道連れは陵辱魔(3)犯された女
「私ね、カンナさんの玩具なの」宿屋の女主人のエララネアが突然そんなことを言い出したので、アルマは思わず洗いかけの皿を落としそうになった。皿が落ちなかったのは、並んで食器洗いをしていたエララネアが、ひょいと手を伸ばしてその皿を掴み、何事もなかったかのように洗い続けたからだ。
アルマはまじまじと相手の横顔を見上げた。彼女がカンナランナの知り合いであることは、この宿屋に到着したときの会話で分かっていた。だから、気軽に夕食の後片付けの手伝いなどを申し出る気になったのだ。
アルマの視線に気づいたのか、エララネアはこちらを振り向いて、やさしそうに微笑んだ。アルマは自分の顔が真っ赤になるのが分かった。「玩具」の意味は問い返すまでもなかった。自分自身が玩具だったからだ。
アルマの戸惑いをよそに、エララネアは再び手を動かしながら、世間話でもするように話を続けた。初めてカンナランナがこの宿に泊まったとき、無理やり朝まで犯された事。それ以来、カンナランナが来るたびに犯されている事。
話し始めたときには、どことなく楽しげな様子だったエララネアだったが、アルマは次第に彼女の様子がおかしくなってきたことに気づいた。頬は赤くなり、息は荒くなっている。やがてエララネアは、何かに耐えるように、台に手をついて苦しそうに肩で息をし始めた。
「大丈夫ですか、エラさん」
アルマの心配そうな問いかけに対して、エララネアは苦しげにいった。
「…その棚の上にあるの…取って…お願い…」
「あっ、はい」
アルマは言われたとおりに棚の上に手を伸ばした。背伸びをしてようやく届く高さで、何が置いてあるのかは下からは見えない。手に触れたものを掴んで引き寄せると、それは男根の形をした張形だった。
「うわ…これ…」
驚くアルマの耳に、エララネアの切羽詰った声が聞こえた。
「お願い…はやく…入れて…」
振り返ったアルマが見たものは、スカートを捲り上げて尻を突き出した、あられもないエララネアの姿だった。やさしい年上の女性は、今や淫らな一匹の雌に変貌していた。頬はピンク色に上気し、瞳は情欲に潤んでいた。パンティはすでにずり降ろされ、張形の挿入を待ちきれないように、濡れた女陰が蠢いている。
「お願い…アルマさん…はやく…」
エララネアの哀願に、アルマの心臓はトクリと音を立てた。相手が望んでいることははっきりと分かった。アルマはいったん張形を口に含んで濡らすと、その先端を、ためらいがちにエララネアの女陰に押し当てた。
徐々に力を加えると、ひくついた女陰は、ゆっくりと張形を飲み込んでいった。
「ぅああ…はあっ…ああぁ…はふぅ…」
エララネアが心地よさそうに瞳を閉じ、安堵したような吐息を漏らす。
張形が根元までずっぽりと埋まると、アルマはゆっくりとピストン運動を始めた。
「はっ…ああっ…んっ…ぁああ…あ…」
エララネアの喘ぎが大きくなっていくにつれ、じゅぶじゅぶといういやらしい水音も激しくなっていった。エララネアの股間は溢れ出す愛液でびしょびしょになっている。アルマの指先も、次第にそのあたたかなもので濡れていった。
ぼたぼたと床に愛液の雫が落ち始めた。後から後から溢れ出す愛液に、アルマはまるで自分のあそこを見ているような変な気分になってきた。恥ずかしさと、この淫らに蠢くモノをもっとぐちゃぐちゃにしたいという嗜虐的な気分が入り混じり、興奮が高まる。
「エラさん、気持ちいいですか?」
「あっ…はあっ…ふぅうんっ…あっ…はっ…あぁああっ…もっと…もっと突いてっ…」
エララネアの腰が、淫らに蠢き始めた。ぐちゅっ、ぐちゅっ、という音と共に、雌の匂いが充満し、アルマは熱気に当てられたように、頭が朦朧とし始めるのを感じた。
「エラさん…すごくエッチ…」
うらやましげな吐息。自然に、張形を突き入れる手にも力が入る。
「はあっ…あぁああっ…あああっ…あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あぁああああああああっ!…っっ!…あぅぅ…」
エララネアのしなやかな体がびくびくと痙攣し、絶頂に達したのが分かった。やがてその肢体から力が抜け、ずるずると崩れ落ちる。アルマは慌てて支えようとしたが、力及ばず、抱きつかれるような格好で、一緒に床に座り込んでしまった。
「大丈夫ですか、エラさん?」
「…ごめんなさい」エララネアはまだ体に力が入らないのか、アルマに半ば抱きついたまま、弱々しく答えた。「私…時々こうなってしまうの…いやらしい女だから…いつもあの子の触手のことばかり考えているの…犯されたくて仕方がないの…おかしいでしょう?」
「おかしくなんかありません」アルマは首を振った。「私も、いつもカンナに無理やりされるけど、でも、あんまり嫌じゃないんです…私はただの人間だし、カンナは触手だし、仕方ないかなって…すごく恥ずかしくて死んじゃいそうだけど、でも気持ちいいから…」
「アルマさん…」エララネアはアルマを見つめると、今度は自分の意志でアルマを抱きしめた。「ありがとう。あなたのこと、好きになれそうよ」
やがてエララネアはアルマを離すといった。
「ねえ、アルマさん、あなたさえよかったら、これから二人でカンナさんのところへ行きましょう。あの子だったら、私たち二人くらい、一緒に犯せるはずよ。あなたに自分が犯されているところを見られるのは恥ずかしいけど、あなたにだったら見られてもいいような気がする…ううん、あなたに見て欲しい。ふふ、私って本当にいやらしい…」
「こ、これからですか?」
「やっぱり、私と一緒ではいやかしら?」
「嫌じゃないですけど、でも…心の準備が…」
「あなただって、もう濡れてるでしょう」
「えっ…わあっ」アルマは自分の下半身に目をやり、スカートが捲れあがっていることに気づいて慌てた。パンティが濡れそぼっているのを見られたに違いない。
スカートを両手で押さえ、ばつが悪そうにエララネアを見上げる。エララネアはやさしく微笑みを返した。
「行きましょう」
立ち上がってアルマに手を差し出す。アルマは少しためらっただけで、その手を取った。
厨房を出ようとしたところで、アルマは気づいてたずねた。
「あの、張形は…」
エララネアは恥ずかしそうに笑っていった。
「入れたままよ」
「え、二人一緒に?」二人の申し出を聞くと、カンナランナは一瞬ポカンとした顔をし、それから表情を輝かせていった。
「大歓迎よ! あぁ、すごく興奮してきた。ちょっと待ってて、すぐ触手出すから!」
「え、もう?」
いきなり一人で盛り上がってしまった彼女は、おもむろに服を脱ぎ捨て始めた。
「さあ、あなたたちも早く脱いで。夜は短いんだから。アルマもエラさんも、自分からして欲しいって言ったの初めてだもん。朝まで目一杯犯してあげるわ!」
アルマはその言葉を聞いて顔を真っ赤にした。なりゆきでこんなことになってしまったが、そういえば自分からこんなことを言い出したのは初めてなのだ。自分が淫乱な奴隷娘であることを自覚させられて、羞恥に全身が熱くなった。
ちらりと隣に目をやると、エララネアも真っ赤な顔でこちらを見返してきた。だが、彼女は視線を戻すと、観念したようにゆっくりと服を脱ぎ始めた。
「じゃあ、エラさんが先ね」
カンナランナはすでに全裸になり、ベッドの端に腰掛けて触手を溢れさせていた。裸になったエララネアの手に触手が絡み付いて引き寄せる。そのままエララネアの肢体は触手に絡め取られ、横抱きにされてカンナランナの膝の上に収まった。
「エラさん、こんなもの入れて」
ぐいと、触手が一方の太腿を持ち上げ、股間をあらわにすると、女陰に深々と突き刺さったままの張形がアルマにも見えた。そのあたりは、まだ犯されてもいないのに愛液でべとべとになっている。
一本の触手が張形のはみ出た部分に巻き付くと、ゆっくりと引き抜いていった。
じゅぷり。いやらしい音と共に愛液まみれの張形が引き抜かれた。張形に絡みつくように、とろりとした愛液が糸を引く。
「ああぁ…」
エララネアが感極まったような吐息を漏らした。
触手が魅惑的なエララネアの肢体を弄び始めた。豊かな乳房が幾重にも触手に巻きつかれ、その蠕動によって卑猥に形を変えていく。頬を嬲る触手がどろりとした粘液を垂れ流し、エララネアの唇を汚していった。
「あっ…はあっ…んっ…あぁああ…はっ…あっ…あぁあっ…」
エララネアの艶めいた喘ぎ声が、絶え間なく響く。
その股間には今や、何本もの触手が群り、淫らな肉色の唇を引っ張り、膣の中へと潜り込んで蠢いていた。愛液がどくどくと触手を伝って流れていく。触手に掻き回されるのに合わせて、エララネアの引き締まった腰もいやらしく蠢いていた。
「すごい…」
アルマは熱い吐息をついた。心臓が痛いほどの鼓動を打っている。下腹部が疼いて太腿を愛液が流れ落ちていくのが分かった。自分もあんなふうに犯されたい。快楽への渇望が、次第に理性を侵していく。
もどかしげに服を脱ぎ捨てた。そして、エララネアを犯し続けているカンナランナの前に立つと、消え入りそうな声でようやく言った。
「…カンナ、お願い」
カンナランナがこちらを見た瞬間、アルマの背筋には戦慄が走りぬけた。肉欲に飢えた女の瞳とは違う。獲物を狙う野獣の目だった。そして、アルマの体はその戦慄を感じると同時に、絶望的な快楽への期待に震え始めた。
両手両脚に触手が絡みつき、体が軽々と引っ張られ、持ち上げられた。
「アルマはこっちね」
カンナランナに横抱きにされたエララネアの上に覆いかぶさるように降ろされた。
エララネアの体がぬるりとした感触と共に密着する。すでに触手の粘液でまみれているのだ。お腹に触れる、蠢くものは、エララネアの女陰を犯している触手の群れだった。そしてアルマの頬には、エララネアの柔らかな乳房が押し当てられていた。
「ふふ、アルマ、もうこんなに濡れてる」
アルマの突き出したお尻の谷間を、触手が撫で、そのまま女陰まで舐めるようになぞっていった。太腿に巻きついた触手が、強引に股を開かせる。抵抗する間もなく、にゅるにゅると音を立てながら触手が中に入ってきた。
「あっ! あぁあっ!」
アルマは背筋を仰け反らせて声を上げた。膣をぎゅっと締め付ける。だが触手はそんなことにはお構いなしに、ごりごりと膣壁を削り取るようにして潜り込んでくる。
「うっ…うぅ…やっ…ぁああっ…」
ギュッと瞳を閉じると涙が溢れて、頬を汚した粘液と混ざり合った。触手は子宮の中まで入り込むと、いやらしくくねり始めた。腹の中を掻き回される異様な感覚に身悶えする。同じように蠢いているエララネアの肢体と、アルマの肢体が、触手と粘液を媒介にしてぬるぬると擦れ合い、えもいわれぬ快楽で全身を覆った。
「あっ…はあっ…はあっ…あぁあ…」
快楽に頭が朦朧とし始める。
「アルマ、気持ちいい? すごく締め付けてくるよ」
カンナランナのうっとりとした声が頭上で聞こえた。彼女の手が、いとおしそうにアルマの髪を撫でる。触手による陵辱とは異なるやさしい感触に、アルマの体はぶるぶると震えた。やがてその手は膝の上で丸まった猫にそうするようにアルマの背中を撫で、さらにぷっくりと突き出されたお尻のふくらみを愛撫した。
朦朧とし始めた視界の中で、エララネアの乳房がいたぶられていた。巻きついた触手に沿って柔らかな肉が圧迫され、その規則的な運動に応じていやらしく蠢いている。その先端では硬く勃起した乳首がぷるぷると揺れていた。
アルマは快楽の唾液を垂らしながら、その粘液に濡れててらてらと光沢を放っている乳首を赤ん坊のように口に含んだ。甘くむせるような粘液の匂いが口内に充満する。気を失いそうになりながらも、その突起物を粘液と共に吸った。
「あっ…あぁああっ…だめっ…アルマさん…はあっ…んっ…」
エララネアの喘ぎ声に体がびくんと反応し、背筋がぴんと張った。敏感になった乳首が母乳を噴出しそうなほどにジンジンする。締め付けを増した膣の中で、触手がピストン運動を始めた。ぐちゅっ、ぐちゅっ。子宮の奥が圧迫され、次の瞬間、膣襞が引きずられるようにして愛液が掻き出される。
「んっ…むはっ…はっ…はあっ…あっ…あぁああっ…やっ…やぁああっ…あぐっ…うっ…」
下腹部に痺れと疼きを伴ったあたたかさが広がっていく。絶頂が近い。触手を銜え込み、淫らに腰を振る。エララネアの体が激しく擦れ、にゅるにゅると音を立てた。よりいっそうの快感を求めて、エララネアの乳房に自分の乳首を擦りつける。
「あっ…あぁああっ…だめっ…きもちいいっ…きもちいいよぉ…あっ…あひっ…やっ…あぁあああっ…いくっ…いっちゃうっ…あっ、あっ、あっ、ああっ、あぁああああああっっ!!」
カンナランナは言ったとおりに朝まで二人を犯し続けた。アルマの意識は断続的に途切れ、どこまでが実際に犯された記憶であり、どこからが犯される夢だったのか判然としなかった。空が白み始めるころ、アルマはもう体を動かすこともできず、ただ横たわって犯されるがままになっていた。全身に絡みついた触手の動きも、さすがにもう鈍くなっている。
「あるま…あるまぁ…」
カンナランナの声も、もう弱々しい呟きだった。アルマの名前を何度も呼びながら、反応のない唇を舐め回している。
やがて、その声もやみ、カンナランナの幸福そうな寝息が聞こえ始めた。
アルマはまどろみの中で、自分に覆いかぶさったカンナランナの体重とぬくもりを感じていた。あそこには触手が挿入されたままだったが、それもまたカンナランナのぬくもりの一部だった。
人が起き上がる気配があり、やがてドアが開閉される音が聞こえると、アルマはようやく目を覚ました。覆いかぶさっているカンナランナを、起こさないようにそっと脇に押しやる。上半身を起こすと、触手たちが粘液の糸を引きながら、ずるりとベッドに滑り落ちた。あそこに潜り込んだままの触手を、膣で締め付けないように注意しながら、ゆっくりと抜き取る。触手が抜けると、後から愛液とも粘液ともつかない液体が、溢れ出してシーツを汚した。
エララネアの姿がなかった。朝の仕事に取り掛かるため、出て行ったのだろう。アルマは自分も手伝おうと思い、ふらふらと部屋を出た。
エララネアは厨房にいた。まだ明かりのついていない、薄暗い部屋の中で喘ぎ声がする。
「んっ…んんっ…ぅ…くっ…」
アルマは驚きを感じるべきだったが、長い間の陵辱で、頭が朦朧として何も考えられなかった。そこに知った人間がいるというだけで、ふらふらと近づく。突然、手をつかまれ引き倒された。
エララネアが覆いかぶさってきた。体に力が入らず、抵抗することができない。互いの脚が絡み合い、あそこにエララネアの太腿が押し付けられる。そうなってから初めて、アルマは自分が全裸のまま部屋を出てきてしまったことに気づいた。自分の太腿はエララネアの太腿に挟み込まれ、そして何かごつごつしたものが当たっていた。エララネアのあそこに挿入された張形だろう。彼女の発情したような熱い息が頬にかかり、それから唇が乱暴に舐め回され、舌が挿入されて唾液が吸われた。
二人の体は絡み合い、くぐもった喘ぎを上げながら、暗がりの中で蠢いた。まだ全身に付着していた粘液が、擦れ合い、混ざり合って、にちゃにちゃといやらしい音を立てた。やがてエララネアは絶頂に達し、突然の陵辱も終わりを告げた。
二人は抱き合った姿のまま、ぐったりと床に横たわっていた。密着したエララネアの体温が心地いい。
「…ごめんなさい」
エララネアがかすれた声でいった。アルマが何を答えていいか分からないでいると、彼女は続けた。
「…カンナさんが、あなたの名前ばかり呼ぶから…なんだか切なくなってしまって…」
心に突き刺さるものがあった。アルマは目を開けると、目の前でこちらを見つめているエララネアに言った。
「ごめんなさい」
「あなたは謝らなくていいのよ。悪いのはカンナさんなんだから。それに、私はいいの。あの子に犯されるだけで幸せなんだから」
「エラさん…」
「よかったら、また来てね。カンナさんと一緒でも、あなた一人だけでもいいから。私、あなたのこと、好きよ」
アルマはすぐには答えられなかった。カンナランナと再び旅することも、この宿屋を訪れることも、二度とないことを知っていたからだ。やがてアルマは、自分と同じように粘液に汚れたエララネアの体を抱きしめながらいった。
「…私もです」