奴隷少女は触手がお好き(23)








あなたに神の祝福を



教会の中に入ると、通りの喧騒は厳粛な静寂に取って代わられた。アルマは入ってはならない場所へ足を踏み入れてしまったような気がして、かすかな恐れを感じた。

つい先ほどまで、好奇心にまかせて通りから通りへと歩き回っていた。都はこれまで見たどんな街よりも大きく、人は多く、にぎやかで、珍しいものがいっぱいあった。

教会に入ってみようと思ったのも単なる好奇心だった。教会ならアルマの生まれた街にもあった。だが、子供は入ってはいけないという親の言いつけを守って一度も入ったことがなかったのだ。

シスターが一人やってきていった。

「どうぞ、遠慮なさらずに。神はすべてのものに祝福を授けます」

アルマは相手が非常な美人であることを見て取るとかすかに顔を赤らめた。

シスターは微笑み、先に立って、両側に並んでいる長椅子の列の間を通って、奥へと歩いていった。アルマはその後について歩きながら、正面に何かの像が立っているのに気づいた。シスターはその前で立ち止まり、両手を組んでひざまずいた。アルマはその横に立ち、呆然と像を見つめた。

それは一人の少女と触手だった。全裸の少女が両手を左右に広げて立ち、台座から伸び上がった無数の触手がその体に絡み付いている。見間違えようがなかった。少女は犯されていた。うつむいた美しい顔には明らかな羞恥の表情が浮かび、精巧に作りこまれた性器には、明らかに数本の触手が挿入されていた。

アルマはこのようなものと堂々と飾っているという事実に対して言いようのない恥ずかしさを覚えた。だが、それと同時に言い知れない畏怖の念が沸き起こった。

いつしかアルマは泣いていた。これまで自分が受けてきた無数の陵辱が一度に思い起こされ混乱した。アルマはシスターのように胸の前で両手を組むと、ひざまずいた。

どれほどの時間が過ぎたのか、ようやく気持ちがおさまり、立ち上がると、シスターが微笑みながらハンカチを差し出した。

「私はイネルルンサ。この教会のシスターです」

アルマは恥ずかしそうに涙を拭きながら答えた。

「私はアルマレーナです。アルマって呼んで下さい。あの、この像はなんなんですか」

「神でありすべての女たちの主である聖王陛下と、最初に主に犯された少女であるイヴ様です。イヴ様のことはご存知でしょう?」

「はい。でも、これはすごくエッチですね」

アルマが素直に言うと、相手はおかしそうに笑った。

「正直な方ですね。あなたのような方にこそ主の祝福があらんことを。ところであなたは人間ですね?」

アルマがうなずくと、イネルルンサはうながした。

「…ではこちらへ。本物の神の祝福はありませんが、私が主に代わってあなたに祝福を授けましょう」

アルマはシスターに続いて、御堂の脇の小部屋へと入っていった。小部屋は狭く、内壁は黒く塗りつぶされ、完全に密閉されていた。明かりは小さなものが一つだけ。昼間だというのに夜更けのように暗い。

アルマは不安を感じて尋ねた。

「ここは何の部屋ですか」

イネルルンサは微笑んだ。

「祝福の部屋です。主の代わりに、私たちシスターが人間に祝福を授けるのです。服を脱いでください。着たままだと粘液で汚れてしまいますから」

「わ、私、やっぱりいいです」

「それはいけません。主もおっしゃいました。犯されよ、されば救われん。触手は犯し、人間は犯されます。太古以来変わることのない営みの中に幸福はあります。教会にいらした方を、何の祝福もなしに帰すわけには参りません」

「で、でも…」

「ここでは躊躇する必要はありません。すべての女たちが犯され辱められることが主の御心です。あなたに神の祝福を」

シスター服がするりと脱げ落ちると、イネルルンサの美しい裸身が現れた。もう彼女は人間の姿ではなかった。腕の代わりに肩から無数の触手が生え、蠢いていた。

「あっ、いやっ、やめてください」

四本の触手が素早い動きでアルマの両手両足に巻きついた。さらに一本が腹部に巻きつき、触手だけが持つ恐ろしい力で、アルマの体は軽々と持ち上げられた。別の触手が器用にボタンを外し、胸をはだけさせた。剥き出しになった乳房に、粘液を滴らせた触手が巻きつく。

背筋に悪寒が走りぬけた。自分は犯されるのだ。

「いやっ、だめっ、やめて!」

アルマは叫んだ。

搾乳でもするように触手が蠢き乳房を締め上げ始めた。乳房が熱くなり、乳首が固くなる。ジンジンと痺れるような快感が広がる。粘液が肌を犯し、神経を淫らに狂わせていく。

「いやっ、いやぁ、あぁあ、ぁああ」

アルマは必死にもがいた。だが、宙に持ち上げられたアルマにできることは、体をくねらせることくらいで、逃げ出すこともできなければ、乳房をなぶっている触手を引き剥がすこともできなかった。

足首に巻きついている触手が、アルマの足を左右に引っ張った。抵抗もむなしく大股開きにされてしまう。スカートが捲り上げられ、アルマの股間は無防備に触手の前にさらけ出された。

「お願いです、ゆるして、許してください」

アルマの哀願に対して、イネルルンサは神の使徒のみに可能な、さわやかな笑みを返した。

「大丈夫ですよ、アルマレーナさん。主はおっしゃいました。犯されるものは幸いである。快楽がその心と体を満たすであろうから。今からもっと気持ちよくして差し上げます。恐怖と恥辱は快楽と幸福に姿を変え、あなたの魂を天上へと導くでしょう」

触手はパンティの隙間から潜り込み、アルマの中へと没入してきた。濡れた割れ目は無理やりこじ開けられ、異物の侵入を拒もうとする膣の締め付けも、粘液をしたたらせた伸縮自在の鞭のような触手の前には儚い抵抗でしかなかった。

「いやぁあああ!」

アルマは悲鳴を上げた。

触手はずぶずぶと音を立てながら子宮の奥まで達すると、ゆっくりとくねり始めた。内臓を掻き回されるような異様な感覚。

「あぁあ、あぁ、あぁあああ…」

アルマはいやいやと首を振った。涙が溢れ出し、アルマの動きにつれて飛び散った。

さらに新たな快楽が加わった。三本の触手が乳首とクリトリスを、その先端で舐めるように弄び始めたのだ。

「あっ…やっ…あっ…あぁあああっ!」

アルマの体はびくびくと震え、跳ね上がった。目の前が真っ白になる。乳首が痛いほどに感じる。縮み上がった膣の中で、触手が押し潰されそうになりながらも、ゴリゴリと音を立てて蠢いている。

絶頂の痙攣が通り過ぎたとき、アルマにはもう抵抗する力は残されていなかった。

「あぅ…ぅ…あっ…やぁ…ぁ…」

虚ろな瞳から止め処もなく涙が溢れ出す。半開きの口からはだらしなく唾液が溢れていた。触手の愛撫にしたがって小刻みに蠢く肢体。

やがて、アルマの腰は淫靡な快楽の法則にしたがって、その意思とは無関係に蠢き始めた。

イネルルンサの声が遠くに聞こえた。

「…快楽は人を幸福にします。なんとすばらしいことでしょう。犯され辱められたものは、よりいっそう犯され辱められます。幸福はよりいっそうの幸福を呼び込むのです。さあ、喜びを分かち合いましょう」

股間の触手が引き抜かれ、入れ代わりに、ざわめき蠢くものが押し付けられた。イネルルンサの股間から伸びた生殖茎と、その先端に開いた真っ赤な花弁が見える。花弁の表皮に生えた無数の小さな触手がアルマの秘部をまさぐった。

「あっ…あぁああ…やっ…やぁああっ」

アルマはくすぐったさと快感から逃れようと激しく腰を振った。だが、それは無駄な抵抗でしかなかった。ずぶり。花弁は自らを押し潰しつつ、やわらかな肉の裂け目へとめり込んだ。あどけない割れ目が無惨にも限界まで押し広げられる。

「うぅ…あっ…あぁああ…いや…いやぁああ」

悲痛に顔をゆがませ頭を振る。花弁の無数の触手が蠢き、襞から襞へと膣の中を這い上がってくる。腹部が異物で一杯になる感覚。太い肉棒と化した花弁は、ゆっくりと前後運動を始める。何度も突き上げてくるそれに、体の中が掻き回されめちゃくちゃになる。粘液と愛液が入り混じった淫靡な液体が、その動きに合わせて割れ目から押し出され、床へと滴り落ちる。

「…ああ、なんという幸福でしょう」イネルルンサが恍惚とした様子でいった。「あなたこそ神の生贄。主よ、この快楽をわたくしにお授け下されたことに感謝いたします」

触手の動きは速く、激しくなった。乳房に巻きついた触手が、痛いほどに締め上げてくる。アルマは涙で顔をぐちゃぐちゃにしながら喘いだ。

「あっ…あっ…だめっ…いやっ…おねがい…こんなの…あっ…あぁあっ…やっ…あぁあああっ…あああっ…あっ、あっ、あっ、あっ、あぁあああああっっ!!」



目が覚めると同時に、アルマは自分が簡素なベッドに寝かされていることに気づいた。上半身を起こすと、毛布がはらりとずり落ち、剥き出しの乳房があらわになった。アルマは慌てて毛布を引き上げた。何も着ていない。

赤い顔で一人うなっていると、やがてイネルルンサがやってきた。

「目が覚めましたか。驚きましたよ。私の祝福で気を失ったのはあなたが初めてです」

「ごめんなさい」

「謝ることはありません。より大きな快感を感じることは、喜ばしいことです。それに、私は私があなたに与えた祝福以上の祝福を受け取りました。あなたの乳房は芳醇な果実であり、あなたの泉はかぐわしい蜜を滴らせます」

イネルルンサは歌うようにいい、持ってきた物を差し出した。

「…あなたの服は洗濯に出しました。乾くまでの間、これを着ていてください」

受け取ったシスター服を着て姿見の前に立つと、イネルルンサが言った。

「よく似合っていますよ」

アルマはなんとなく嬉しくなって、鏡の前で一回転してみた。

「アルマレーナさん、今日はここに泊まっていきなさい」

「えっ」

アルマは驚いてシスターを見上げた。

「もう日も沈みましたし、あなたは都の方ではないでしょう。あなたの望むだけここに逗留なさってかまいません」

「いいんですか」

イネルルンサは聖母のような笑みを浮かべた。

「もちろんです。もしそうしていただけるなら、私たちはあなたに全身全霊を込めて祝福を授けるでしょう。そしてあなたのような方に祝福を与えることは、私以外の者たちにとっても、この上ない喜びをもたらすでしょう」

「あ、あの…」

アルマは顔を真っ赤に染めて一歩後ずさりした。ここにいればまた犯されるということではないか。それもイネルルンサだけではなく、他のシスターたちにも。

「恥ずかしがることはありません。あなたが祝福を求めていることは分かっています。今だってそうではありませんか?」

心臓がドキドキと鼓動を打った。体が熱くなり、禁断の誘惑に目が眩む。シスター服には下着がない。濡れた秘所からじかに愛液が太腿に流れ落ちていく。

「わ、わたし…」

かすむ視界の中で、イネルルンサの美しく、そして無垢な微笑だけがはっきりと見えた。

「ハイとおっしゃってください」

イネルルンサの手が伸び、アルマのシスター服がはらりと落ちた。全裸になってしまったが恥ずかしがる余裕はもうない。熱病に冒されたように頭がくらくらする。イネルルンサも服を脱ぎ捨てた。触手特有の甘い香りが広がっていく。

アルマはほとんど倒れそうになりながら、小さくうなずいていた。

「…はい…おねがいします…」

奈落に落ちていくような絶望を感じながら、アルマは全身に絡み付いてくる触手に身をゆだねた。


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