへ突き入れられた。
「っ!…ぁあああああ!」
アルマの背中が痛みに跳ね上がった。
「ふふ、いいわ、いいわよ、その顔」
高揚したエルランシアの笑い声ももう届かない。
じゅぶっ、じゅぶっ、じゅぶっ
勢いよく触手が体の中を行き来している。吐き気を催す異物感。視線は虚ろにさまよい、半開きにされた口元からは涎が零れ落ちる。
「あっ…あうっ…うぅ…はあっ…あぐ…」
全身をぬるぬるしたものにまさぐられる快感と、処女を失った痛みで何も考えられない。背筋が痺れ、手足の感覚がなくなっていく。
どれくらいそうやって犯され続けただろう。アルマの喘ぎに次第に甘ったるいものが混ざり始めた。
「あっ…はあっ…んっ…んあっ…ああっ…あくぅ…」
触手の粘液が出す甘ったるい匂いが辺りを包んでいる。
…気持ちいい。
喪失の痛みはまだかすかに残っているが、体の中と外に加えられる快感がそれを打ち消していく。快楽の海に漂い、そしてゆっくりと体を溶かされていくような、恐怖と隣り合わせの甘美な感覚。堕ちていく。どこまでも堕ちていく。
ゆっくりと瞳を開ける。
恍惚とした表情のエルランシアがしゃべっている。
「…素敵よ、アルマ。あなたの体、とてもいいわ。こんなに感じるなんて。もっとたくさん入れてあげる」
「あっ、あっ、あひっ、ああああああっっ」
新たな触手が挿入された衝撃で、のた打ち回る。
「あっ…あうっ…うっ…」
視界がかすむ。涙が止まらない。お腹の中で何本もの触手が暴れまわっている。自分という存在そのものが、陵辱され、蹂躙され、次第に破壊されていく。
膣が締まるたびに、愛液と粘液が入り混じった液体が股間に溢れ出し、電撃のような快感が全身に走る。
「あああっ!…っ…くっ…うぅ…ぅ…」
視界の端で赤いものが花開いた。触手の生殖茎の先端を飾る赤い花びら。
エルランシアの声が切羽詰ったものになっていく。
「あっ…はあっ…あっ…んっ…くっ…だめ…あっ…ああああ!」
次の瞬間、花弁の中央にある膣口から、甘ったるい愛液が噴出し、アルマの全身に注ぎかけられた。
「あっ…あぁあああっ!」
アルマの体は、まるで熱湯でもかけられたかのように跳ね上がり、反り返った。触手の愛液は、その粘液とともに強力な催淫効果を持っているのだ。全身が熱い。愛液に濡れた髪が頬に触れるだけで、強烈な快感をもたらす。
「ああっ…うっ…ぅ…」
エルランシアの愛液は、かすかに残っていたアルマの理性を完全に破壊した。
快楽のこと以外何も考えられない。
依然として膣内を責め続けている触手に対して、淫らに腰を振り始めていることにさえ気づかない。
逃げ場のない、絶望的な快楽に取り込まれ、侵蝕され、消化されていく。
一時間前、まだ汚れを知らない処女だった少女は、今や快楽だけに支配される肉人形に成り果てていた。
「アルマ、いい子ね。分かっているわ。今夜は一晩中犯し続けてあげる」
遠くでそんな声が聞こえたが、アルマはもうその言葉を理解することはできなかった。
翌朝、アルマは鼻歌を歌いながら、廊下に飾ってある壷を磨いていた。途中手を休め、大きなあくびをするが、すぐにまた歌いだす。「アルマレーナ」
背後から声をかけられ、アルマは振り向いた。眠そうな顔のエルランシアが立っている。
エルランシアはアルマの顔を見ると、意地悪そうな笑みを浮かべた。
「昨日は楽しかったわね」
それを聞いてアルマは真っ赤になった。明け方近くまで犯され続けていたことを思い出して、思わず感じてしまう。
だが次の瞬間、アルマはいつもと変わらない屈託のなさで答えていた。
「あ、はい、お嬢様。その…ちょっと恥ずかしかったですけど…でも気持ちよかったです」
エルランシアの表情が変わった。彼女が求めていたのは、こんな答えではなかった。陵辱され、征服され、屈服した少女の、怯えて震える姿がそこにあるべきだったのだ。
彼女は得体の知れない視線でアルマを見下ろしていたが、やがて、何を思ったのか、アルマの黒髪に触れた。
「お嬢様?」
濡れたような艶やかな髪。昨夜、散々浴びせかけた愛液の甘い匂いがかすかにする。
「アルマ、髪、もっと伸ばしなさい。私、長いほうが好きだわ」
それだけいうと、エルランシアは何事もなかったかのように歩き出した。
アルマは呆然とその背中を眺めていたが、やがて元気よくいった。
「はい、お嬢様!」