道連れは陵辱魔(1)宿屋の一夜
最初にたどり着いた街で、アルマには道連れができた。馬車を降りて、宿を探しているときだった。
「宿を探しているの?」
話しかけてきた少女があった。
振り向いてみて、アルマは顔を赤らめた。同年代とおぼしきその少女は、一見して旅行者と分かる大きな鞄を背負い、髪は短く、スカートではなく半ズボンという快活な姿でそこに立っていた。そして短すぎる半ズボンからは、形のいい太腿がすらりと伸びて、惜しげもなく陽光にさらされていた。
アルマは慌てて視線をそらし、「うん」とうなずいた。
「いい宿を知ってるわ。一緒に行きましょう」
少女は愛嬌のある笑みを浮かべていった。
アルマは引き込まれるようにして、
「ありがとう」
と答えていた。
それが、道連れとなった少女、カンナランナとの出会いだった。
その夜のうちに、アルマはカンナランナに犯される羽目になった。宿では当然のように相部屋になった。明かりを消して寝ようとしたとき、カンナランナがアルマのベッドに上がってきて、アルマの上に覆いかぶさってきたのだ。
アルマは慌てた。それまで相手が触手かどうかということを全然気にしていなかったからだ。
「だめっ」
アルマは相手の意図に気づいて声を上げていた。もがいてみるが、押さえつけられた両手はぴくりとも動かない。
「落ち着いて、アルマ。あなたを犯してあげるだけだから」
顔を近づけたカンナランナがやさしく言った。触手特有の甘ったるい息がかかり、甘美な快楽への期待と、容赦のない陵辱への恐怖が入り混じった戦慄が背筋を走りぬけた。
「いや、やめて、おねがい」
「嘘をついてもだめ。年頃の娘が二人きりになったら、何をするかなんて決まってるでしょ。私、あなたを見たときから楽しみにしてたんだから。あなただって、私にしてほしいはずよ」
「でも、心の準備が…」
「こういうとき人間は触手のいうことを聞くものでしょ?」
カンナランナの言葉に続いて、生温かいものがパジャマの隙間から中に入ってきた。ぬるりとした触手が肌に触れる。アルマの体は自動的に反応した。
「ああっ!」
触手の感触は、急速に全身に広がっていった。腹部を這い、両腕両脚に絡みつき、乳房に螺旋を描いて巻きつく。いったい何本の触手があるのか。暗闇の中で無数の何かが蠢いている気配。全身が触手の中に埋もれていくような恐ろしい感覚。全身が同時に撫で回され、擦られ、揉みしだかれる。
「いやっ、いやぁあ」
アルマは奈落の底に落ちていくような快楽と陵辱の予感に悶えた。だが、どのようにもがいても、触手はアルマの体にびっしりと絡みついたまま逃れることはできない。じわじわと心を覆い尽くしていく絶望感に涙が溢れた。
だが、全身に塗りたくられた粘液が、皮膚に浸透していくにつれ、アルマの体は熱くなり、その抵抗は次第に弱まっていった。
「いや…だめぇ…ゆるして…」
ぴったりと閉じていた太腿の隙間に、にゅるりと触手が入り込み、クリトリスと割れ目を刺激し始める。
「気持ちよくなってきた?」
巻きついた触手にぐねぐねと揉まれ続けている乳房。その先端をちろちろと舐めながら、カンナランナが訊ねた。
「乳首、もうこんなに硬くなってる」
舐められるたびに、乳首からジンジンとした波動が乳房全体に広がっていく。
「そろそろ入れるよ」
触手がクリトリスに絡みつき、ぎゅっと締め上げると、アルマの体は跳ね上がった。
「あっ!…ぁああああああっ!!」
閉じていた太腿が開かれ、そこから何本もの触手が女陰に殺到した。抵抗する割れ目を無理やりこじ開けて、触手はずぶずぶと中に入ってきた。触手がうねるのに従って、アルマの体もびくびくと震え、淫らに悶え、よじれた。
「ああぁあ…だめぇ…いや…いやぁ…あぅうう…」
アルマは恐怖と快楽に朦朧としながら哀れっぽく喘いだが、それに答えたのはカンナランナの熱っぽい声だった。
「すごい、アルマ…こんなにいやらしく腰をよがらせて…可愛い顔してるのに、こんなにいやらしい子だったんだ…」
「ちがっ…あっ…くっ…やあっ…」
お腹の中を掻き回されるおぞましい感覚に耐えながら、アルマはいやいやと首を振った。溢れた涙が飛び散って、闇の中でかすかに光った。じゅぶじゅぶと音を立てて、膣の中のが蹂躙される。子宮の中で触手がとぐろを巻いて蠢いていた。
「もっといやらしくしてあげる」
不意に両脚に絡み付いていた触手に力がかかり、アルマの太腿は左右に思い切り開かせられた。
「あぁあっ…やあっ…だめ、だめえっ!」
アルマは股間が完全な無防備になることへの羞恥と恐怖に叫び声を上げた。膣がよりいっそう収縮し、快感を何倍にも高める。締め付けられた触手がアルマの中でのた打ち回った。
「あっ…ひっ…ぃやああああっっ!」
はたして無防備になった股間に、無数の触手がむらがってきた。すでに一杯になっている割れ目の周り、そして太腿の付け根にかけてをその先端で舐め回し始める。どくどくと溢れ出しているアルマの愛液と、触手自らが分泌する粘液を混ぜ合わせて塗りたくる。くすぐったさとも快感ともつかない異様な感覚に耐えられず、アルマは半狂乱になって悶えた。
「いやあっ! だめっ! だめえっ! おかしくなっちゃう! いやっ! いやあああああっっ!」
アルマの体は激しく仰け反り、のたうち、その腰は淫らに蠢いた。
「あぁ…アルマ…すごい…すごいよ…」
カンナランナのうっとりとした声がいった。
「…すごく締め付けてくる…こんなに気持ちいいなんて…きっと私たち…すごく…相性がいいんだよ…」
「いやっ! いやあああっっ!!」
「あっ…はあっ…んっ…いい…アルマの体…すごくいやらしくて…すごく気持ちいい…あっ…うっ…だめ…もういっちゃいそう…アルマ…いっしょにっ…」
触手の動きが激しくなり、挿入された群れがひとかたまりとなってアルマの中のもっとも弱い部分を突いてきた。膣が締まり、愛液が失禁のように溢れ出す。儚い抵抗を嘲笑うかのように触手は容赦なくアルマを突きまくった。触手の前後運動に合わせて、割れ目と挿入された物の隙間から愛液が噴出した。じゅぶっ、じゅぶっ、いやらしい音に二人の少女の切羽詰った喘ぎが重なった。
「あっ、あっ、あっ、ひっ、やっ、いやぁっ、あっ!」
「アルマっ、アルマぁあああっ!」
「あっ、あぁあっ、いっちゃうっ、だめっ、いやっ、いやぁあああああっっ!!!」
絶叫とともに頭の中が真っ白になる。絶頂に張り詰めたアルマの体は、次の瞬間、粘液にまみれたただの肉塊となってベッドに崩れ落ちた。そして、アルマの意識は全身から急速に力が失われていくにつれ、屈辱と快楽の闇の中へと沈んでいった。
「おはよう、アルマ」翌朝、アルマが目覚めると、すぐそばでカンナランナの声がいった。まぶしい。カーテンが開いているのだろう。体を起こすと、まだ傍らに横たわったままのカンナランナが、こちらを眩しそうに見上げているのに気づいた。慌てて毛布を引っ張り、裸の胸を隠す。おかげでカンナランナの胸が出てしまったが、彼女は気にした様子もなく、そのままじっとこちらを見つめていた。
カンナランナの形のいい乳房は、朝の明るい光の中で美しい曲線を描いていた。頬が熱くなる。昨晩の陵辱が脳裏に蘇り、かすかに下腹部が疼いた。
カンナランナは体を起こしてアルマと目線を合わせると、少ししょんぼりした様子でいった。
「ごめん、昨日は無理やりしちゃって。私、触手だから火がつくと止まらなくて。だから、もう一緒に行かないなんていわないで。この通り。何でもするから」
カンナランナは申し訳なさそうに両手を合わせて見せた。その様子が、まるで叱られた子犬みたいで、アルマは胸が温かくなるのを感じた。
アルマはゆっくりと首を振った。
「いいの。気にしてないよ」
「でも、なんんか嫌がってたし」
「突然だったから、びっくりしただけ。私も気持ちよかったし」
「本当? 怒ってない?」
「うん、怒ってない」
アルマがやさしく微笑むと、カンナランナはその笑顔に魅入られたかのように、呆然とした表情を浮かべ顔を赤くした。
やがてカンナランナは気を取り直すと、少しはにかんでいった。
「ありがとう、アルマ。じゃあ、旅の間、毎日めいっぱい犯してあげる」
アルマは一瞬、(それはちょっと)という顔をしたが、次の瞬間強く抱きしめられて、何もいえなくなってしまった。無防備の乳房と乳房が密着した拍子に、軽く逝ってしまったのだ。
抱きしめられるがままになりながら、アルマは陵辱の予感にあそこが濡れていくのを感じていた。