奴隷少女は触手がお好き(16)








使い捨て奴隷少女(1)購入



アルマはそのメイドの前でほとんど完全な裸体をさらしていた。身に着けているものといえば、両手両足首の拘束具。そして番号のつけられた首輪だけ。カーテンがかかっているのが救いといえば救いだった。まだ明るいし、窓の外を誰が通るか分かったものではない。

貴族の屋敷らしい豪華な部屋の中にいるのは自分と奴隷商人、そしてそのメイドだけだった。メイドはメガネの奥から冷たそうな視線でアルマの体をじろじろと見回した。前からだけではなく、横から、そして後ろからも。買うに値するか品定めしているのだ。

それだけでも恥ずかしくてどうにかなりそうなのに、あろうことかメイドはアルマの前でしゃがみこむと、割れ目に指を添えて左右に広げ、中を覗き込んだり、お尻を掴んで左右に押し広げたりして、体の隅々までもチェックした。

アルマはもう倒れそうだった。恥ずかしさで足ががくがくする。とろりと溢れ出た愛液が、内腿を伝っていくのが分かった。

やがてメイドは事務的な口調で奴隷商人に言った。

「中を調べさせて頂いてよろしいですか」

奴隷商人がうなずくと、メイドは隣の小部屋へとアルマだけを連れて入っていった。 メイドの控え室だろう。小さな机と、棚には茶器が置かれている。

「机に両手を両手をついてください」

アルマは言われた通りにし、陵辱に身構えた。

恥ずかしさと恐怖で体が震えた。いつ他のメイドがやってくるかもわからない。それとも来ないだろうか。だが、声を上げれば廊下まで聞こえるだろうし、こぼした愛液を誰かが掃除するだろう。

ぬるりとしたものが左右の太腿に巻きつき、アルマは驚きの声を上げた。

「ええっ!?」

慌てて首を曲げ、背中越しにメイドを見る。メイドは両手でスカートを持ち上げていた。パンティは膝の辺りまでずり下げられている。そして股間からは数本の触手が延びて、そのうち二本がアルマの太腿に巻きついていたのだ。

「あ、あああ、あの…」

アルマの動揺に、メイドは冷静に答えた。

「わたくしの名前はディアトリリスです。ディアとお呼び下さい」

「えと、そうじゃなくて、何で触手が出てるんですか」

ディアトリリスは微かに侮蔑の表情を浮かべたようだった。

「旦那様のお好みの奴隷を購入するのに、わたくしが触手を持っていなければ話にならないとは思いませんか」

「そ、それはそうですけど…」

「では、中を調べさせていただいてもよろしいですね」

「…はい」

アルマはうなずくと、真っ赤になって前方に向き直った。

「うっ…」

にちゃ…といやらしい音を立てて、触手の先端が背後からアルマの秘所に触れた。先っぽを回転させて、慎重に割れ目を押し広げている。

「あ…んっ…く…ぅ」

膣が異物の侵入を拒もうと収縮するが、触手の前には儚い抵抗でしかない。ゴリゴリと音を立てるようにして侵入してくる。肉襞の一枚一枚を探るように、先端を蠢かせ、ゆっくり、ゆっくりと。

「う…うぅ…」

アルマはそのじれったさに叫び声を上げたくなった。乳首が硬くなり、ジンジンと痺れるような快感を生み始めている。

「くっ…ぅ…ぁああ…んんっ」

ぎゅっと目を閉じ、必死に堪える。全身がブルブルと震えている。テーブルについた手を白くなるほど握り締め、背筋を仰け反らせるが、震えは止まらない。

ようやく触手の先端が子宮にまで達し、ディアトリリスが冷静にいった。

「よいものをお持ちですね」

アルマはその事務的な口調に絶望的な気分になった。犯されて自分だけ感じているのが恥ずかしかった。

アルマは目に涙を溜めて背後を振り返った。相手がどんな顔で自分を犯しているのか見たかったのだ。

相手の顔はその口調ほど冷静ではなかった。メガネのおかげで表情はよく分からないが、頬は上気して赤くなっている。アルマは心のどこかでホッとするのを感じた。

「どうかしましたか」

ディアトリリスの問いに、アルマはハッとなって顔を背けた。今の自分はきっと物凄く物ほしそうな顔をしているに違いない。それを見られたのだ。恥ずかしさに顔が熱くなり、心臓の鼓動が速くなる。

「あの…」

ディアトリリスの口調が微妙に変化していた。どこか恥ずかしそうに口ごもっている。

再び振り向くと、メイドはなぜかメガネの位置を直しながらいった。

「…よかったら最後までいたしますが」

ディアトリリスのあくまで事務的な言葉がアルマにはありがたかった。アルマはテーブルにうつむきながら何とか答えた。

「お、お願いします」

お腹の中でずるずると触手が動き始めた。膣が収縮し、肉襞をえぐられる快感を倍増させる。途中まで引き抜かれた触手と一緒に、愛液がぽたぽたと垂れていく。

「う…ぁ…あぁああ」

再び触手が押し込まれる。中でゆっくりとうねり、膣と一緒に内臓を掻き回す。

「あくっ…うっ…うぅ…」

他の触手が腹部から乳房へとかけて絡み付いてきた。胸のふくらみに粘液を塗りたくりながら、その柔らかな肌を変形させていく。別の触手の先端が、硬くなったクリトリスを粘液と共に擦り始めると、アルマはたまらずに声を上げた。

「あっ…やぁああっ…あっ…あっ…あぁっ…あぁああ」

静かな室内に、アルマの声が思いのほか大きく響き渡る。だが、アルマの口は、ディアトリリスが伸ばした手のひらですぐに塞がれた。

「大きな声は外に聞こえます」

アルマは恨みがましい涙目でメイドを振り返った。このような快感を与えられながら、どうやって声を立てずにいればいいのか。だがメイドはアルマが予想もしていなかった顔をしていた。そこに浮かんでいるのは陵辱者の欲望に満ちた視線ではなく、何か困惑したような表情だった。アルマはおぼろげに理解した。これはあってはならない事態なのだ。当然だ。主人を差し置いて、ただのメイドが奴隷を犯すなど。ディアトリリスの表情は、共犯者の顔だった。

アルマは観念して瞳を閉じた。

「うっ…うぅ…んっ…んんっ…っ…んんんん」

口を塞がれたまま、苦しそうに呻く。

だが、禁じられた行為を行っているという背徳感が、アルマの興奮を急速に高めていった。触手の動きにあわせて、腰がいやらしく蠢き始める。溢れた唾液がディアトリリスの手のひらに付着し、それがアルマの顔に否応なしに塗りたくられていった。

「んっ…くっ…うっ…うぅ…んっ、んっ…っ!…っっ!!」

絶頂は高く、そして長かった。新しい環境に対する緊張と、初めての相手に犯されているという事実が、アルマの興奮を何倍にも高めていた。アルマの意識は真っ白な高みへと舞い上がり、そのまま暗闇の中に飲まれていった。意識を失ったアルマの裸体は、壊れた玩具のように、ずるずると床に崩れ落ちた。



目覚めると、アルマは自分が場違いな場所に横たわっているのを発見した。やわらかなベッド、それも天蓋付きなのだ。起き上がってあたりを見回すと、かつての主人であったエルランシアの部屋にも匹敵する立派な部屋だということが分かった。

驚くことはそれだけではなかった。アルマはどういうわけか貴族の令嬢が着るような派手なドレスを着せられていた。何かの間違いだろうか。

アルマの視線は、この部屋にいるアルマ以外の唯一の相手に向けられた。

「あの、ディア様…」

「お目覚めになりましたか」

メイドは読んでいた本を閉じると、立ち上がってアルマに近づいた。

アルマは困惑した様子でたずねた。

「どうして私、こんな服を着てるんですか」

「あなたは今日からこの屋敷の旦那様である、エレレーネ様の愛人になったからです。この部屋はあなたの部屋です。自由に使ってください。それから、わたくしたちメイドを呼ぶときは呼び捨てでかまいません。もうしばらくしたら夕食をお持ちします」

ディアトリリスは一礼し、ドアの前で振り返った。彼女は思い出したようにいった。

「…先ほどのことは、どうかお忘れになってください。私はただのメイドですから」

そしてもう一度深々と頭を下げると、メイドは部屋を出て行った。後には呆然としたアルマだけが取り残された。


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