奴隷少女は触手がお好き(18)








使い捨て奴隷少女(3)愛人



目覚めると、アルマにつけられたメイドのメアリアーナが、体を拭ってくれているところだった。先夜、エレレーネに犯される前に、アルマの股間をねぶっていたのも、この子だ。

アルマは恥ずかしさを感じてもいいはずだった。だが、今のアルマの心は、恐ろしい陵辱のために、ほとんど完全に麻痺してしまっていた。相手は顔を赤らめながら、かいがいしく世話をしてくれているのに、アルマの心は動かない。いわれるがままに姿勢を変えたりするだけだ。

やがて、アルマはドレスを着せられ、人間らしい身なりになって、椅子に座らされた。だが、人間らしくなったのは格好だけだった。アルマはまるで人形にでもなったかのように、焦点の合わない虚ろな瞳で宙を見つめたまま、じっと座っていた。

メアリアーナはシーツを換えたりしていたようだったが、やがてそれも終わったのか、アルマの足元にひざまずき、膝の上に乗っていたアルマの手を取っていった。

「アルマレーナ様、ご気分がお悪いのでしたらお医者様をお呼びいたしますけど」

アルマの視線がようやく焦点を結んだ。心配そうな顔の少女が、アルマの顔を覗き込むようにして見上げている。アルマがじっと見つめていると、メアリアーナは泣きそうな顔になりながらいった。

「あの、私、アルマレーナ様に何かあったら…」

アルマは突然、自分の心臓が鼓動を打つのを感じた。握られた手に体温を感じ、見上げている年下の少女の顔が、ひどく愛らしいものに見えた。

アルマは口元に微かな笑みさえ浮かべて答えた。

「大丈夫。ありがとう、リアーナ」

自分でも驚くほどすらすらと言葉が出てきた。

メアリアーナはなおもアルマの顔色をうかがうようにしていたが、やがて大丈夫だと見たのか、

「それでは、すぐに朝食をお持ちしますね」

とお辞儀をして部屋を出て行った。

食事など取れそうもないと思っていたが、実際にメアリアーナがテーブルに食器を並べ始めると、ひどく空腹だということが分かった。アルマは飢えた人間にだけ可能な勢いで、すべてを平らげた。食べているうちに力がわいてきて、食べ終わるころにはすっかり元気を取り戻していた。



メアリアーナが後片付けのためにワゴンを押して部屋を出て行くと、入れ代わりにディアトリリスが入ってきた。彼女はメガネの奥から射すような冷たい視線でいった。

「アルマレーナ様、昨晩、旦那様から逃げようとしたというのは本当ですか」

アルマはハッとし、ばつが悪そうにうなずいた。

「…はい」

「なぜそんなことを。あなたは奴隷。旦那様には決して逆らわないようにとご忠告もしたはずです。旦那様のご機嫌がよかったからよいようなものを、そうでなければ、あなたは今頃首になっていますよ」

「えと…その…」

アルマは昨晩のことを思い出して、かすかに身震いした。それから顔を赤くして、何とか答えた。

「…旦那様のあれが…その…男の子だなんて思わなくて…私、びっくりして…」

ディアトリリスはあきれたようにいった。

「そんなこと、なぜご主人様のことを旦那様とお呼びしているのか考えればすぐに分かるでしょう」

「でも、私、あんな半分神様みたいな人がいるなんて、全然知らなかったし。神様…ですよね?」

「アルマレーナ様、子供を作るにはどうすればいいかご存知ですか」

「…神殿に行って触手様に子種をもらう」

「それ以外には?」

「それ以外…?」

アルマが言いよどむと、ディアトリリスはため息をついた。

「ご存じないのですね? これだから田舎者は。分かりました。あなたには、少し詳しく事情をお話した方がよいでしょう。ついてきてください」

アルマはメイドについて廊下を歩いていった。

やがて何か人の声が聞こえてきて、アルマは思わず立ち止まってしまった。話し声ではない。誰かが犯されている。半ば悲鳴が入り混じった喘ぎ声。誰かが陵辱されているのだ。

「あ、あの、ディアさん…」

アルマがうろたえていうと、メイドは指先を口に当てて黙るように命じ、それから素早くその部屋の前を通り過ぎた。

やがて声が聞こえなくなると、ディアトリリスは説明した。

「あそこが旦那様の部屋です。いいですか、旦那様のお仕事は子種を授けることです。都には旦那様のような花弁の代わりに男の子を持った方が何人もいらっしゃいます。国王陛下や触手様のような完全な神ではありませんが、半分くらいはそうだといってもいいでしょう」

アルマは突然興奮を覚えていった。

「初めて聞きました。それって、すごいです」

メイドはアルマの過剰な反応に面食らいながらも、話を続けた。

「ここからが本題です。子種を授けることはお仕事ですから、もし子供が生まれたとしても、それは旦那様の子供にはなりません。ですが、最近、旦那様は自分の子供を欲しいとおっしゃられるようになったのです。お分かりですか。あなたの仕事は旦那様の子供を生むことです」

「旦那様の子供を?」

「そうです。わたくしからもお願いします。どうか旦那様のために、赤ちゃんを」

「旦那様のために?」

アルマは相槌を打っている間に、次第に気分が高揚してくるのを感じた。無意識のうちにお腹を手で押さえる。ひょっとしてもう子供が…別に卵でもいい…できていないだろうか。なんだか下腹部が温かくなってきた。目覚めたときには重くのしかかっていた精神的ショックが、いつの間にか官能的な記憶へと置き換えられつつある。

メイドは続けた。

「それに、もしあなたが旦那様の子供を産むことができれば、あなたはこの屋敷の奥方様になれます」

「奥方様!」

アルマはちょっと頭がくらくらするのを感じた。愛人の身分ですらくすぐったいというのに、奥方様などになったらどうなってしまうのだろう。

アルマは瞳を輝かせ、メイドの手を取った。

「分かりました、ディアさん。私、がんばります」



午後になると、アルマはメアリアーナを連れて庭を散歩した。犯されること以外に、何もすることがないというのが、愛人という職業の欠点だった。

アルマは立ち止まると、お腹をさすった。ディアトリリスにはああいったが、自信があるわけではない。こういうことには相性があるのだ。

「どうしました、アルマレーナ様?」

メアリアーナが横からアルマのお腹を覗き込むようにして訊ねる。その仕草が可愛らしくて、アルマは微笑んだ。なんだか他人のような気がしない。

「私、旦那様の赤ちゃん、産めるかなと思って」

「大丈夫です。アルマレーナ様、これまで来た方たちの中で一番お綺麗だし、絶対奥方様になれるって信じています。私、一生懸命アルマレーナ様のお世話しますから。ずっと、ずっと、アルマレーナ様についていきますから」

メアリアーナは力説し、それから急に恥ずかしくなったのか、顔を赤らめて、ばつが悪そうにうつむいた。

「…ご、ごめんなさい。私、ただ、アルマレーナ様のこと…」

アルマは胸がトクトクいい始めたのに気づいた。目の前の少女の好意は、疑いようもなく明白だった。それに反応して体が熱くなる。胸の奥から温かいものが湧き上がってくる。

アルマは突然、少女をやさしく抱きしめた。

「あ、ああああ、あの…!?」

慌てふためく少女に、アルマレーナは穏やかに言った。

「ありがとう、リアーナ。私もあなたのこと好き。私、がんばって旦那様の赤ちゃん産むから」



夜になると再びディアトリリスがメイドたちを引き連れてやってきて、アルマに陵辱の準備を施した。今日もメアリアーナがアルマの股間をねぶる。これは御付のメイドの仕事なのだ。昨日と違うのは、メアリアーナの顔が、一段と恥ずかしそうに真っ赤になっていることだった。

やがて主人のエレレーネがやってきて、メイドたちは退場した。

エレレーネの男根を見ても、アルマはもう恐怖を感じはしなかった。むしろ体が熱くなり、子宮が疼いた。全身がひたるほどに塗りたくられた精液の催淫効果が、まだ残っているのかも知れなかった。

「旦那様、よろしくお願いします」

今度はちゃんと挨拶することができた。だが、エレレーネは昨日と同様、何も言わずにアルマを触手で絡め取ると、いきなり男根を挿入してきた。

「あぁああっ!! やぁああっっ!! はあっ!! あぁあああっ!!」

肉襞が蹂躙され、子宮の奥に男根の先端が当たる。その度に衝撃が脳天まで突き上げ、全身が玩具のように揺れる。

音を立ててほとばしる精液。子宮の壁に当たって跳ね返り、体の中に充満して、割れ目からどくどくと溢れ出す。

男根は下腹部だけではなく、口の中にも、アルマの白い裸体にも精液を吐き出し、急速にアルマを汚していく。アルマの体はその白濁した液体に侵され、全身がより鋭敏な性感帯へと変化していく。

「はあっ…あぁああ…やあぁっ…きもちいいっ…きもちいいよぉ…旦那様…もっと…もっとぉ…あっ…ああんっ…もっと…アルマの中をもっと突いてぇっ!」

白濁液にまみれたアルマは、もう快楽のことしか考えられなかった。理性は消失し、肉欲だけがアルマの心と体を突き動かしていた。

男根のピストン運動に合わせて細い腰が淫らにくねっている。手のひらは自らの乳房を揉みしだき、精液をより強く擦り込もうとする。やがて男根の一本を捕まえたアルマは、それを美味しそうにしゃぶり始めた。

「あっ…あんっ…んんっ…おいしい…旦那様のせーえき…もっと…アルマの中に…せーえき…中に…もっと…もっと…あっ、あぁあああっ! すごい! 旦那様ぁ! あぁああああああっ!! いやぁああああああっ!!!」

男根の突きが激しさを増し、アルマは半狂乱になって身悶えした。

三本の男根に絶え間なく犯されながら、アルマは自分の体が変化していくのを感じ取っていた。どろりとした精液が、体の内側と外側から全身の細胞へと浸透していくような感覚。一つ一つの細胞が作り変えられていく。より感じやすく、より淫らに。そして自分はどんどん淫乱な奴隷になっていくのだ。

アルマは幸福だった。自分は触手に支配され、犯され、弄ばれるための存在なのだ。美しいドレスを着飾っている自分などまやかしだった。精液にまみれて、これ以上ないほど淫らに蠢いている自分こそが本物だった。クモの巣に捕らえられた虫けらのように触手に絡め取られ、数え切れないほど男根に貫通されながら、次第に正気を失っていく自分こそが本物だった。



日はまた昇り、陵辱の時間は終わりを告げた。

アルマは火照った体を休めながら、自分が淫らな奴隷であることに満足感を覚えた。そして、そんな思いを抱いているということに対して、犯されている間は感じなかった羞恥心を感じた。だから、ディアトリリスが入ってきて、エレレーネが触手を引っ込めたときに、恥ずかしさのあまり赤ん坊のように体を丸めたのだ。

そのアルマの背後で、また主人とメイドが「褒美の口付け」を交わしている甘い息遣いが聞こえてきた。

二人が部屋を出て行き、メアリアーナが入れ違いに入ってきた。

「おはようございます、アルマレーナ様」

アルマは精液でぐちゃぐちゃになった体を隠そうという不可能なことに挑戦しながら、恥ずかしそうに体を起こした。

「おはよう、リアーナ。その…私…こんなになっちゃって…」

メイドは顔を赤らめながらも、明るくいった。

「大丈夫です、アルマレーナ様。ちゃんと私がきれいにして差し上げますから。それに、それは旦那様にいっぱい愛されたっていうことじゃないですか。これならすぐにでも赤ちゃん、できそうですよね」

「う、うん」

アルマは確かにその通りだと思い、はにかんでうつむいた。それからアルマは突然、

「あっ」

と声を上げた。

「どうなさいましたか?」

メアリアーナの驚いたような顔に、アルマは慌てて首を振った。

「ううん、なんでもない」

だが、なんでもないわけはなかった。アルマは気づいたのだ。二日間、夜の間ずっと犯され続けていたのに、主人にただの一言も話しかけられなかったということに。


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